先日、あるイベントのオープニングにアナホラのタロパッチを訪ねました。
ツアーコーディネートのお仕事をしている中で、カウアイ島をはじめて訪れた人から多く聞くのが、
「どこか懐かしい」
「いわゆるハワイのイメージじゃない」
という声です。青い空と海、白い砂浜、サンサンと肌を射す太陽。
もちろんそういった場所もたくさんありますが、これらの声を心地よく裏切ってくれるのが、カウアイ島の良さです。The リゾート地じゃないハワイ … とでも言うのところでしょうか。その中でもさらに「いわゆるハワイ」らしからぬ自然が広がるのが、「アナホラ ( ANAHOLA )」というエリアではないかなと思います。
カウアイ島の東海岸沿い、ノースショア・エリアに近い場所にあるコミュニティで、私の中ではハナレイなどと並んで ” とてもカウアイらしいエネルギー ” に満ちた場所のひとつです。

Maka’i ( 海側 ) はアナホラ・ビーチから、Mauka ( 山側 )は「カラレア山」(アナホラ山脈のひとつ)までを結ぶこのエリアには、ハワイアン・ホームランド(ハワイ先住民の血が入っている人のみが抽選に参加できる権利を待つ、特別住宅地区)があり、ハワイアン・チャータースクールがあり、ハワイアンの暮らしが色濃く残っている場所でもあります。クム・フラ(フラの師匠)、カフ(スピリチュアル・スペシャリスト)、アウトリガーカヌーのファミリー、ラアウ・ラパアウ(ハワイの伝統自然医療)のスペシャリストなどが多く暮らす地域でもあります。

樹々の緑と済んだ川の流れ、自然と呼吸が深くなる
樹々の緑と済んだ川の流れ、自然と呼吸が深くなる

出かけたのは、このアナホラのMauka ( 山側 )の一画、カラレア山の麓にある「アナホラ タロ・パッチ」で行われた「シンギング・アライブ」というイベントのオープニング。イベント・コンセプトは ” celebration of sacred song circles (神聖な歌の輪を讃える祭典)”。
「アナホラ タロ・パッチ」は、普段は一般に向けては開放されていない場所で、ガイドブックなどにもほとんど載っていないところ。入るには管理人の許可が要ります。そういった管理体制も大きく手伝って、手つかずの自然を可能な範囲で最大限に残し、樹木や植物が造る緑のグラデーションで埋め尽くされたとても美しい場所です。敷地の真ん中にタロ・パッチ(タロイモの水田)があり、入り口から奥深い場所にある広場までは、穏やかに流れる川沿いの道を歩いていきます。右手に清らかな川の流れ、左手には大きな岩たちがまるで上手く造られた建造物のように並んで壁状になり、きれいな緑色の苔がその表面全体をびっしりと覆っています。長い長い時間の流れを感じさせるビロード素材の塀のよう。自然が創った美しい造形です。大きな樹木に囲まれた、酸素がいっぱいの自然のドームといった感じ。いつ来てもほんとうに気持ちの良い、呼吸の深くなる場所です。

会場のあちらこちらに飾られたヒッピーテイスト
会場のあちらこちらに飾られたヒッピーテイスト

今回の試みは自由でいることを信条とするヒッピー系な人たちが集まり、 ” ハートが歌うことを楽しむ ” イベントということ。入り口から広場まで続く道のところどころにヒッピー・アートなサインがかけられ、植物や花々も独特なアレンジメントがされています。私のクム、プナ・カラマ・ドーソンはフラの踊りだけではなく、ハワイ文化やアロハの精神性についてシェアを続ける人です。それらの語り部的な存在でもあるためか、さまざまなイベントのオープニングに行く機会がたくさんあります。今から始まる時間を祝福する、その場をお清めをする … と言った感じです。クム・フラによっては(もしくはその多くは … かも?)アロハの精神性やフラをシェアする対象を決めている人も多いなか、国籍、肌の色、暮らしのスタイルなどを含めて一切の境界線を引かず、どういった人にも同じスタンスでシェアをします。そのため、どっぷりハワイアンな儀式から、ヒッピーな人々が集うイベントまで、さまざまな時間の中でフラを踊る機会が私たちにはあります。

どんな集まりなのかな~と案内文を見ていると、その中にオモシロイことが書かれてあるのを見つけました。

“We welcome your naked soul – Clothing Required”. We ask that all participants honor an agreement to stay clothed for the duration of the gathering, as nudity is a major sensitivity for the Hawaiian people”

”何もまとわないハート、大歓迎~でも衣服を身につけてくることが必要”
すべての参加者はイベント開催中は衣服を身につけること。
ヌーディー(はだか)での行動に関して、通常、ハワイの人々はとても敏感です。

と、いうもの。多くの日本人にとっては
「は?当たり前じゃない!?」
「裸でイベント会場を歩き回る!?」
まるでコメディのような注意書きです。が、自由でいること、自分の感じるままに振る舞うことが信条のヒッピー系ピープルが集まるイベントでは、こういう注意書きが必要です。そして、そういった振る舞いゆえに、ハワイアンやローカルとの間で問題が絶えないというのも現実なのです。

オーピニングの最後は、参加メンバーみんなとの歌と踊り
オーピニングの最後は、参加メンバーみんなとの歌と踊り

踊り手である私たちはどういったイベントに行っても、それが自然の中でもステージでも、観る側にどんな人が座っていようとも、”ただ心を込めて踊りなさい ” というのが、私のクム・フラの教えです。その教えに沿うようにといつも心がけてはいるものの、その場の雰囲気に飲み込まれてしまうという事態によく陥ります。今回であれば、どう考え
ても、踊りをシェアしている私たちより、観る側に座っているヒッピーな人たちの方が断然に興味深い動きをしています。踊りながら、私の目と心は私たちの踊りを観ている人々に釘づけという状態に陥ってしまいました。(いろいろな意味でヒッピー文化に深く興味を持っている私です。笑)

