ワイメアのキルトクラブで出会った素敵なキルターをご紹介します。

ハワイ島に来てから、ワイメアの「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」というキルトクラブに入会しています。このキルトクラブは前にご紹介した通り、ハワイ島では一番古いキルトクラブです。(記事は2015年1月のhttp://www.holoholo.world/kawaraban/quilt/quilt-club-in-waimea/ を参照)
このクラブの創設者の一人でもいらっしゃったステラ・アカナさんが所有していた大きなキルトのパターンをメンバーの一人が最近になって受け取ったということで、クラブ用のパターンとして整理することになりました。このクラブ所有の300枚近くあるパターンもきちんと整理することが必要だったため、私はそのオーガナイザーをボランティアすることにしました。大きなベッドサイズのパターンは1/8の大きさです。熟練のキルターでもその1/8サイズのパターンを広げると、どのようなキルトになるか創造力が必要になります。その創造力があまりないと、どのような大きなキルトになるか想像するのがとても難しいです。そこでそれを大きく広げるとどのようなキルトになるか、フォトショップを使い、コンピューターを駆使して、カラーのサンプルを作ることにしました。クラブの中で私ともう一人、一番若いメンバーでこの作業をすることにしました。私達二人がクラブの中で年少者二人です(笑)。

 

アンティ・ステラの代表作でもあるパナナ・リリィ。これはおアンティのお母さんを思い作った作品であり、チキンフットステッチが施されています。Stella Akana Quilted, Design by Stella Akana’s Mother?
アンティ・ステラの代表作でもあるパナナ・リリィ。これはアンティがお母さんを思い作った作品であり、チキンフットステッチが施されています。Stella Akana Quilted, Design by Stella Akana’s Mother?

 

ステラ・アカナさん(これからアンティ・ステラと称す)は2015年2月に96才でお亡くなりになったマスターキルターでした。2015年2月のワイメア・チェリーブロッサムフェスティバルでのハワイアンキルト展には3枚の手作りキルトが展示されました。その日ご本人はいらっしゃらなかったので、お孫さんが来て下さっていました。
その少し前、ハワイ島で発行されているKe Ola マガジンに掲載されていたアンティ・ステラの記事をご紹介しましょう。
アンティ・ステラが生涯に作った手作りキルトは25枚。すべて子供と孫達に贈りました。そもそもアンティがハワイアンキルトを始めたのは、若い頃からではなかったようです。もともとハワイ島出身のアンティは、カメハメハスクールに通う為ホノルルにいました。そこで知り合った旦那さんとワイメアに戻ってからしばらくして、マウナケア・ホテルに展示されているロックフェラーのコレクションであり、メアリイ・カラマさんとカワイアハオ教会のキルターたちで作ったハワイアンキルトがアンティの心を動かしました。ハワイアンキルトは消え去って行くアートと言われていた時代、アンティはそれではいけないと14名のメンバーを探し、1972年にKa Hui Kapa Apana O Waimeaのキルトクラブを創設しました。現在でも発足当初のハワイの文化の保存、永続、伝承は受け継がれ、現在のメンバーは40名ほどいます。私もそのような歴史あるキルトクラブに所属出来ることができ、誇りに思っています。

 

アンティ・ステラ作のKa Makani Ka Ili Aloha ステラ・ジョーンズのキルトブックに載っていた写真から印象を受けたデザイン Stella Akana quilted, Pattern from Stella Jones Book
アンティ・ステラ作のKa Makani Ka Ili Aloha ステラ・ジョーンズのキルトブックに載っていた写真から印象を受けたデザイン Stella Akana quilted, Pattern from Stella Jones Book

 

アンティ・ステラはハワイアンキルトには忍耐が勝負。一所懸命に集中してキルトを作らないとそのいい加減さがキルトには反映されてしまうと伝えています。毎日30分進めることで、大きなキルトも1年後には必ず完成と唱えています。アンティは伝統的なキルトを推奨しました。以下大切なハワイアンキルトの定義を語っています。無地の生地を無地の生地に合わせる。デザインは植物か花。そしてそれぞれのキルトには必ずその作り手が名を付ける。すべてのハワイアンキルトには必ず隠れたストーリーが存在する。キルトは誰かの誕生を祝ったり、愛する人をずっと思ったり、記念日や歴史的なことを記憶するために作ったりする。ハワイアンキルトはパターンや色を通して作り手の内面を見せることも多々あり、パターンの多くは人々の夢を反映している。このようなアンティのハワイアンキルトに対する考え方は、ただの手芸ではなく、ハワイの伝統工芸であり、心の奥底まで染みいるような、大変意味の深いアートであるということを伝えています。

 

アンティ・ステラ作のシルバー・スウォード。あまりにも昔に作ったため、存在すら忘れていた作品。Stella Akana Quilted, Design Unknown
アンティ・ステラ作のシルバー・スウォード。あまりにも昔に作ったため、存在すら忘れていた作品。Stella Akana Quilted, Design Unknown

 

アンティ・ステラのパターンを引き継いだ私達は次世代へ、伝統的なハワイアンキルトを伝承していくミッションを与えられています。今までもそうでしたが、このように間近に本物のパターンを見ると実感します。どのパターンがアンティ自身が描いたものかは不明ですが、パターンを広げるとアンティのキルトへ対する熱い思いが感じられます。このパターンの写真を撮り、フォトショップに入れ込み、塗り絵をし、パタパタと広げていく作業は、一つ一つ時間がかかりますが、完成すると嬉しいものです。アンティのパターンだけではなく、クラブが所有する300以上のキルトパターンも同じ作業をすることになっています。これから何年かかるかわかりませんが、次世代にハワイアンキルトを伝えていく役に立てたらと思ってがんばります。

