パポーハク・ビーチ

モロカイ島でフラの女神と信じられたカポは、マウナロアという集落の東に位置するカアラの丘でフラを教えたとされます。この丘では     毎年、カ・フラ・ピコと呼ばれるフラの儀式が行われますが、限られた人しか見ることができません。セレモニーは夜通し行われ、翌朝、島の西端に広がるパポーハク・ビーチに移って続けられます。かつてホノルルのワイキキ・ビーチの砂をこの海岸から運んだこともあります。島の西部は観光事業が頓挫したこともあり、長大なビーチに人影は少なく、強い風が吹くばかりです。毎年秋になるとモロカイ・ホエと呼ばれるカヌー競技が開催されます。パポーハク・ビーチとオアフ島を結ぶ、およそ60kmの距離で早さを競います。1952年に始まりましたが、ハワイの伝統文化の復興企画として行われているものです。

パポーハク・ビーチ

 

モオモミ砂丘

島の北西端にはモオモミと呼ばれる砂丘があります。パーウーオヒイアカやドワーフナウパカなど、この砂丘にしか生育しない固有植物が数多くあります。しかし、いずれも個体数が少なく、絶滅の危機に瀕しています。この地域の多くは、営業を停止したモロカイ・ランチが所有していますが、一部はネイチャー・コンサーバンシーという自然保護団体によって管理されています。アプローチとなる道は途中で終わるので、2時間ほどかけて歩くことになりますが、そのおかげで、道端の植栽をいろいろ楽しむことができます。

モオモミ砂漠

ワイコル渓谷

カウナカカイの北東部にワイコル渓谷があります。ワイコルとはハワイ語で「3つの水」という意味で、この渓谷に流れる3つの大滝を指したものです。ワイコルの西の尾根には山を貫通して長大な用水路が造られ、隣接するクアラプウの町に水を供給しています。渓谷の手前にはサンダルウッド・ピットと呼ばれる大きな穴が掘られています。サンダルウッドとは白檀のことで、カメハメハ大王がハワイ諸島の実権を握って王国を設立したとき、初期の王朝を財政的に支えるため、この木を伐採しました。穴は約23mの幅があり、伐採した木をここに放りこみ、穴が木で埋められると海岸に運びました。それがちょうど貨物船が運ぶことのできる量だったからです。しかし、王国の民すべてにサンダルウッドの伐採を命じたため、タロイモ水田は放置され、ハワイの伝統農業は見る間に衰退していきました。

ワイコル渓谷に架かる虹

ペペオパエ湿地

島の中央東部は最高峰であるカマコウ山(1512m)の一帯は降雨量が多く、豊かな緑が広がります。なかでもペペオパエは原生の自然が残り、250種とも言われるハワイ固有の植物が分布します。また、ここにしか生息しない野鳥も知られています。ペペオパエ湿地もまた、ネイチャー・コンサーバンシーが管理していて、月に1度ガイド・ツアーを実施しています。島の主要道路からワイコル渓谷までは不整地で、四輪駆動車でしか行けませんが、その奥に位置するペペオパエの道は年々荒れ果て、よほどの腕がないと、車での往復は難しい状態です。しかし、たとえワイコルから徒歩でも1時間ほどあれば到達できます。ペペオパエにはトレイルがあり、かなり傷んでいますが、木道が伸びているので迷うことはありません。ここを歩く場合は長靴が必要です。トレイルの全行程は約2時間半ほどです。

ペペオパエ湿地

ハーラヴァ渓谷

幅約800m、奥行き約3kmに渡って伸びるハーラヴァ渓谷は、650年頃から先住ハワイ人が住みついたと言われます。恐らくハワイ諸島で最も古くから人が住みついた場所のひとつでしょう。ここには多くのヘイアウ跡があるほか、大規模な用水路があります。13世紀から14世紀にかけ、この地域は多くの人が住み着いたようです。渓谷にはタロイモ水田も数多くありましたが、幾度となく襲ったツナミのせいで、壊滅的な打撃を受けました。水田は破壊されましたが、ツナミは新しい土壌を用意するという側面もあり、今日でもタロイモだけでなく、野菜や果実、観葉植物なども栽培されています。渓谷の最奥部にはヒプアプア滝とモアウラ滝があります。モアウラ滝にはモオと呼ばれるトカゲの化け物が住むという言い伝えがあります。

ハーラヴァ渓谷

カウナカカイ

カウナカカイは今日のモロカイ島の中心地で、全人口の半分以上が、島の南中央に位置するこの町に住みます。島最大の集落ですが、その中心地ともいうべきアラマラマ通りでさえ、写真のように閑散とした場所です。モロカイ島ではだれも知り合いで、人の顔が見える土地と言うこともできるでしょう。唯一の町であることから、自然環境についてはあまり注目されることがありませんが、町内にはペトログリフと呼ばれる、古い昔に岩に刻まれた絵があります。また、南端に延びる湾は海の生き物の宝庫ですし、カヌーやスタンドアップパドルなど、アウトドアライフの中心地でもあります。

