年の瀬も迫ってきました。さて、酉年の最後はニワトリの話です。今年の1月のバードウォッチをしよう!には、登場しなかったニワトリ。でも、けっこうハワイにいるニワトリ。そして、もうすぐクリスマスだしニワトリ・・・。師走でお忙しいことと思いますが、いつもより更にゆるめのハワイ日和にお付き合い下さい。

美しい羽の雄鶏
美しい羽の雄鶏

ハワイでは、野生化したニワトリをよく見かけます。ニワトリ、と言うとトサカが赤くて羽の白いレグホン種を思い浮かべる方も多いと思いますが、ハワイで見かけるニワトリの多くは、羽が茶色い種類のニワトリです。雄鶏は、深緑や青が混じった美しい黒い尾羽を持っていて、なかなか立派な容姿をしています。薄茶色の羽の雌鶏たちは、黒い斑らのある黄色い羽のヒヨコたちを連れていることも多く、微笑ましい感じです。でも、ちょっと油断したスキに、ランチやおやつを食い荒らされることもあるので、油断できません。

ヒヨコと餌を探す雌鶏
ヒヨコと餌を探す雌鶏

このニワトリたちは、ハワイアンの祖先たちといっしょに海を渡ってきたと言われています。もしそうなら、一番初めにハワイに来た外来種の鳥、ということですね。ハワイアンの祖先がポリネシアから連れてきたニワトリたちは、セキショクヤケイという種類に近い鳥でしたが、現在ハワイにいる野生化したニワトリは、西洋や東洋から持ち込まれた家禽のニワトリと交配した子孫が多いようです。野生化したニワトリは、ハワイのほとんどの島にいるのですが、異様に多くニワトリがいる島があります。それがカウアイ島です。

雌鶏のお腹の中に隠れるヒヨコたち
雌鶏のお腹の中に隠れるヒヨコたち

カウアイ島のニワトリの多さは、特筆に値するでしょう。ビーチでも、山でも、住宅地でも、ホテルの敷地でも、野生化したニワトリたちが闊歩しています。レストランに飾られた絵もニワトリ、お土産のマグカップにもニワトリ、もしかしてニワトリはカウアイ島のシンボルなのかな?と思うほどにニワトリがいっぱいです。小さなヒヨコたちはとても愛らしく、雌鶏のお腹の下に何羽もも隠れていたり、雌鶏が掘り返した土の中から餌を探していたり、とかわいい姿を見せてくれます。ヒヨコはいいけれど、ビーチでのんびりしている時に、餌をくれないかなあ、と視界をウロウロするニワトリや、早朝から時を告げる雄鶏の声には、ちょっと悩まされるかもしれません。

アニマル柄のニワトリが壁に描かれているカウアイのレストラン
アニマル柄のニワトリが壁に描かれているカウアイのレストラン

なぜ、こんなにもカウアイ島にニワトリが多いのでしょう。諸説ありますが、大きな理由の一つはカウアイ島にマングースがいないこと、と言われています。ハワイでは、ネズミ対策のためにマングースが放されたため、ネネなどの在来種の鳥たちに大きなダメージがありましたが、野生化したニワトリも同様でした。しかしカウアイ島には、卵やヒナを捕食するマングースがいないため、ニワトリが増えることができた、と言うわけです。また、1982年と1992年のハリケーンによって養鶏場が壊れ、ニワトリがたくさん逃げ出して野生化したのが原因、という説もあります。特に1992年にカウアイ島を襲ったハリケーン・イニキのせいで、野生化したニワトリの話はよく聞きますが、それは都市伝説である、という人もいて本当のところはわかりません。何にせよカウアイ島は、ニワトリたちが住みやすい環境であることは確かなようです。

まだオトナになりかけ、トサカも小さい雄鶏たち
まだオトナになりかけ、トサカも小さい雄鶏たち

さて、ハワイでニワトリと言えば、フリフリチキンは外せません。フリフリチキン・・・カウアイ島で野生化したニワトリの話の後で、この話題は如何と思いますが、野生化したニワトリはハワイ州の保護下にあり、狩猟は禁じられているそうなので、フリフリチキンとは関係はありません、たぶん・・・。それはともかく、フリフリチキンとは、簡単に言うと鶏の丸焼きです。「フリ」は、ハワイ語で回す、とか返す、という意味がありますが、火の上でグルグル回したり、ひっくり返したりして焼くローストチキンは、ハワイの人気料理の一つになっています。フリフリチキンは、寄付金集めのために焼いて売ったのが始め、と言われていますが、今でも教会や学校などで、寄付金を集めるための手段の一つです。もちろん、レストランやフード・トラックのフリフリチキンのお店で、手軽にフリフリチキンを食べることもできます。

フリフリチキンのソースはパイナップルが隠し味だそう
フリフリチキンのソースはパイナップルが隠し味だそう

と、言うわけで、私もフリフリチキンを買ってみました。カウアイ島カパアの北、ハイウェイ沿いにあるフリフリチキンの屋台がおいしい、とのウワサです。屋台のある場所が少し分かり難くて、金・土・日のお昼しか営業していない、なかなか行き難いお店です。この屋台のフリフリチキンは、正統派の薪を使った直火焼き。お店のおじさんが、タレを塗って直火で返しながら焼いています。ハーフサイズもあるので、少人数でも食べ切れるのがいいところです。その場で食べることもできますが、私は持ち帰りにしました。「おいしそうなやつだよ」と、選んでもらったフリフリチキンは、ハーフサイズと言っても2人でランチに食べ、残りを夕飯のサラダにしたほどの大きさです。甘辛いソースがチキンによく合って、おいしいー。皮がパリッとしていて、肉がジューシーなのは直火焼きならではでしょう。ああ、思い出してもヨダレがでそう。クリスマスにフリフリチキンが食べたいなあ。

