前回、サドル・ロードについてご紹介しましたが、多くのレンタカー会社がサドル・ロードの走行を許可したことで、レンタカーでマウナケアを目指す旅行者も増えてきました。今回は、サドル・ロードからマウナケアを登って、オニズカ・ビジターセンターをご紹介します。ところで、サドル・ロードの走行については、レンタカー会社によって、走行できる範囲、時間帯などのルールが異なるので、ドライブの前に確認することをお勧めします。サドル・ロードにはガソリン・スタンドもないので、ガソリンの量のチェックも忘れずに。

プウ・フルフルから見た、マウナケアへ登る曲がり角
プウ・フルフルから見た、マウナケアへ登る曲がり角

さて、オニズカ・ビジターセンター(マウナケア・ビジター・インフォメーション・センターや、オニズカ情報ステーション、などとも呼ばれているようです)は、マウナケアの中腹にある施設です。マウナケアは標高4205m、オニズカ・ビジターセンターがあるのは、標高2800m付近なので、麓から三分の二を登った辺り、という感じですね。オニズカ・ビジターセンターへは、サドル・ロードのだいたい中間辺りにある、プウ・フルフルという小山の前から、マウナケア山頂へ向かう道を登っていきます。サドル・ロードは分かれ道がほとんどないので、この曲がり角を見落とす心配はまずないでしょう。

オニズカ・ビジターセンター
オニズカ・ビジターセンター

道を曲がると、ずっと登り坂です。標高が高いためか、小型車だとアクセルを踏んでも踏んでも、ノロノロとしか進まない感じがします。オニズカ・ビジターセンターの駐車場で、エンジンから煙を出している車を見かけたことがありますが、無理に登るとオーバーヒートしてしまうかも。ここで車の故障はかなり困るので、慎重に運転した方がいいですね。噴石丘の間を縫うように登っていくと、右手にオニズカ・ビジターセンターが見えてきました。

ビジターセンターのガーデンのギンケンソウ
ビジターセンターのガーデンのギンケンソウ

オニズカ・ビジターセンターの「オニズカ」とは、スペースシャトルの事故で亡くなられた、ハワイ島出身の宇宙飛行士エリソン・オニズカ氏のお名前です。ビジターセンターでは、マウナケアの天文台などの様々な展示やビデオを公開していますが、お土産やスナックなどもひっそり販売しています。周辺には全く店舗がないこの場所では、このショップはかなり貴重な施設です。ビジターセンターの裏手は、ハワイアンの祭壇があるガーデンになっていて、マウナケアに自生する植物を見ることができます。ガーデンでは、ハワイの固有植物であるギンケンソウが、踏まれないように小石で囲まれていました。ピクニック・テーブルもあるので、お弁当を持ってきてランチにするのにもいい場所です。お弁当を持って来なかった!という人は、ショップでカップ麺を買いましょう。お湯も頂けますよ。

ビジターセンター近くの噴石丘に登る。右に小さくビジターセンターが見えます
ビジターセンター近くの噴石丘に登る。右に小さくビジターセンターが見えます

マウナケアへ登る目的が、星空を見ること、という方も多いのではないでしょうか。オニズカ・ビジターセンターの駐車場も、日が暮れるにつれ混んできます。オニズカ・ビジターセンターが開催する星空観測会(注1)は、日没後7時からですが、最近は駐車場が混み合うそうなので、早めに到着したほうがいいかもしれません。日が暮れるまでの時間は、天文台のビデオを見たり、お弁当(この場合は夕飯)を食べたりしましょう。土曜日には、星空観測会の前に特別なプログラム(注2)も開催されます。私のオニズカ・ビジタセンターでの、とっておきの夕暮れの過ごし方は、道路を挟んだ西側の噴石丘に登ることです。

