あけましておめでとうございます。今年も「ハワイ日和」をよろしくお願いします。さて、お正月に神社やお寺へ初詣に行かれた方も、多いのではないでしょうか。日系人が多く住むハワイでは、神社もお寺もあります。ちょっと遅いのですが、ハワイでも初詣に行ってみましょう。

ハワイ島のヒロ大神宮
ハワイ島のヒロ大神宮

ハワイの神社、というとオアフ島にあるハワイ金比羅神社、ハワイ出雲神社などが有名です。どちらの神社もホノルルにあるので、ワイキキ滞在中にお参りに行かれた方もいらっしゃるでしょう。オアフ島だけではなく、ネイバーアイランドにも神社があります。ハワイ島ヒロにあるヒロ大神宮は、日本国外にある神社の中で、最も古い歴史を持つ神社です。創建が1898年ということですから、100年以上の由緒があるわけですね。この100年の間には、太平洋戦争時に接収されたり、チリ地震津波による被害もあったそうです。ハワイ島には、かつてはいくつもの神社があったそうですが、現在はヒロ大神宮がハワイ島では唯一の神社です。

ヒロ大神宮は、ヒロからサドルロードへと向かう道にあります
ヒロ大神宮は、ヒロからサドルロードへと向かう道にあります

ヒロ大神宮は、かつてはヒロ湾に面したワイロア川州立公園付近にありましたが、1960年のチリ地震津波で失われてしまいました。この付近は日系の人々が多く住んでいて「シンマチ」という名前が付いた地区もあったそうですが、復興時の都市計画で公園に変わっています。さて、現在のヒロ大神宮は、ヒロのダウンタウンから5キロほど南の内陸部にあります。近くにはヒロ大学もありますが、周辺は住宅地です。ハワイで鳥居をくぐるのは、少し不思議な気持ちですね。ヒロ大神宮には、宮司さんもいらっしゃるので、お参りした後は、お札やお守り、御朱印も頂くこともできます。ハワイ諸島の中で、一番東側にあるハワイ島。そのハワイ島でも東にある町、ヒロにあるヒロ大神宮は、初日の出を拝んだ後、初詣に訪れるのにぴったりな神社ですね。

マウイ島のマウイ神社
マウイ島のマウイ神社

マウイ島のカフルイ湾に面したパウクカロという小さな町には、マウイ神社があります。この辺りを訪れる観光客は、ほとんどいないでしょう。ハイウェイを外れて、住宅街の細い道を入ると、民家と民家の間に鳥居が立っていました。「こんなところに」と、思わず口に出てしまうほど、思ってもみないような場所です。マウイ神社の鳥居をくぐると、参道の横には、手水舍と灯篭が並んでいるのが見えました。拝殿の様子も、日本の小さな神社そのままです。お参りしていると、日本で、どこかの氏神様にお参りしているような感じがしてきました。

マウイ神社の手水舎と灯篭
マウイ神社の手水舎と灯篭

マウイ神社が建てられたのは1915年で、現在の場所には1954年に移設されました。戦争中に宮司さんが投獄されるなどの困難を経て、100年祭も迎えた由緒ある神社です。前の宮司さんが亡くなった後、奥様がずっとマウイ神社を守っていらっしゃいましたが、2014年に100歳で他界されました。マウイ神社は、アメリカ合衆国の国家歴史登録財になっていますが、老朽化した建物の修復などが問題になっているそうです。私がマウイ神社を訪れたのは、もう数年前のことなので、今の様子が気になっています。

マウイ島ラハイナにあるお寺の大仏さま
マウイ島ラハイナにあるお寺の大仏さま

神社に比べると、ハワイにはたくさんのお寺があります。オアフ島の平等院のように、メインランドからの観光客に人気の大きなお寺よりも、ハワイに住む日系の人々のために作られた、どちらかというと小さなお寺が多いようです。ハワイのお寺は、宗教施設である以上に、日系の人々にとって拠り所になっていると思います。ハワイは、ほとんどの町にお寺がありますが、お寺の雰囲気は、日本とはちょっと違うようです。日曜日には檀家のみなさんが、お寺に集まってご住職のお話を聞かれていますが、それは教会のコミュニティに似ています。お寺主催のイベントも多く、準備や運営をするのもご住職と檀家のみなさんです。

ハワイ島ヒロのリリウオカラニ公園に立つ鳥居。向こうに見えるのはマウナ・ケア山
ハワイ島ヒロのリリウオカラニ公園に立つ鳥居。向こうに見えるのはマウナ・ケア山

ハワイのお寺は参拝し難い感じがしますが、観光客もお参りできる所もあるので、興味がある方はお寺に問い合わせてみては如何でしょう。でも、ちょっと敷居が高いな、と思われる方は、お寺のイベントに出かけるのがいいと思います。一番のイベントは夏に行われるボン・ダンス。盆踊りのことですね。ボン・ダンスは、お寺同士の開催日が重ならないように日程が組まれているので、夏の間は毎週末どこかのお寺でボン・ダンスが行われています。ボン・ダンスの時期は、お寺のご住職も檀家さんも、踊りの練習や、屋台で売る食べ物などの仕込みに大忙しだそうです。私も、ぜひボン・ダンスに行ってみたいと思っています。

