今年5月にハワイ島のキラウエア火山で大規模な火山活動が起きました。日本でも大きく報道されたので、ご存知の方も多いと思います。ボルケーノ国立公園内ではなく、近隣のプナ地区で新たな噴火口がいくつも現れたため、多くの建物が消失するなどの被害が発生しました。避難されている方々に、心からお見舞いを申し上げます。ボルケーノ国立公園も火山活動に伴う地震の被害があり、閉鎖されていましたが、先月から公開が再開しました。閉鎖中の公園内の施設やトレイルも、きっと近い将来、復旧することでしょう。でも、溶岩の流出により、プナは大きく変わってしまったようです。今回は、ハワイのどこよりものんびりしたハワイらしい雰囲気のプナの、今はなかなか行けない場所をご紹介します。

プナ地区の海沿にあった、木々がトンネルを作る道
プナ地区の海沿にあった、木々がトンネルを作る道

数年前から、プナ地区のカラパナ付近では、海に流れ落ちる溶岩、いわゆる「オーシャン・エントリー」を少し離れた場所から見ることができたので、カラパナへ見に行かれた方がおられるかも。とは言えプナは「ハワイ島には行ったことがあるけれど、そこには行ったことがない」という場所かもしれません。プナは、ハワイの中でもローカル色が強い地域で、リゾートという感じではないからです。でも、ハワイの中でもプナにしかない! という素敵な場所があります。それはアハラヌイ・ビーチ・パークです。

アハラヌイ・ビーチ・パークの、温泉と海水が混じったプールは人気スポットでした
アハラヌイ・ビーチ・パークの、温泉と海水が混じったプールは人気スポットでした

ハワイ島は火山があるのに、温泉は出ないの? と思われている方もいらっしゃるでしょう。アハラヌイ・ビーチ・パークは、温泉が湧き出るビーチで有名な場所です。アラハヌイ・ビーチ・パークには石とコンクリートで囲ったプールがあり、湧き出た温泉が流れ込んでいます。海水も流れ込んでいるので、温泉というほどの熱さはなく、なんとなくぬるい感じ。それでも、冷たい海で長い時間泳ぐよりも、快適に泳げるこのプールは、とても人気です。休日は、駐車場がいっぱいで入れないことも、よくありました。シュノーケルをして、海水といっしょにプールに入ってきてしまった魚を眺めたり、ぷかぷか浮かんで空を眺めたりするのは、この場所でしかできない贅沢なひとときでした。そのアハラヌイ・ビーチ・パークは、今年の7月のある夜に、近隣の学校とともに溶岩に飲み込まれてしまったそうです。

海洋保護区だったカポホ・タイドプールズ
海洋保護区だったカポホ・タイドプールズ

プナ地区は火山の被害が度々あった場所です。ハワイの神話では火山の女神ペレが、怒りに任せてプナにあるオヒア・レフアの森を焼き払ったそうです。伝説に出てくるような溶岩樹が、今もラバ・ツリー州立公園に残っています。1960年の噴火では、カポホの村が大きな被害を受けましたが、その噴火の際に流れ出た溶岩が作った景勝地もあります。流れ出た溶岩が海を埋め立てて、無数の浅い潮溜まりが集まる、美しいカポホ・タイドプールズを作り出しました。住宅地の中の分かり難い場所ですが、駐車場は常に満車、という人気の場所です。潮がひいてくると、潮溜まりに取り残された、たくさんの小さな魚を見ることができ、シュノーケルには最適です。海洋保護区にもなっていた希少な場所でしたが、6月に流れてきた溶岩によって破壊されてしまいました。青い潮溜まりがどこまでも続く、本当にきれいな所でした。

アイザック・ヘイル・パークで行われたミュージック・フェスティバルはピースフルな雰囲気
アイザック・ヘイル・パークで行われたミュージック・フェスティバルはピースフルな雰囲気