シンギング・アライブ … celebration of sacred song circles (神聖な歌の輪を讃える祭典)の幕開けは、まさにラブ&ピース、そしてちょっと不思議な雰囲気の中で無事に終了しました。自然の美しさと癒しのエネルギーがあふれるカウアイ島は、つねに自分たちにとっての完璧な桃源郷を探してるヒッピーな人々にとっても魅力に満ち満ちた島なのです。ライフ・スタイルの違いから、時に相容れないローカルとヒッピーな人々。けれど自然が与えてくれる恵みに感謝する心、そこにはきっと一般ピープルもヒッピー・ピープルも境界線はないのでしょうね。

この日もまた、カウアイ島の美しさに心身が満たされる時間を過ごさせていただきました。カウアイの自然に感謝。

ラブ&ピース!

シンギング・アライブ … ラブ&ピースな祭典、フラでオープニングhttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/04/IMG_3400-1024x768.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/04/IMG_3400-150x150.jpgミノリ エヴァンスカウアイ日記アナホラ,イベント,カウアイ,シンギングアライブ,タロパッチ,フラ先日、あるイベントのオープニングにアナホラのタロパッチを訪ねました。 ツアーコーディネートのお仕事をしている中で、カウアイ島をはじめて訪れた人から多く聞くのが、 「どこか懐かしい」 「いわゆるハワイのイメージじゃない」 という声です。青い空と海、白い砂浜、サンサンと肌を射す太陽。 もちろんそういった場所もたくさんありますが、これらの声を心地よく裏切ってくれるのが、カウアイ島の良さです。The リゾート地じゃないハワイ … とでも言うのところでしょうか。その中でもさらに「いわゆるハワイ」らしからぬ自然が広がるのが、「アナホラ ( ANAHOLA )」というエリアではないかなと思います。 カウアイ島の東海岸沿い、ノースショア・エリアに近い場所にあるコミュニティで、私の中ではハナレイなどと並んで ' とてもカウアイらしいエネルギー ' に満ちた場所のひとつです。 Maka'i ( 海側 ) はアナホラ・ビーチから、Mauka ( 山側 )は「カラレア山」(アナホラ山脈のひとつ)までを結ぶこのエリアには、ハワイアン・ホームランド(ハワイ先住民の血が入っている人のみが抽選に参加できる権利を待つ、特別住宅地区)があり、ハワイアン・チャータースクールがあり、ハワイアンの暮らしが色濃く残っている場所でもあります。クム・フラ(フラの師匠)、カフ(スピリチュアル・スペシャリスト)、アウトリガーカヌーのファミリー、ラアウ・ラパアウ(ハワイの伝統自然医療)のスペシャリストなどが多く暮らす地域でもあります。 出かけたのは、このアナホラのMauka ( 山側 )の一画、カラレア山の麓にある「アナホラ タロ・パッチ」で行われた「シンギング・アライブ」というイベントのオープニング。イベント・コンセプトは ' celebration of sacred song circles (神聖な歌の輪を讃える祭典)'。 「アナホラ タロ・パッチ」は、普段は一般に向けては開放されていない場所で、ガイドブックなどにもほとんど載っていないところ。入るには管理人の許可が要ります。そういった管理体制も大きく手伝って、手つかずの自然を可能な範囲で最大限に残し、樹木や植物が造る緑のグラデーションで埋め尽くされたとても美しい場所です。敷地の真ん中にタロ・パッチ(タロイモの水田)があり、入り口から奥深い場所にある広場までは、穏やかに流れる川沿いの道を歩いていきます。右手に清らかな川の流れ、左手には大きな岩たちがまるで上手く造られた建造物のように並んで壁状になり、きれいな緑色の苔がその表面全体をびっしりと覆っています。長い長い時間の流れを感じさせるビロード素材の塀のよう。自然が創った美しい造形です。大きな樹木に囲まれた、酸素がいっぱいの自然のドームといった感じ。いつ来てもほんとうに気持ちの良い、呼吸の深くなる場所です。 今回の試みは自由でいることを信条とするヒッピー系な人たちが集まり、 ' ハートが歌うことを楽しむ ' イベントということ。入り口から広場まで続く道のところどころにヒッピー・アートなサインがかけられ、植物や花々も独特なアレンジメントがされています。私のクム、プナ・カラマ・ドーソンはフラの踊りだけではなく、ハワイ文化やアロハの精神性についてシェアを続ける人です。それらの語り部的な存在でもあるためか、さまざまなイベントのオープニングに行く機会がたくさんあります。今から始まる時間を祝福する、その場をお清めをする … と言った感じです。クム・フラによっては(もしくはその多くは … かも?)アロハの精神性やフラをシェアする対象を決めている人も多いなか、国籍、肌の色、暮らしのスタイルなどを含めて一切の境界線を引かず、どういった人にも同じスタンスでシェアをします。そのため、どっぷりハワイアンな儀式から、ヒッピーな人々が集うイベントまで、さまざまな時間の中でフラを踊る機会が私たちにはあります。 どんな集まりなのかな~と案内文を見ていると、その中にオモシロイことが書かれてあるのを見つけました。 “We welcome your naked soul - Clothing Required”. We ask that all participants honor...ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る