2017年はじめの「ハワイ日和」です。今年もよろしくお願いします。さて、今年は酉年、ということで、ハワイの鳥の話から始めましょう。ハワイに行って、なんとなく小鳥が気になった方も、全く鳥に気がつかなかった方も、ハワイでバードウォッチをしてみませんか。

バードウォッチは、私にとってハワイ旅行をする目的の一つです。ハワイの様々な場所で、バードウォッチを楽しんでいます。ところで、ハワイにいる鳥たちを「ハワイにしかいないハワイ固有の鳥」「ハワイ以外にもいる、ハワイに昔からいる鳥」「ハワイに渡ってくる鳥」「人間がハワイに持ち込んだ鳥」に分けると、一番見つけにくいのはハワイ固有の鳥でしょう。ハワイ固有の鳥は、生息数が極めて少なく、絶滅が危惧されているからです。中でも、ミツスイなどの小鳥は蚊が媒介する病気に弱く、蚊がいるような場所では生息できないので、これらの鳥を探すにはハワイでも肌寒いくらいの高所、山の中に行かなくてはいけません。

レフアのミツを吸う、アパパネ
レフアのミツを吸う、アパパネ

山の中!それは大変!と思われた方も、大丈夫です。ハワイ島のボルケーノ国立公園や、マウイ島のハレアカラ国立公園へ行けば、固有種のミツスイなどを見つけることができます。例えば、ボルケーノ国立公園のサーストンラヴァチューブの周辺などは、ハワイミツスイのアパパネ(アカハワイミツスイ)を見つけやすい場所です。アパパネはオヒア・レフアのミツが大好物なので、まずは目印のオヒア・レフアを探します。赤いレフアの花に、赤いアパパネがやってくるのを待つのも、とても楽しい時間です。ハワイとは思えない肌寒さの中を、鳥たちが遠くで囀る声を聞きながらじっと待っていると、すぐ耳元でアパパネの羽音がしたりもします。ハワイの森は、独特の香りがして、リラックスできます。

ハワイ州の鳥、ネネ
ハワイ州の鳥、ネネ

海岸近くでも見つけられる、ハワイ固有の鳥もいます。ハワイ州の鳥にもなっているネネ(ハワイガン)は、ハワイ島やマウイ島では、主に高地に生息しているようですが、カウアイ島ではノースショアの海沿いでもよく見かけます。特に、必ずネネがいる、と言っても過言ではないのはキラウエア灯台です。また、プリンスヴィル地区やハナレイ地区でもネネをよく見かけるので、カウアイ島のノースショアに行くときは注意してみてください。カウアイにネネが多いのは、天敵のマングースがいないからだと言われています。水鳥のアエオ(クロエリセイタカシギ)やアラエ・ケオケオ(ハワイオオバン)などのハワイ固有種も、カウアイでしばしば見ることができる鳥です。絶滅が危惧されるアラエ・ウラ(ハワイバン)は、カウアイにしかいません。ハナレイをドライブしていると、道路のすぐ隣のタロ畑でアエオが優雅に歩いていたりするので、バードウオッチャーは気が抜けません。

ハナレイを散歩するネネとアラエ・ウラ
ハナレイを散歩するネネとアラエ・ウラ
優雅にタロ畑を歩くアエオ
優雅にタロ畑を歩くアエオ

キラウエア灯台は、海鳥を見ることができる絶好のポイントでもあります。キラウエア灯台で見ることができる海鳥は、ハワイに昔からいる鳥ですが、ハワイ以外でも生息している鳥です。長い距離を飛ぶ海鳥は、太平洋を渡ってハワイにたどり着いたのでしょう。キラウエア灯台で見ることができる鳥については、以前にご紹介したので、今回は意外なハワイの在来種をご紹介します。それは、アウクウ(ゴイサギ)です。日本でも昔からいるゴイサギですが、海鳥のように長距離を移動するようなイメージはありません。でも、ハワイのアウクウは、自然にハワイ諸島にたどり着いたそうです。迷って飛んできてしまったのでしょうか、かなりの長距離ですよね。養魚池の魚を狙う害鳥とされることもあるようですが、自力でハワイにたどり着いた先祖を持つ、なかなかすごい鳥です。

