メリー モナーク フェスティバルを楽しもう
歴史あるメリー モナーク フェスティバル

Photo:Hawaii Tourist Authority(HTA)/Tor Johnson
ハワイで最も知られ、特別感のあるフラ フェスティバル「メリー モナーク フェスティバル」は、毎年イースターサンデー(2017年は4月16日)から1週間、ハワイ島ヒロで開催されます。2000年に創刊されたフラ雑誌「フラレア」(文踊社)の編集をされている橘田さんに、メリー モナーク フェスティバルについて、お話を伺いました。橘田さんはこれまで12回もこのフェスティバルの取材に訪れているそうです。
2013年に50周年を迎え、今年第53回目が開催されるこのフェスティバルは、もともとは津波の被害を受けたヒロの町の復興のため、村興しとして1964年に開催されたイベント。当初はフラ競技会はなく、地元のお祭でしたが、第8回目の1971年からフラ競技会として一新させたそうです。

「メリー モナーク」(陽気な王)と呼ばれ慕われていたハワイの7代目の王、デイヴィッド カラカウアは、1881年に当時の明治政府と会見をしたことでも知られますが、当時ハワイ人の人口減少や近代化の流れからハワイ文化が廃れることを危惧し、ハワイ文化の保持や宣教師らの圧力によって禁止されていたフラの復興にも力を注ぎました。その王のニックネームを冠したこのフェスティバルは、カラカウア王がかつて行ったように、ハワイ諸島やアメリカ本土からフラダンサーが参加し、フラを皆で分かち合い、ハワイの文化を継承することも目的の一つです。
> メリー・モナーク・フェスティバル公式サイト (英語、別ウインドウで開きます)
コンペティションの観戦

Photo:Hawaii Tourist Authority(HTA)
/Tor Johnson
日曜日から土曜日までの7日間開催されるこのイベントで、最も有名なのは木曜日から3日間行われるフラ大会でしょう。毎年イースターの後の木曜日は「ミス アロハ フラ」と受賞者発表、金曜日に「フラ カヒコ団体」、土曜日に「フラ アウアナ団体」とカヒコ部門・アウアナ部門の受賞団体発表が行われます。この3日間の大会は5,000席以上を有するエディス カナカオレ スタジアム(テニススタジアム)で開催されます。この競技会を会場で観戦するためには、申込書・チケット代(マネーオーダー)・切手(米ドルで)を貼った返信用封筒の3点を大会事務所へ直接郵送してチケットを購入する必要があります。今年は、2016年12月1日の消印以降の申込みから受付けていましたが、変更になることもあるようですのでご確認ください。申込が多い場合先着順になりますので、受付開始日に投函するのが良さそうです(これ以前の消印のものは、無効となります)。
無事チケットが取れても、会場で注意しなければいけないことがあるそうです。パフォーマンスを行っている間、一眼レフや動画・ビデオ撮影は禁止されています。セキュリティーの人たちが、座席を回ってチェックしているので、禁止されている行為はしないようにしましょう。ハーラウを応援する地元や各地から来ている人たちが安心して観戦でき、出場者も実力を発揮できるように、との配慮からですので、ルールを守って観戦することが大切です。そして競技会は18時から5~6時間続きます。座席はパイプイスや木製ベンチ、2階はコンクリート製なので、クッションは必須。また、雨が降ることが多い時期でもあり寒くなるので、フリースなどの上着も用意するのがおすすめです。
会場内は出場者や観戦者たちが身に着けているレイの香りに満ちているそうです。この大会に出場することに集中して何ヶ月も練習を重ねてきたダンサーたちの緊張感、自分自身に対する自信や誇りがひしひしと感じられます。橘田さんは、この競技会を、オリンピックと同じだと話します。その瞬間にしか観られない、再現のできない瞬間。その裏にはクムとダンサー達が一つになって積み重ねて来た努力とドラマがあるそうです。そう聞くと、この3日間の競技会を会場で観てみたくなりますね。
競技を観てみたいけど、ハワイ島まで行けない、という方はハワイではテレビで生放送されますので、ホテルなどでテレビで観戦するのもおすすめです。日本では、インターネットで観戦できます。
http://www.k5thehometeam.com/category/312995/2016-merrie-monarch-festival
コンペティション以外も楽しめるイベント
3日間の競技会に先立って、水曜日(2017年は4月19日)は、競技会と同じ会場で18:00から行われる前夜祭(ホイケ)は、ハワイのフラ ハーラウだけでなく太平洋地域からも参加することがあり、それぞれの踊りが披露されます。この前夜祭は無料で入場できるため、朝から入場待ちの列が並び始めるそうです。5,000席以上ある会場ですが、余裕をもって並んだ方が良さそうですね。
このフェスティバルの雰囲気だけでも味わいたい、と言う方は、メリー モナーク フェスティバルの初日を飾るホオラウレア(祝宴)や、ホテルで行われるエンターテイメント、そしてハワイアン アート フェアへ足を運んではいかがでしょうか。このハワイアン アート フェアは、メイドインハワイの物だけを販売でき、通常店舗を持たずにここでしか販売をしていないショップも出店します。またレイ ショップも多く出ます。早く行った方がいい物が見つかるチャンスが高いそうなので、初日や2日目には行った方がいいかもしれないですね。
2017年メリーモナークフェスティバル各種イベントスケジュール