カウアイ島リフェの入り口にある小さな鳥居
カウアイ島リフェの入り口にある小さな鳥居

日系移民の多いハワイには、神社やお寺が多く建立されました。世代が移るに従って、神社やお寺を中心としたコミュニティは、小さくなっているのかもしれません。でも人々が残した日本の面影は、ハワイのそこ此処にあります。ヒロのリリウオカラニ公園には、マウナ・ケアを臨むように鳥居が立っています。それは富士山を見上げるかのようでした。カウアイ島のリフェのハイウェイ近くで、ひっそりと立つ鳥居は、街の道祖神のようにも見えました。

参拝に行こう!http://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/01/hawaiibiyori232.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/01/hawaiibiyori232-150x150.jpgNOPUハワイ日和ハワイ,ヒロ大神宮,マウイ神社,初詣,神社仏閣あけましておめでとうございます。今年も「ハワイ日和」をよろしくお願いします。さて、お正月に神社やお寺へ初詣に行かれた方も、多いのではないでしょうか。日系人が多く住むハワイでは、神社もお寺もあります。ちょっと遅いのですが、ハワイでも初詣に行ってみましょう。 ハワイの神社、というとオアフ島にあるハワイ金比羅神社、ハワイ出雲神社などが有名です。どちらの神社もホノルルにあるので、ワイキキ滞在中にお参りに行かれた方もいらっしゃるでしょう。オアフ島だけではなく、ネイバーアイランドにも神社があります。ハワイ島ヒロにあるヒロ大神宮は、日本国外にある神社の中で、最も古い歴史を持つ神社です。創建が1898年ということですから、100年以上の由緒があるわけですね。この100年の間には、太平洋戦争時に接収されたり、チリ地震津波による被害もあったそうです。ハワイ島には、かつてはいくつもの神社があったそうですが、現在はヒロ大神宮がハワイ島では唯一の神社です。 ヒロ大神宮は、かつてはヒロ湾に面したワイロア川州立公園付近にありましたが、1960年のチリ地震津波で失われてしまいました。この付近は日系の人々が多く住んでいて「シンマチ」という名前が付いた地区もあったそうですが、復興時の都市計画で公園に変わっています。さて、現在のヒロ大神宮は、ヒロのダウンタウンから5キロほど南の内陸部にあります。近くにはヒロ大学もありますが、周辺は住宅地です。ハワイで鳥居をくぐるのは、少し不思議な気持ちですね。ヒロ大神宮には、宮司さんもいらっしゃるので、お参りした後は、お札やお守り、御朱印も頂くこともできます。ハワイ諸島の中で、一番東側にあるハワイ島。そのハワイ島でも東にある町、ヒロにあるヒロ大神宮は、初日の出を拝んだ後、初詣に訪れるのにぴったりな神社ですね。 マウイ島のカフルイ湾に面したパウクカロという小さな町には、マウイ神社があります。この辺りを訪れる観光客は、ほとんどいないでしょう。ハイウェイを外れて、住宅街の細い道を入ると、民家と民家の間に鳥居が立っていました。「こんなところに」と、思わず口に出てしまうほど、思ってもみないような場所です。マウイ神社の鳥居をくぐると、参道の横には、手水舍と灯篭が並んでいるのが見えました。拝殿の様子も、日本の小さな神社そのままです。お参りしていると、日本で、どこかの氏神様にお参りしているような感じがしてきました。 マウイ神社が建てられたのは1915年で、現在の場所には1954年に移設されました。戦争中に宮司さんが投獄されるなどの困難を経て、100年祭も迎えた由緒ある神社です。前の宮司さんが亡くなった後、奥様がずっとマウイ神社を守っていらっしゃいましたが、2014年に100歳で他界されました。マウイ神社は、アメリカ合衆国の国家歴史登録財になっていますが、老朽化した建物の修復などが問題になっているそうです。私がマウイ神社を訪れたのは、もう数年前のことなので、今の様子が気になっています。 神社に比べると、ハワイにはたくさんのお寺があります。オアフ島の平等院のように、メインランドからの観光客に人気の大きなお寺よりも、ハワイに住む日系の人々のために作られた、どちらかというと小さなお寺が多いようです。ハワイのお寺は、宗教施設である以上に、日系の人々にとって拠り所になっていると思います。ハワイは、ほとんどの町にお寺がありますが、お寺の雰囲気は、日本とはちょっと違うようです。日曜日には檀家のみなさんが、お寺に集まってご住職のお話を聞かれていますが、それは教会のコミュニティに似ています。お寺主催のイベントも多く、準備や運営をするのもご住職と檀家のみなさんです。 ハワイのお寺は参拝し難い感じがしますが、観光客もお参りできる所もあるので、興味がある方はお寺に問い合わせてみては如何でしょう。でも、ちょっと敷居が高いな、と思われる方は、お寺のイベントに出かけるのがいいと思います。一番のイベントは夏に行われるボン・ダンス。盆踊りのことですね。ボン・ダンスは、お寺同士の開催日が重ならないように日程が組まれているので、夏の間は毎週末どこかのお寺でボン・ダンスが行われています。ボン・ダンスの時期は、お寺のご住職も檀家さんも、踊りの練習や、屋台で売る食べ物などの仕込みに大忙しだそうです。私も、ぜひボン・ダンスに行ってみたいと思っています。 日系移民の多いハワイには、神社やお寺が多く建立されました。世代が移るに従って、神社やお寺を中心としたコミュニティは、小さくなっているのかもしれません。でも人々が残した日本の面影は、ハワイのそこ此処にあります。ヒロのリリウオカラニ公園には、マウナ・ケアを臨むように鳥居が立っています。それは富士山を見上げるかのようでした。カウアイ島のリフェのハイウェイ近くで、ひっそりと立つ鳥居は、街の道祖神のようにも見えました。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る