カウナカカイ湾
モロカイ島の自然http://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/07/halawa_1826.jpghttp://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2018/07/halawa_1826-150x150.jpg近藤純夫特集カウナカカイ,ハラワ,ハーラヴァ,パポーハク,ペペオパエ,モオモミ砂丘,モロカイ,ワイコル渓谷パポーハク・ビーチ モロカイ島でフラの女神と信じられたカポは、マウナロアという集落の東に位置するカアラの丘でフラを教えたとされます。この丘では     毎年、カ・フラ・ピコと呼ばれるフラの儀式が行われますが、限られた人しか見ることができません。セレモニーは夜通し行われ、翌朝、島の西端に広がるパポーハク・ビーチに移って続けられます。かつてホノルルのワイキキ・ビーチの砂をこの海岸から運んだこともあります。島の西部は観光事業が頓挫したこともあり、長大なビーチに人影は少なく、強い風が吹くばかりです。毎年秋になるとモロカイ・ホエと呼ばれるカヌー競技が開催されます。パポーハク・ビーチとオアフ島を結ぶ、およそ60kmの距離で早さを競います。1952年に始まりましたが、ハワイの伝統文化の復興企画として行われているものです。   モオモミ砂丘 島の北西端にはモオモミと呼ばれる砂丘があります。パーウーオヒイアカやドワーフナウパカなど、この砂丘にしか生育しない固有植物が数多くあります。しかし、いずれも個体数が少なく、絶滅の危機に瀕しています。この地域の多くは、営業を停止したモロカイ・ランチが所有していますが、一部はネイチャー・コンサーバンシーという自然保護団体によって管理されています。アプローチとなる道は途中で終わるので、2時間ほどかけて歩くことになりますが、そのおかげで、道端の植栽をいろいろ楽しむことができます。 ワイコル渓谷 カウナカカイの北東部にワイコル渓谷があります。ワイコルとはハワイ語で「3つの水」という意味で、この渓谷に流れる3つの大滝を指したものです。ワイコルの西の尾根には山を貫通して長大な用水路が造られ、隣接するクアラプウの町に水を供給しています。渓谷の手前にはサンダルウッド・ピットと呼ばれる大きな穴が掘られています。サンダルウッドとは白檀のことで、カメハメハ大王がハワイ諸島の実権を握って王国を設立したとき、初期の王朝を財政的に支えるため、この木を伐採しました。穴は約23mの幅があり、伐採した木をここに放りこみ、穴が木で埋められると海岸に運びました。それがちょうど貨物船が運ぶことのできる量だったからです。しかし、王国の民すべてにサンダルウッドの伐採を命じたため、タロイモ水田は放置され、ハワイの伝統農業は見る間に衰退していきました。 ペペオパエ湿地 島の中央東部は最高峰であるカマコウ山(1512m)の一帯は降雨量が多く、豊かな緑が広がります。なかでもペペオパエは原生の自然が残り、250種とも言われるハワイ固有の植物が分布します。また、ここにしか生息しない野鳥も知られています。ペペオパエ湿地もまた、ネイチャー・コンサーバンシーが管理していて、月に1度ガイド・ツアーを実施しています。島の主要道路からワイコル渓谷までは不整地で、四輪駆動車でしか行けませんが、その奥に位置するペペオパエの道は年々荒れ果て、よほどの腕がないと、車での往復は難しい状態です。しかし、たとえワイコルから徒歩でも1時間ほどあれば到達できます。ペペオパエにはトレイルがあり、かなり傷んでいますが、木道が伸びているので迷うことはありません。ここを歩く場合は長靴が必要です。トレイルの全行程は約2時間半ほどです。 ハーラヴァ渓谷 幅約800m、奥行き約3kmに渡って伸びるハーラヴァ渓谷は、650年頃から先住ハワイ人が住みついたと言われます。恐らくハワイ諸島で最も古くから人が住みついた場所のひとつでしょう。ここには多くのヘイアウ跡があるほか、大規模な用水路があります。13世紀から14世紀にかけ、この地域は多くの人が住み着いたようです。渓谷にはタロイモ水田も数多くありましたが、幾度となく襲ったツナミのせいで、壊滅的な打撃を受けました。水田は破壊されましたが、ツナミは新しい土壌を用意するという側面もあり、今日でもタロイモだけでなく、野菜や果実、観葉植物なども栽培されています。渓谷の最奥部にはヒプアプア滝とモアウラ滝があります。モアウラ滝にはモオと呼ばれるトカゲの化け物が住むという言い伝えがあります。 カウナカカイ カウナカカイは今日のモロカイ島の中心地で、全人口の半分以上が、島の南中央に位置するこの町に住みます。島最大の集落ですが、その中心地ともいうべきアラマラマ通りでさえ、写真のように閑散とした場所です。モロカイ島ではだれも知り合いで、人の顔が見える土地と言うこともできるでしょう。唯一の町であることから、自然環境についてはあまり注目されることがありませんが、町内にはペトログリフと呼ばれる、古い昔に岩に刻まれた絵があります。また、南端に延びる湾は海の生き物の宝庫ですし、カヌーやスタンドアップパドルなど、アウトドアライフの中心地でもあります。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る