 

パターンの写真を撮り、フォトショップに取り入れる
パターンの写真を撮り、フォトショップに取り入れる

 

パターンをなぞったあとは、色塗りをする
パターンをなぞったあとは、色塗りをする

 

そして最後はパタパタと広げて完成
そして最後はパタパタと広げて完成

By アン

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アンティ・ステラのハワイアンキルトhttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/09/CupofGold-1024x495.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/09/CupofGold-150x150.jpg藤原小百合アンキルトパラダイスハワイアンキルト,パターンワイメアのキルトクラブで出会った素敵なキルターをご紹介します。 ハワイ島に来てから、ワイメアの「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」というキルトクラブに入会しています。このキルトクラブは前にご紹介した通り、ハワイ島では一番古いキルトクラブです。(記事は2015年1月のhttp://www.holoholo.world/kawaraban/quilt/quilt-club-in-waimea/ を参照) このクラブの創設者の一人でもいらっしゃったステラ・アカナさんが所有していた大きなキルトのパターンをメンバーの一人が最近になって受け取ったということで、クラブ用のパターンとして整理することになりました。このクラブ所有の300枚近くあるパターンもきちんと整理することが必要だったため、私はそのオーガナイザーをボランティアすることにしました。大きなベッドサイズのパターンは1/8の大きさです。熟練のキルターでもその1/8サイズのパターンを広げると、どのようなキルトになるか創造力が必要になります。その創造力があまりないと、どのような大きなキルトになるか想像するのがとても難しいです。そこでそれを大きく広げるとどのようなキルトになるか、フォトショップを使い、コンピューターを駆使して、カラーのサンプルを作ることにしました。クラブの中で私ともう一人、一番若いメンバーでこの作業をすることにしました。私達二人がクラブの中で年少者二人です(笑)。     ステラ・アカナさん(これからアンティ・ステラと称す)は2015年2月に96才でお亡くなりになったマスターキルターでした。2015年2月のワイメア・チェリーブロッサムフェスティバルでのハワイアンキルト展には3枚の手作りキルトが展示されました。その日ご本人はいらっしゃらなかったので、お孫さんが来て下さっていました。 その少し前、ハワイ島で発行されているKe Ola マガジンに掲載されていたアンティ・ステラの記事をご紹介しましょう。 アンティ・ステラが生涯に作った手作りキルトは25枚。すべて子供と孫達に贈りました。そもそもアンティがハワイアンキルトを始めたのは、若い頃からではなかったようです。もともとハワイ島出身のアンティは、カメハメハスクールに通う為ホノルルにいました。そこで知り合った旦那さんとワイメアに戻ってからしばらくして、マウナケア・ホテルに展示されているロックフェラーのコレクションであり、メアリイ・カラマさんとカワイアハオ教会のキルターたちで作ったハワイアンキルトがアンティの心を動かしました。ハワイアンキルトは消え去って行くアートと言われていた時代、アンティはそれではいけないと14名のメンバーを探し、1972年にKa Hui Kapa Apana O Waimeaのキルトクラブを創設しました。現在でも発足当初のハワイの文化の保存、永続、伝承は受け継がれ、現在のメンバーは40名ほどいます。私もそのような歴史あるキルトクラブに所属出来ることができ、誇りに思っています。     アンティ・ステラはハワイアンキルトには忍耐が勝負。一所懸命に集中してキルトを作らないとそのいい加減さがキルトには反映されてしまうと伝えています。毎日30分進めることで、大きなキルトも1年後には必ず完成と唱えています。アンティは伝統的なキルトを推奨しました。以下大切なハワイアンキルトの定義を語っています。無地の生地を無地の生地に合わせる。デザインは植物か花。そしてそれぞれのキルトには必ずその作り手が名を付ける。すべてのハワイアンキルトには必ず隠れたストーリーが存在する。キルトは誰かの誕生を祝ったり、愛する人をずっと思ったり、記念日や歴史的なことを記憶するために作ったりする。ハワイアンキルトはパターンや色を通して作り手の内面を見せることも多々あり、パターンの多くは人々の夢を反映している。このようなアンティのハワイアンキルトに対する考え方は、ただの手芸ではなく、ハワイの伝統工芸であり、心の奥底まで染みいるような、大変意味の深いアートであるということを伝えています。     アンティ・ステラのパターンを引き継いだ私達は次世代へ、伝統的なハワイアンキルトを伝承していくミッションを与えられています。今までもそうでしたが、このように間近に本物のパターンを見ると実感します。どのパターンがアンティ自身が描いたものかは不明ですが、パターンを広げるとアンティのキルトへ対する熱い思いが感じられます。このパターンの写真を撮り、フォトショップに入れ込み、塗り絵をし、パタパタと広げていく作業は、一つ一つ時間がかかりますが、完成すると嬉しいものです。アンティのパターンだけではなく、クラブが所有する300以上のキルトパターンも同じ作業をすることになっています。これから何年かかるかわかりませんが、次世代にハワイアンキルトを伝えていく役に立てたらと思ってがんばります。       By アン ★facebook始めました! https://www.facebook.com/pages/Annes-Hawaiian-Quilt/681572441861121?hc_location=streamハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る