噴石丘から見た、夕暮れのマウナロアと噴石丘群
噴石丘から見た、夕暮れのマウナロアと噴石丘群

オニズカ・ビジターセンターの西側にある噴石丘は、夕暮れ時に人気のスポットです。夕方になると、みんなゆっくり丘に登っていきます。ゆっくりなのは、ビジターセンター付近でも、空気が平地の7割ほどしかないので、高山病の恐れがあるからです。噴石丘からは、山の向こうに沈む夕日も眺めることができます。そして何よりも素晴らしいのは、噴石丘の上から見る広大な景色です。ハワイ島で2番目に高い山、マウナロアが、その名前の通り長い裾野を夕日に染めています。幾つもの噴石丘に影が射して、地球ではない星に来たようです。吹いてくる風も、どこか地球ではないよう。夕暮れを楽しんだら、あまり暗くならないうちにビジターセンターへ戻りましょう。噴石丘の急な傾斜は滑りやすいので、暗いととても危ないですよね。

ビジターセンター前に用意された、星空観察会用のたくさんの天体望遠鏡
ビジターセンター前に用意された、星空観察会用のたくさんの天体望遠鏡

星空観察会では、大口径の天体望遠鏡を使って様々な星を見せてもらえます。大赤斑までくっきり見える木星や、円盤のような土星の輪を、天体望遠鏡で見るのは、満天の星空を見るのとはまた違った感動です。「何が見えるの」「金星だよ」などと言い合いながら、いくつもの望遠鏡を順番に見た後は、専門スタッフによる星空の説明です。天文学的な星の話だけではなく、ハワイに伝わる星の伝説や、古代ハワイアンが航海に使ったスターゲージングの方法など、多岐に渡った星の話を聞くことができます。マウナケア山頂は晴天率が高く、ビジターセンターの辺りも晴れていることが多いのですが、霧がでて星空観測に向かない日もあります。それに、月が明るい夜は、星はあまり見えません。霧が出て満月、という全く星空観察に向かない夜に、ビジターセンターに来てしまったことがありますが、その時はなかなか見ることができない、ムーンボウ(月の光で夜に出る虹)を見ることができました。

星空観察会。夜になるとかなり寒くなるので、みんな厚着です
星空観察会。夜になるとかなり寒くなるので、みんな厚着です

ところで夜間のサドル・ロードは、街灯もなく、走行する車もまばらです。真っ暗な道を、ヘッドライトだけを頼りにドライブしなくてはいけません。その上、サドル・ロードは霧が出やすく、センターラインがやっと見えるくらい、ということも。運転に自信がない方は、マウナケア山頂ツアーなどを利用されるのもいいかと思います。

(注1)2018年現在、星空観察会は火・水・金・土曜の天気のよい夜に開催されています。
(注2)土曜日のスペシャルプログラムの開催については、MKVIS(Maunakea Visitor Information Station)のホームページ(http://www.ifa.hawaii.edu/info/vis/)を参照してください。

