カウアイ島の西にあるコケエは、山と渓谷が美しい景勝地。ドライブだけでなく、トレッキングで景色を楽しむのにもいい場所です。なかでもキャニオン・トレイルは、深い渓谷を臨む展望台や、空中を歩いているような尾根道、奇岩や滝も見ることができる盛り沢山のトレイルです。さあ、キャニオン・トレイルを歩きましょう!

キャニオン・トレイルへ絶景を見に行こう!
キャニオン・トレイルへ絶景を見に行こう!

まずはコケエへ向かって、カウアイ島の南西にあるワイメアの町から、ハイウェイをどんどん車で登っていきましょう。麓から終点のプウオキラ展望台まで、19マイル弱(30kmほど)の道のりですが、トレイルの入り口は、だいたい14マイルほど道を上った辺りにあります。私はハイウェイ沿いの駐車スペースに車を停めて、すぐ向かいの脇道からトレッキングを始めますが、最近はプウヒナヒナ展望台からスタートするコースも人気のようです。

ピンクの花がかわいいバナナ・ポカ
ピンクの花がかわいいバナナ・ポカ

コケエの森へと、トレイルは続いています。初めてこのトレイルを歩いた時には、マイレを見つけましたが、昨年トレッキングした時は、マイレに気がつくことができませんでした。ハワイ固有の植物、マイレは、結婚式や卒業式、フラのイベントなど、様々な場面でレイとして使われています。しかし、自生しているマイレは数を減らしていて、今では輸入もしているそうです。今回歩いて、このトレイルで目を引いたのは、ランタナやホワイト・ジンジャーなどの外来の植物でした。写真のバナナ・ポカも外来種です。ピンクの大きな花は、かわいいのですが、爆発的に増えていて、ハワイの固有植物を脅かしているそうです。

寄り道した展望台からみる渓谷
寄り道した展望台からみる渓谷

クリフ・ポイントへ、ちょっと寄り道してみましょう。ワイメア渓谷を臨むクリフ・ポイントは、森を抜けたすぐ近くです。暗い杉林を抜けると、急に視界が開けて崖の縁に出ました。深い谷と切り立った崖が近くに見える、迫力のある展望台です。柵がありますが、それでも足がちょっとすくみます。この展望台から、すぐ下の崖をヤギが歩いているのを見つけたことがありますが、人間が歩くのはとてもムリ。実は、高所恐怖症の方には、お勧めできない道のりがこの後、待ち構えています。クリフ・ポイントから、この先の道がちょっと覗けるので、高いところがニガテという方は、まずはクリフ・ポイントで様子を見た方がいいかもしれません。

大岩がゴロゴロ
大岩がゴロゴロ

さて、道を戻りましょう。クリフ・ポイントから先は、暗い森が続きます。少し単調ですが、アップダウンの少ない、歩きやすい道です。鳥が近くで囀っていますが、どうやらほとんどがメジロのよう。メジロは日本人が持ち込んだ外来種ですが、ハワイの森でかなり良く見かけます。姿は、なかなか見ることができませんが、ウグイスの声も良く聞きます。森を抜けると、明るい尾根の上に出ました。周囲の森を遠くまで見渡すことができますが、大きな岩がゴロゴロ転がっていて、ちょっと歩き難い場所です。岩をよけながらトレイルを進んで行くと、いよいよこのコースのハイライト、高所恐怖症でなくても膝の裏がゾワゾワする尾根道へと出ます。

トレイルから見える奇岩
トレイルから見える奇岩

広く赤土がむき出しになったこの場所は、木などがほとんど生えていないので、ワイメア渓谷に作られた舞台のようです。トレイルの縁は、切り立った崖になっていて、真ん中を歩いていてもちょっと怖い、でもここから見る景色は、とても素晴らしい。深い渓谷が続く向こうには、麓のワイメアの町や、遠くに海まで見渡すことができます。対面の崖に見えるのは、風化によってできた奇岩の数々。緑の渓谷に真紅の彩りを添えているのは、崖ギリギリに立つオヒア・レフアです。いつも長い間この崖の上で、絶景を堪能してしまいます。

崖に立つオヒア・レフア
崖に立つオヒア・レフア

上り坂になっている尾根道は、先が断崖になって途切れているかのように見えますが、実際は回り込むように急な下り坂になっています。滝へ出る脇道は、この下り坂の途中です。この脇道は細い上に、大岩が行き止まりであるかのように邪魔をする、分かり難い道なので、通り過ぎてしまう人も多いよう。私も以前来たはずなのに、危うく行き過ぎるところでした。岩を乗り越えてやってきたのは、小さな滝です。岩や木々で隠されて、ちょっと分かり難いこの場所は、なんだか秘密基地のよう。滝の下の池で泳いでいる人もいますが、トレッキングの途中で水場に出ると、なんだかほっとしますね。

小さな滝と池
小さな滝と池

キャニオン・トレイルはまだまだ続きますが、この辺りで引き返す人が多いようです。今回ご紹介したルートは、ゆっくり歩いて滝まで一時間半ほど、途中のクリフ・ポイントまでなら30分ほどで到着します。高低差もあまりないので、比較的気軽に歩くことができるトレイルではないかと思います。カウアイ島の赤土はとても滑りやすいので、お天気のいい日に歩く方がいいでしょう。また、絶景に夢中になって、崖に近づきすぎないよう、くれぐれも気をつけてください。

