ハワイの小さな町をご紹介するシリーズも、今回で4回目。穏やかでピースフルなイメージのあるハワイの小さな町は、アーティスト・タウンになっていることもしばしばです。今回は、そんなハワイの小さな町、カウアイ島のハナペペをご紹介します。

ハイウェイからハナペペのメイン・ストリートへ
ハイウェイからハナペペのメイン・ストリートへ

ハナペペは、カウアイ島の南、リゾートホテルが立ち並ぶポイプと、コケエへの入り口の町ワイメアの中間くらいにある町です。ハナペペのメイン・ストリートは、ハイウェイから外れているので、通り過ぎないよう気をつけて下さい。ハイウェイからハナペペに入ると、急にゆったりした雰囲気になります。咲き乱れるブーゲンビリアに導かれるように進んでいくと、ハナペペの中心地に出ます。ハナペペのメイン・ストリートは、端から端まで歩いても10分ほど。ディズニーのアニメーション、リロ&スティッチの舞台はハナペペだそうですが、聖地巡礼の人も、それほどいないようです。小さな古い建物が並ぶ通りは静かで、通りを歩く人も、いつも少ない気がします。

ハナペペのメイン・ストリート
ハナペペのメイン・ストリート

20世紀の半ばごろまで、ハナペペはカウアイ島の中心地として、栄えていたそうです。ハナペペはプランテーションによって作られた町ではないため、地主による監視下から逃れて歓楽街ができやすかった事や、港が近かったので船乗りや軍人が集まりやすかった事で、ハナペペは「最も大きな小さな町」と呼ばれるようになりました。しかし、カウアイ島を巡る幹線道路の整備や、郡庁のあるリフェに大きな港ができた事で、ハナペペの経済は衰退していきます。1992年、ハリケーン・イニキの襲来により、ハナペペは決定的な打撃を受け、壊滅的な状況になりました。

賑わうハナペペ・アート・ナイト
賑わうハナペペ・アート・ナイト

私が初めてハナペペを訪れたのは、イニキがカウアイを襲った数年後だったと思いますが、通りにはまだ崩れかけた建物が残っていて、人の気配もほとんどない、ゴーストタウンのような町でした。その後、空き家になっていた古い建物をリノベーションして、アーティストたちが移り住むようになり、ゆっくりとハナペペは復興してきたのです。今もハナペペのメイン・ストリートには、アート・ギャラリーが目立ち、オシャレな雰囲気を醸し出しています。金曜の夜には、ハナペペ・アート・ナイトが開催され、たくさんの人が集まるようになりました。アート・ナイトは、始めはアート中心の、割合静かな催しだったそうですが、近年はミュージシャンや屋台も多く出店する、賑やかなイベントになっています。

ラパーツのアイスクリーム。コーヒー味のフレーバーがオススメ
ラパーツのアイスクリーム。コーヒー味のフレーバーがオススメ

雨の多いカウアイ島でも、ハナペペがある島の南側は、だいたい晴れている感じがします。泥が服に付いたら、なかなか取れない赤土も、ここではだいたい乾いていている感じです。ノースショアと比べて、同じカウアイ島とは思えないほど、暑いのもハナペペです。ハナペペを散策していると、すぐに冷たいものが食べたくなりますが、そんな時はハナペペ発祥のアイスクリーム屋さん、ラパーツに行くのがいいかもしれません。オアフ島やマウイ島にも支店を持つラパーツですが、本店はハナペペのハイウェイ沿いにあります。駐車スペースもある路面店なのですが、小さな店なのでハイウェイをドライブしていると、見落としてしまうこともしばしばです。たくさんの種類のフレーバーを迷いに迷って、暑いハナペペで食べるアイスクリームは格別においしい気がします。

カウアイ土産の定番、カウアイ・クッキー
カウアイ土産の定番、カウアイ・クッキー

カウアイ島を代表するスイーツの一つ、カウアイ・クッキーの工場も、ハナペペにあります。カウアイ・クッキーは島内のスーパーマーケットならどこでも買うことができますが、品揃えはやはり工場の直営店が一番、というわけで直接買いに来る人も多いようです。手頃なクッキーは、カウアイ島土産にぴったりですが、友人たちに好評なのは、シナモン・トーストというラスクでした。クッキーやシナモン・トーストを大人買いして、荷物が大変になった時に、段ボールにパッキングしてもらった事もあります。これも直営店ならではかも。