Photo:Hawaii Tourist Authority(HTA)
/Tor Johnson
2017年4月16日(日)~4月22日(土)
2017年のメリー モナーク フェスティバルのイベントスケジュールは下記の通りです。
スケジュールはこちら: http://www.merriemonarch.com/the-festival (英語)
●ホオラウレア(祝宴)
日時: 4月16日(日)9:00~
場所: Afook Chinen Civic Auditorium
入場料: 無料
●ミッドデー エンターテイメント
日時: 4月17日(月)~4月21日(金)
場所: グランド・ナロニア・ホテル・ヒロ – ダブルツリーbyヒルトン 12:00~
ヒロ・ハワイアン・ホテル 13:00~
入場料: 無料
●メリー モナーク インビテーショナル ハワイアン アート フェア
日時: 4月19日(水)~~4月21日(金) 9:00~17:00
4月22日(土) 9:00~16:00
場所: Afook Chinen Civic Auditorium
入場料: 無料

Photo:Hawaii Tourist Authority(HTA)
/Tor Johnson
●前夜祭(ホイケ)
日時: 4月19日(水)18:00~
場所: Edith Kanaka’ole Stadium
入場料: 無料
●ミス フラ アロハ
日時: 4月20日(木)18:00~
場所: Edith Kanaka’ole Stadium
入場料: 事前チケット購入必要
●フラ カヒコ団体
日時: 4月21日(金)18:00~
場所: Edith Kanaka’ole Stadium
入場料: 事前チケット購入必要
●フラ・アウアナ団体&授賞式
日時: 4月22日(土)18:00~
場所: Edith Kanaka’ole Stadium
入場料: 事前チケット購入必要
●メリー モナーク ロイヤル パレード
日時: 4月22日(土)10:30~
場所: ヒロ・ダウンタウン(パウアヒ通り→キラウエア通り→ケアヴェ通り→ワイアーヌエヌエ通り→カメハメハ通り→パウアヒ通り)
ヒロのおすすめ軽食スポット

Photo:Hawaii Tourist Authority(HTA) /Tor Johnson
ヒロを訪れた時に立ち寄りたい美味しいお店を、橘田さんから教えていただきました。
●ベアーズ コーヒー Bears’ Coffee
URL: https://www.facebook.com/pages/Bears-Coffee/171100406321963
住所: 106 Keawe Street, Hilo
営業時間: 月曜~金曜 6:30~16:00、土曜 6:30~13:00、日曜 6:30~12:00
ワッフルやサンドイッチ、ベーグル、サラダなど。外はサクッと、中はふわっとしたワッフルがおすすめだそうです。
●マノノ ミニ マート Manono Mini Mart
URL: https://www.facebook.com/pages/Manono-Mini-Mart/117685081592085
住所: 454 Manono Street, Hilo
営業時間: 毎日 6:00~23:00
コンビニエンス ストア内で、サンドイッチを販売しています。野菜がたっぷり摂れるここのサンドイッチが食べたくなるそうです。

●スイサン フィッシュ マーケット Suisan Fish Market
URL: https://www.facebook.com/SuisanFishMarket
住所: 93 Lihiwai Street, Hilo
営業時間: 月曜~金曜 8:00~18:00、土曜 8:00~16:00、日曜 10:00~16:00
様々な新鮮な魚介のポケを販売。ライスと合わせたポケ丼をぜひ一度。
(オリジナル記事は2015年に掲載されました)