プナ地区で開催されていた、ミュージック・フェスティバルに行ったことがあります。プナの各地で様々な音楽に関係するイベントを、日替わりで行われるこのお祭りは、とても盛り上がっていました。特に、アイザック・ヘイル・パークで行われたコンサートは、素晴らしかったです。アイザック・ヘイル・パークは、サーフ・ポイントとして知られていますが、ローカル色の強いプナ地区の中でも、特に旅行者は入り難い雰囲気がありました。でも、この日は全てがアロハな感じ。ボランティアさんに「ようこそ、プナへ!今日は、たくさん楽しんでね!」と、駐車スペースを案内してもらいました。芝生の広場で開催されるコンサートでは、ハワイ島が舞台のフラソングが演奏されると、あちこちで観客がフラを踊りだします。プナの太陽の下、ミュージシャンも観客も、とても楽しそうでした。

パホアのミュージック・フェスティバル。雨のなかテントの下は踊る人たちでいっぱい
パホアのミュージック・フェスティバル。雨のなかテントの下は踊る人たちでいっぱい

パホアの町中を使っての、ミュージック・フェスティバルのイベントも忘れられません。あいにく雨だったのですが、たくさんの人が町の様々な場所で演奏される音楽を楽しんでいました。いつもおいしいデリを買いに行くスーパーマーケットの前では、レゲエの演奏に合わせてみんな踊りまくっています。お寺の前のスペースでは、地元の子供たちによる和太鼓が披露され、喝采をあびています。古い映画館は、この日はクラブに早変わりです。お店の前のスペースで、ロックバンドが演奏していたり、ウクレレでハワイアンソングを歌っていたり、演奏場所を探して歩くのも楽しいイベントでした。ここでも、フェスティバルを支える、たくさんのボランティアさんを見かけ、プナに住む人たちは、地域を大切にしていることを感じました。

今も賑わう、マクウ・ファーマーズ・マーケット
今も賑わう、マクウ・ファーマーズ・マーケット

現在プナ地区は、立ち入り禁止区域や、住民以外は入れない地域など、様々な規制があります。半分、溶岩で埋まったアイザック・ヘイル・パークは、今は行くことができませんが、またサーファーが集まるビーチになるでしょう。パホアの町は、今でも行くことができますし、パホア近隣で毎週日曜に開催されるマクウ・ファーマーズ・マーケットも相変わらず人気のよう。ハワイ島は広く、火山の影響は一部の地域です。私もまたプナに行こうと思っています。