ニワトリを探そう!http://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/12/eyecatch-hawaiibiyori231.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/12/eyecatch-hawaiibiyori231-150x150.jpgNOPUハワイ日和カウアイ島,ニワトリ,フリフリチキン,野生年の瀬も迫ってきました。さて、酉年の最後はニワトリの話です。今年の1月のバードウォッチをしよう!には、登場しなかったニワトリ。でも、けっこうハワイにいるニワトリ。そして、もうすぐクリスマスだしニワトリ・・・。師走でお忙しいことと思いますが、いつもより更にゆるめのハワイ日和にお付き合い下さい。 ハワイでは、野生化したニワトリをよく見かけます。ニワトリ、と言うとトサカが赤くて羽の白いレグホン種を思い浮かべる方も多いと思いますが、ハワイで見かけるニワトリの多くは、羽が茶色い種類のニワトリです。雄鶏は、深緑や青が混じった美しい黒い尾羽を持っていて、なかなか立派な容姿をしています。薄茶色の羽の雌鶏たちは、黒い斑らのある黄色い羽のヒヨコたちを連れていることも多く、微笑ましい感じです。でも、ちょっと油断したスキに、ランチやおやつを食い荒らされることもあるので、油断できません。 このニワトリたちは、ハワイアンの祖先たちといっしょに海を渡ってきたと言われています。もしそうなら、一番初めにハワイに来た外来種の鳥、ということですね。ハワイアンの祖先がポリネシアから連れてきたニワトリたちは、セキショクヤケイという種類に近い鳥でしたが、現在ハワイにいる野生化したニワトリは、西洋や東洋から持ち込まれた家禽のニワトリと交配した子孫が多いようです。野生化したニワトリは、ハワイのほとんどの島にいるのですが、異様に多くニワトリがいる島があります。それがカウアイ島です。 カウアイ島のニワトリの多さは、特筆に値するでしょう。ビーチでも、山でも、住宅地でも、ホテルの敷地でも、野生化したニワトリたちが闊歩しています。レストランに飾られた絵もニワトリ、お土産のマグカップにもニワトリ、もしかしてニワトリはカウアイ島のシンボルなのかな?と思うほどにニワトリがいっぱいです。小さなヒヨコたちはとても愛らしく、雌鶏のお腹の下に何羽もも隠れていたり、雌鶏が掘り返した土の中から餌を探していたり、とかわいい姿を見せてくれます。ヒヨコはいいけれど、ビーチでのんびりしている時に、餌をくれないかなあ、と視界をウロウロするニワトリや、早朝から時を告げる雄鶏の声には、ちょっと悩まされるかもしれません。 なぜ、こんなにもカウアイ島にニワトリが多いのでしょう。諸説ありますが、大きな理由の一つはカウアイ島にマングースがいないこと、と言われています。ハワイでは、ネズミ対策のためにマングースが放されたため、ネネなどの在来種の鳥たちに大きなダメージがありましたが、野生化したニワトリも同様でした。しかしカウアイ島には、卵やヒナを捕食するマングースがいないため、ニワトリが増えることができた、と言うわけです。また、1982年と1992年のハリケーンによって養鶏場が壊れ、ニワトリがたくさん逃げ出して野生化したのが原因、という説もあります。特に1992年にカウアイ島を襲ったハリケーン・イニキのせいで、野生化したニワトリの話はよく聞きますが、それは都市伝説である、という人もいて本当のところはわかりません。何にせよカウアイ島は、ニワトリたちが住みやすい環境であることは確かなようです。 さて、ハワイでニワトリと言えば、フリフリチキンは外せません。フリフリチキン・・・カウアイ島で野生化したニワトリの話の後で、この話題は如何と思いますが、野生化したニワトリはハワイ州の保護下にあり、狩猟は禁じられているそうなので、フリフリチキンとは関係はありません、たぶん・・・。それはともかく、フリフリチキンとは、簡単に言うと鶏の丸焼きです。「フリ」は、ハワイ語で回す、とか返す、という意味がありますが、火の上でグルグル回したり、ひっくり返したりして焼くローストチキンは、ハワイの人気料理の一つになっています。フリフリチキンは、寄付金集めのために焼いて売ったのが始め、と言われていますが、今でも教会や学校などで、寄付金を集めるための手段の一つです。もちろん、レストランやフード・トラックのフリフリチキンのお店で、手軽にフリフリチキンを食べることもできます。 と、言うわけで、私もフリフリチキンを買ってみました。カウアイ島カパアの北、ハイウェイ沿いにあるフリフリチキンの屋台がおいしい、とのウワサです。屋台のある場所が少し分かり難くて、金・土・日のお昼しか営業していない、なかなか行き難いお店です。この屋台のフリフリチキンは、正統派の薪を使った直火焼き。お店のおじさんが、タレを塗って直火で返しながら焼いています。ハーフサイズもあるので、少人数でも食べ切れるのがいいところです。その場で食べることもできますが、私は持ち帰りにしました。「おいしそうなやつだよ」と、選んでもらったフリフリチキンは、ハーフサイズと言っても2人でランチに食べ、残りを夕飯のサラダにしたほどの大きさです。甘辛いソースがチキンによく合って、おいしいー。皮がパリッとしていて、肉がジューシーなのは直火焼きならではでしょう。ああ、思い出してもヨダレがでそう。クリスマスにフリフリチキンが食べたいなあ。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る