キャニオン・トレイルを歩こう<カウアイ島>https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/07/160721a-1024x680.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2016/07/160721a-150x150.jpgNOPUハワイ日和カウアイ島,キャニオン,コケエ,トレイルカウアイ島の西にあるコケエは、山と渓谷が美しい景勝地。ドライブだけでなく、トレッキングで景色を楽しむのにもいい場所です。なかでもキャニオン・トレイルは、深い渓谷を臨む展望台や、空中を歩いているような尾根道、奇岩や滝も見ることができる盛り沢山のトレイルです。さあ、キャニオン・トレイルを歩きましょう! まずはコケエへ向かって、カウアイ島の南西にあるワイメアの町から、ハイウェイをどんどん車で登っていきましょう。麓から終点のプウオキラ展望台まで、19マイル弱(30kmほど)の道のりですが、トレイルの入り口は、だいたい14マイルほど道を上った辺りにあります。私はハイウェイ沿いの駐車スペースに車を停めて、すぐ向かいの脇道からトレッキングを始めますが、最近はプウヒナヒナ展望台からスタートするコースも人気のようです。 コケエの森へと、トレイルは続いています。初めてこのトレイルを歩いた時には、マイレを見つけましたが、昨年トレッキングした時は、マイレに気がつくことができませんでした。ハワイ固有の植物、マイレは、結婚式や卒業式、フラのイベントなど、様々な場面でレイとして使われています。しかし、自生しているマイレは数を減らしていて、今では輸入もしているそうです。今回歩いて、このトレイルで目を引いたのは、ランタナやホワイト・ジンジャーなどの外来の植物でした。写真のバナナ・ポカも外来種です。ピンクの大きな花は、かわいいのですが、爆発的に増えていて、ハワイの固有植物を脅かしているそうです。 クリフ・ポイントへ、ちょっと寄り道してみましょう。ワイメア渓谷を臨むクリフ・ポイントは、森を抜けたすぐ近くです。暗い杉林を抜けると、急に視界が開けて崖の縁に出ました。深い谷と切り立った崖が近くに見える、迫力のある展望台です。柵がありますが、それでも足がちょっとすくみます。この展望台から、すぐ下の崖をヤギが歩いているのを見つけたことがありますが、人間が歩くのはとてもムリ。実は、高所恐怖症の方には、お勧めできない道のりがこの後、待ち構えています。クリフ・ポイントから、この先の道がちょっと覗けるので、高いところがニガテという方は、まずはクリフ・ポイントで様子を見た方がいいかもしれません。 さて、道を戻りましょう。クリフ・ポイントから先は、暗い森が続きます。少し単調ですが、アップダウンの少ない、歩きやすい道です。鳥が近くで囀っていますが、どうやらほとんどがメジロのよう。メジロは日本人が持ち込んだ外来種ですが、ハワイの森でかなり良く見かけます。姿は、なかなか見ることができませんが、ウグイスの声も良く聞きます。森を抜けると、明るい尾根の上に出ました。周囲の森を遠くまで見渡すことができますが、大きな岩がゴロゴロ転がっていて、ちょっと歩き難い場所です。岩をよけながらトレイルを進んで行くと、いよいよこのコースのハイライト、高所恐怖症でなくても膝の裏がゾワゾワする尾根道へと出ます。 広く赤土がむき出しになったこの場所は、木などがほとんど生えていないので、ワイメア渓谷に作られた舞台のようです。トレイルの縁は、切り立った崖になっていて、真ん中を歩いていてもちょっと怖い、でもここから見る景色は、とても素晴らしい。深い渓谷が続く向こうには、麓のワイメアの町や、遠くに海まで見渡すことができます。対面の崖に見えるのは、風化によってできた奇岩の数々。緑の渓谷に真紅の彩りを添えているのは、崖ギリギリに立つオヒア・レフアです。いつも長い間この崖の上で、絶景を堪能してしまいます。 上り坂になっている尾根道は、先が断崖になって途切れているかのように見えますが、実際は回り込むように急な下り坂になっています。滝へ出る脇道は、この下り坂の途中です。この脇道は細い上に、大岩が行き止まりであるかのように邪魔をする、分かり難い道なので、通り過ぎてしまう人も多いよう。私も以前来たはずなのに、危うく行き過ぎるところでした。岩を乗り越えてやってきたのは、小さな滝です。岩や木々で隠されて、ちょっと分かり難いこの場所は、なんだか秘密基地のよう。滝の下の池で泳いでいる人もいますが、トレッキングの途中で水場に出ると、なんだかほっとしますね。 キャニオン・トレイルはまだまだ続きますが、この辺りで引き返す人が多いようです。今回ご紹介したルートは、ゆっくり歩いて滝まで一時間半ほど、途中のクリフ・ポイントまでなら30分ほどで到着します。高低差もあまりないので、比較的気軽に歩くことができるトレイルではないかと思います。カウアイ島の赤土はとても滑りやすいので、お天気のいい日に歩く方がいいでしょう。また、絶景に夢中になって、崖に近づきすぎないよう、くれぐれも気をつけてください。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る