またプナへ行こう!http://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/11/hawaiibiyori242.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/11/hawaiibiyori242-150x150.jpgNOPUハワイ日和アイザック・ヘイル・パーク,アハラヌイ・ビーチ・パーク,カポホ・タイドプールズ,ハワイ島,パホア,ビッグアイランド,プナ,マクウ・ファーマーズ・マーケット今年5月にハワイ島のキラウエア火山で大規模な火山活動が起きました。日本でも大きく報道されたので、ご存知の方も多いと思います。ボルケーノ国立公園内ではなく、近隣のプナ地区で新たな噴火口がいくつも現れたため、多くの建物が消失するなどの被害が発生しました。避難されている方々に、心からお見舞いを申し上げます。ボルケーノ国立公園も火山活動に伴う地震の被害があり、閉鎖されていましたが、先月から公開が再開しました。閉鎖中の公園内の施設やトレイルも、きっと近い将来、復旧することでしょう。でも、溶岩の流出により、プナは大きく変わってしまったようです。今回は、ハワイのどこよりものんびりしたハワイらしい雰囲気のプナの、今はなかなか行けない場所をご紹介します。 数年前から、プナ地区のカラパナ付近では、海に流れ落ちる溶岩、いわゆる「オーシャン・エントリー」を少し離れた場所から見ることができたので、カラパナへ見に行かれた方がおられるかも。とは言えプナは「ハワイ島には行ったことがあるけれど、そこには行ったことがない」という場所かもしれません。プナは、ハワイの中でもローカル色が強い地域で、リゾートという感じではないからです。でも、ハワイの中でもプナにしかない! という素敵な場所があります。それはアハラヌイ・ビーチ・パークです。 ハワイ島は火山があるのに、温泉は出ないの? と思われている方もいらっしゃるでしょう。アハラヌイ・ビーチ・パークは、温泉が湧き出るビーチで有名な場所です。アラハヌイ・ビーチ・パークには石とコンクリートで囲ったプールがあり、湧き出た温泉が流れ込んでいます。海水も流れ込んでいるので、温泉というほどの熱さはなく、なんとなくぬるい感じ。それでも、冷たい海で長い時間泳ぐよりも、快適に泳げるこのプールは、とても人気です。休日は、駐車場がいっぱいで入れないことも、よくありました。シュノーケルをして、海水といっしょにプールに入ってきてしまった魚を眺めたり、ぷかぷか浮かんで空を眺めたりするのは、この場所でしかできない贅沢なひとときでした。そのアハラヌイ・ビーチ・パークは、今年の7月のある夜に、近隣の学校とともに溶岩に飲み込まれてしまったそうです。 プナ地区は火山の被害が度々あった場所です。ハワイの神話では火山の女神ペレが、怒りに任せてプナにあるオヒア・レフアの森を焼き払ったそうです。伝説に出てくるような溶岩樹が、今もラバ・ツリー州立公園に残っています。1960年の噴火では、カポホの村が大きな被害を受けましたが、その噴火の際に流れ出た溶岩が作った景勝地もあります。流れ出た溶岩が海を埋め立てて、無数の浅い潮溜まりが集まる、美しいカポホ・タイドプールズを作り出しました。住宅地の中の分かり難い場所ですが、駐車場は常に満車、という人気の場所です。潮がひいてくると、潮溜まりに取り残された、たくさんの小さな魚を見ることができ、シュノーケルには最適です。海洋保護区にもなっていた希少な場所でしたが、6月に流れてきた溶岩によって破壊されてしまいました。青い潮溜まりがどこまでも続く、本当にきれいな所でした。 プナ地区で開催されていた、ミュージック・フェスティバルに行ったことがあります。プナの各地で様々な音楽に関係するイベントを、日替わりで行われるこのお祭りは、とても盛り上がっていました。特に、アイザック・ヘイル・パークで行われたコンサートは、素晴らしかったです。アイザック・ヘイル・パークは、サーフ・ポイントとして知られていますが、ローカル色の強いプナ地区の中でも、特に旅行者は入り難い雰囲気がありました。でも、この日は全てがアロハな感じ。ボランティアさんに「ようこそ、プナへ!今日は、たくさん楽しんでね!」と、駐車スペースを案内してもらいました。芝生の広場で開催されるコンサートでは、ハワイ島が舞台のフラソングが演奏されると、あちこちで観客がフラを踊りだします。プナの太陽の下、ミュージシャンも観客も、とても楽しそうでした。 パホアの町中を使っての、ミュージック・フェスティバルのイベントも忘れられません。あいにく雨だったのですが、たくさんの人が町の様々な場所で演奏される音楽を楽しんでいました。いつもおいしいデリを買いに行くスーパーマーケットの前では、レゲエの演奏に合わせてみんな踊りまくっています。お寺の前のスペースでは、地元の子供たちによる和太鼓が披露され、喝采をあびています。古い映画館は、この日はクラブに早変わりです。お店の前のスペースで、ロックバンドが演奏していたり、ウクレレでハワイアンソングを歌っていたり、演奏場所を探して歩くのも楽しいイベントでした。ここでも、フェスティバルを支える、たくさんのボランティアさんを見かけ、プナに住む人たちは、地域を大切にしていることを感じました。 現在プナ地区は、立ち入り禁止区域や、住民以外は入れない地域など、様々な規制があります。半分、溶岩で埋まったアイザック・ヘイル・パークは、今は行くことができませんが、またサーファーが集まるビーチになるでしょう。パホアの町は、今でも行くことができますし、パホア近隣で毎週日曜に開催されるマクウ・ファーマーズ・マーケットも相変わらず人気のよう。ハワイ島は広く、火山の影響は一部の地域です。私もまたプナに行こうと思っています。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る