オニズカ・ビジターセンターへ行こう!http://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/06/hawaiibiyori237.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/06/hawaiibiyori237-150x150.jpgNOPUハワイ日和オニズカビジターセンター,ハワイ島,マウナケア,星空観察会前回、サドル・ロードについてご紹介しましたが、多くのレンタカー会社がサドル・ロードの走行を許可したことで、レンタカーでマウナケアを目指す旅行者も増えてきました。今回は、サドル・ロードからマウナケアを登って、オニズカ・ビジターセンターをご紹介します。ところで、サドル・ロードの走行については、レンタカー会社によって、走行できる範囲、時間帯などのルールが異なるので、ドライブの前に確認することをお勧めします。サドル・ロードにはガソリン・スタンドもないので、ガソリンの量のチェックも忘れずに。 さて、オニズカ・ビジターセンター(マウナケア・ビジター・インフォメーション・センターや、オニズカ情報ステーション、などとも呼ばれているようです)は、マウナケアの中腹にある施設です。マウナケアは標高4205m、オニズカ・ビジターセンターがあるのは、標高2800m付近なので、麓から三分の二を登った辺り、という感じですね。オニズカ・ビジターセンターへは、サドル・ロードのだいたい中間辺りにある、プウ・フルフルという小山の前から、マウナケア山頂へ向かう道を登っていきます。サドル・ロードは分かれ道がほとんどないので、この曲がり角を見落とす心配はまずないでしょう。 道を曲がると、ずっと登り坂です。標高が高いためか、小型車だとアクセルを踏んでも踏んでも、ノロノロとしか進まない感じがします。オニズカ・ビジターセンターの駐車場で、エンジンから煙を出している車を見かけたことがありますが、無理に登るとオーバーヒートしてしまうかも。ここで車の故障はかなり困るので、慎重に運転した方がいいですね。噴石丘の間を縫うように登っていくと、右手にオニズカ・ビジターセンターが見えてきました。 オニズカ・ビジターセンターの「オニズカ」とは、スペースシャトルの事故で亡くなられた、ハワイ島出身の宇宙飛行士エリソン・オニズカ氏のお名前です。ビジターセンターでは、マウナケアの天文台などの様々な展示やビデオを公開していますが、お土産やスナックなどもひっそり販売しています。周辺には全く店舗がないこの場所では、このショップはかなり貴重な施設です。ビジターセンターの裏手は、ハワイアンの祭壇があるガーデンになっていて、マウナケアに自生する植物を見ることができます。ガーデンでは、ハワイの固有植物であるギンケンソウが、踏まれないように小石で囲まれていました。ピクニック・テーブルもあるので、お弁当を持ってきてランチにするのにもいい場所です。お弁当を持って来なかった!という人は、ショップでカップ麺を買いましょう。お湯も頂けますよ。 マウナケアへ登る目的が、星空を見ること、という方も多いのではないでしょうか。オニズカ・ビジターセンターの駐車場も、日が暮れるにつれ混んできます。オニズカ・ビジターセンターが開催する星空観測会(注1)は、日没後7時からですが、最近は駐車場が混み合うそうなので、早めに到着したほうがいいかもしれません。日が暮れるまでの時間は、天文台のビデオを見たり、お弁当(この場合は夕飯)を食べたりしましょう。土曜日には、星空観測会の前に特別なプログラム(注2)も開催されます。私のオニズカ・ビジタセンターでの、とっておきの夕暮れの過ごし方は、道路を挟んだ西側の噴石丘に登ることです。 オニズカ・ビジターセンターの西側にある噴石丘は、夕暮れ時に人気のスポットです。夕方になると、みんなゆっくり丘に登っていきます。ゆっくりなのは、ビジターセンター付近でも、空気が平地の7割ほどしかないので、高山病の恐れがあるからです。噴石丘からは、山の向こうに沈む夕日も眺めることができます。そして何よりも素晴らしいのは、噴石丘の上から見る広大な景色です。ハワイ島で2番目に高い山、マウナロアが、その名前の通り長い裾野を夕日に染めています。幾つもの噴石丘に影が射して、地球ではない星に来たようです。吹いてくる風も、どこか地球ではないよう。夕暮れを楽しんだら、あまり暗くならないうちにビジターセンターへ戻りましょう。噴石丘の急な傾斜は滑りやすいので、暗いととても危ないですよね。 星空観察会では、大口径の天体望遠鏡を使って様々な星を見せてもらえます。大赤斑までくっきり見える木星や、円盤のような土星の輪を、天体望遠鏡で見るのは、満天の星空を見るのとはまた違った感動です。「何が見えるの」「金星だよ」などと言い合いながら、いくつもの望遠鏡を順番に見た後は、専門スタッフによる星空の説明です。天文学的な星の話だけではなく、ハワイに伝わる星の伝説や、古代ハワイアンが航海に使ったスターゲージングの方法など、多岐に渡った星の話を聞くことができます。マウナケア山頂は晴天率が高く、ビジターセンターの辺りも晴れていることが多いのですが、霧がでて星空観測に向かない日もあります。それに、月が明るい夜は、星はあまり見えません。霧が出て満月、という全く星空観察に向かない夜に、ビジターセンターに来てしまったことがありますが、その時はなかなか見ることができない、ムーンボウ(月の光で夜に出る虹)を見ることができました。 ところで夜間のサドル・ロードは、街灯もなく、走行する車もまばらです。真っ暗な道を、ヘッドライトだけを頼りにドライブしなくてはいけません。その上、サドル・ロードは霧が出やすく、センターラインがやっと見えるくらい、ということも。運転に自信がない方は、マウナケア山頂ツアーなどを利用されるのもいいかと思います。 (注1)2018年現在、星空観察会は火・水・金・土曜の天気のよい夜に開催されています。 (注2)土曜日のスペシャルプログラムの開催については、MKVIS(Maunakea Visitor Information Station)のホームページ(http://www.ifa.hawaii.edu/info/vis/)を参照してください。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る