獲物を探す、アウクウ
獲物を探す、アウクウ

ハワイの海岸は、渡り鳥に出会うことも多い場所です。ハワイに昔から渡ってくる鳥たちは、ハワイ語の名前が付いている鳥も多くいます。波打際をチョコチョコ走っているウリリ(メリケンキアシシギ)は、ウリリ・エというハワイアンソングまである鳥です。渡り鳥の中で、私が特に好きなのはコレア(ムナグロ)。コレアはビーチでよく見る鳥ですが、ボルケーノ国立公園やハレアカラ国立公園、カウアイ島のコケエなどの高地でも、芝生の上を歩いているところを見かけます。はるか北極圏から越冬に飛んでくるコレアは、毎年ハワイの同じ場所に帰ってくるそうです。縄張り意識も強いらしく、コレア同士が縄張りをめぐって戦っているところを見たことがあります。威嚇するように羽を広げてにらみ合う二羽のコレアは、まさに決闘という雰囲気が漂う、カッコよさでした。

つぶらな瞳のコレア
つぶらな瞳のコレア
外来種のレッド・クレステッド・カーディナル
外来種のレッド・クレステッド・カーディナル

ハワイでは、街中やリゾート地区でも、たくさんの鳥を見かけます。その大部分は、人間が持ち込んだ外来種です。メジロのようにペットが逃げ出して野生化した鳥や、マイナバード(カバイロハッカ)のように害虫駆除のために放された鳥など、外来種がハワイに移り住んだ理由は様々です。鮮やかな赤い羽を持つカーディナルは、いかにもハワイらしい鳥ですが、これもアメリカ大陸から帰化した外来種。山や森にも外来種は多く、狩猟用に持ち込まれたキジは、数多くの種類をみかけます。鳥たちはハワイの環境に適応し、楽園を謳歌しているようですが、絶滅が危惧されている固有種の鳥たちに、悪い影響を及ぼしている外来種も多く、問題になっています。

バードウォッチをしよう!https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/01/eyecatch.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/01/eyecatch-150x150.jpgNOPUハワイ日和アウクウ,アパパネ,アラエ・ウラ,コレア,ネネ,ハワイ,バードウォッチ,レッド・クレステッド・カーディナル2017年はじめの「ハワイ日和」です。今年もよろしくお願いします。さて、今年は酉年、ということで、ハワイの鳥の話から始めましょう。ハワイに行って、なんとなく小鳥が気になった方も、全く鳥に気がつかなかった方も、ハワイでバードウォッチをしてみませんか。 バードウォッチは、私にとってハワイ旅行をする目的の一つです。ハワイの様々な場所で、バードウォッチを楽しんでいます。ところで、ハワイにいる鳥たちを「ハワイにしかいないハワイ固有の鳥」「ハワイ以外にもいる、ハワイに昔からいる鳥」「ハワイに渡ってくる鳥」「人間がハワイに持ち込んだ鳥」に分けると、一番見つけにくいのはハワイ固有の鳥でしょう。ハワイ固有の鳥は、生息数が極めて少なく、絶滅が危惧されているからです。中でも、ミツスイなどの小鳥は蚊が媒介する病気に弱く、蚊がいるような場所では生息できないので、これらの鳥を探すにはハワイでも肌寒いくらいの高所、山の中に行かなくてはいけません。 山の中!それは大変!と思われた方も、大丈夫です。ハワイ島のボルケーノ国立公園や、マウイ島のハレアカラ国立公園へ行けば、固有種のミツスイなどを見つけることができます。例えば、ボルケーノ国立公園のサーストンラヴァチューブの周辺などは、ハワイミツスイのアパパネ(アカハワイミツスイ)を見つけやすい場所です。アパパネはオヒア・レフアのミツが大好物なので、まずは目印のオヒア・レフアを探します。赤いレフアの花に、赤いアパパネがやってくるのを待つのも、とても楽しい時間です。ハワイとは思えない肌寒さの中を、鳥たちが遠くで囀る声を聞きながらじっと待っていると、すぐ耳元でアパパネの羽音がしたりもします。ハワイの森は、独特の香りがして、リラックスできます。 海岸近くでも見つけられる、ハワイ固有の鳥もいます。ハワイ州の鳥にもなっているネネ(ハワイガン)は、ハワイ島やマウイ島では、主に高地に生息しているようですが、カウアイ島ではノースショアの海沿いでもよく見かけます。特に、必ずネネがいる、と言っても過言ではないのはキラウエア灯台です。また、プリンスヴィル地区やハナレイ地区でもネネをよく見かけるので、カウアイ島のノースショアに行くときは注意してみてください。カウアイにネネが多いのは、天敵のマングースがいないからだと言われています。水鳥のアエオ(クロエリセイタカシギ)やアラエ・ケオケオ(ハワイオオバン)などのハワイ固有種も、カウアイでしばしば見ることができる鳥です。絶滅が危惧されるアラエ・ウラ(ハワイバン)は、カウアイにしかいません。ハナレイをドライブしていると、道路のすぐ隣のタロ畑でアエオが優雅に歩いていたりするので、バードウオッチャーは気が抜けません。 キラウエア灯台は、海鳥を見ることができる絶好のポイントでもあります。キラウエア灯台で見ることができる海鳥は、ハワイに昔からいる鳥ですが、ハワイ以外でも生息している鳥です。長い距離を飛ぶ海鳥は、太平洋を渡ってハワイにたどり着いたのでしょう。キラウエア灯台で見ることができる鳥については、以前にご紹介したので、今回は意外なハワイの在来種をご紹介します。それは、アウクウ(ゴイサギ)です。日本でも昔からいるゴイサギですが、海鳥のように長距離を移動するようなイメージはありません。でも、ハワイのアウクウは、自然にハワイ諸島にたどり着いたそうです。迷って飛んできてしまったのでしょうか、かなりの長距離ですよね。養魚池の魚を狙う害鳥とされることもあるようですが、自力でハワイにたどり着いた先祖を持つ、なかなかすごい鳥です。 ハワイの海岸は、渡り鳥に出会うことも多い場所です。ハワイに昔から渡ってくる鳥たちは、ハワイ語の名前が付いている鳥も多くいます。波打際をチョコチョコ走っているウリリ(メリケンキアシシギ)は、ウリリ・エというハワイアンソングまである鳥です。渡り鳥の中で、私が特に好きなのはコレア(ムナグロ)。コレアはビーチでよく見る鳥ですが、ボルケーノ国立公園やハレアカラ国立公園、カウアイ島のコケエなどの高地でも、芝生の上を歩いているところを見かけます。はるか北極圏から越冬に飛んでくるコレアは、毎年ハワイの同じ場所に帰ってくるそうです。縄張り意識も強いらしく、コレア同士が縄張りをめぐって戦っているところを見たことがあります。威嚇するように羽を広げてにらみ合う二羽のコレアは、まさに決闘という雰囲気が漂う、カッコよさでした。 ハワイでは、街中やリゾート地区でも、たくさんの鳥を見かけます。その大部分は、人間が持ち込んだ外来種です。メジロのようにペットが逃げ出して野生化した鳥や、マイナバード(カバイロハッカ)のように害虫駆除のために放された鳥など、外来種がハワイに移り住んだ理由は様々です。鮮やかな赤い羽を持つカーディナルは、いかにもハワイらしい鳥ですが、これもアメリカ大陸から帰化した外来種。山や森にも外来種は多く、狩猟用に持ち込まれたキジは、数多くの種類をみかけます。鳥たちはハワイの環境に適応し、楽園を謳歌しているようですが、絶滅が危惧されている固有種の鳥たちに、悪い影響を及ぼしている外来種も多く、問題になっています。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る