タロ・コ・チップスをゲット
タロ・コ・チップスをゲット

甘いお菓子はちょっと苦手、という方には、タロ・コ・チップスはいかがでしょう。こちらはスーパーマーケットでは見かけない商品なので、ハナペペに来たらぜひ手に入れたいお菓子ですね。タロ・コ・チップスは、日系人のナガミネさんが、ハナペペで栽培したタロを原料に作ったチップスです。お店では手作りでチップスを揚げているので、運が良ければ出来たてのチップスを買うことができます。人気のチップスは、すぐに売り切れてしまうことも多く、私は何度も「閉店」の札を眺めたので、ぜひ早めにお店に行ってみてください。

左がトーク・ストーリー・ブックストア。リロ&スティッチが描かている右の建物は、リノベーションが進められているアロハ・シアター
左がトーク・ストーリー・ブックストア。リロ&スティッチが描かている右の建物は、リノベーションが進められているアロハ・シアター

ハナペペを訪れた時に、必ず立ち寄る場所の一つが、トーク・ストーリー・ブックストアです。書店がどんどんなくなっているのは、日本もハワイも同じ。トーク・ストーリー・ブックストアは、今やカウアイ島で貴重な本屋さんで、コミュニティーの中心的な場所でもあるようです。お店の本の多くは古本ですが、宝探しのように本を探すのにぴったりです。お店の猫たちに会うのも、私がハナペペに行く理由の一つになっています。

さて、ハナペペ川にかかるスインギング・ブリッジは、渡ると本当に大きく揺れて、橋というよりアトラクションのような感じです。以前、友人とハナペペを訪れた時、スインギング・ブリッジを渡りきった友人が「すごく怖かったけど、渡ったらどこかすごい所に行けるのかと思った」と涙目で笑いながら言った事を思い出します。そんな友人も、小さなハナペペの町が大好きになったようです。

LAPPERT’S HAWAII
1-3555 Kaumualii Highway Hanapepe, KAUAI
(2021年2月現在、ハナペペ店は臨時休業中です)

KAUAI KOOKIE FACTORY
1-3529 Kaumualii Hwy, Hanapepe, KAUAI

TARO KO CHIPS FACTORY
3940 Iona Rd, Hanapepe, KAUAI

TALK STORY BOOKSTORE
3785 Hanapepe Rd, Hanapepe, KAUAI

小さな町へ行こう!・ハナペペ<カウアイ島>https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/02/hawaiibiyori269.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/02/hawaiibiyori269-150x150.jpgNOPUハワイ日和アロハ・シアター,カウアイ,カウアイ・クッキー,スインギング・ブリッジ,タロ・コ・チップス,トーク・ストーリー・ブックストア,ハナペペ,ハナペペ・アート・ナイト,ハワイ,ラパーツハワイの小さな町をご紹介するシリーズも、今回で4回目。穏やかでピースフルなイメージのあるハワイの小さな町は、アーティスト・タウンになっていることもしばしばです。今回は、そんなハワイの小さな町、カウアイ島のハナペペをご紹介します。 ハナペペは、カウアイ島の南、リゾートホテルが立ち並ぶポイプと、コケエへの入り口の町ワイメアの中間くらいにある町です。ハナペペのメイン・ストリートは、ハイウェイから外れているので、通り過ぎないよう気をつけて下さい。ハイウェイからハナペペに入ると、急にゆったりした雰囲気になります。咲き乱れるブーゲンビリアに導かれるように進んでいくと、ハナペペの中心地に出ます。ハナペペのメイン・ストリートは、端から端まで歩いても10分ほど。ディズニーのアニメーション、リロ&スティッチの舞台はハナペペだそうですが、聖地巡礼の人も、それほどいないようです。小さな古い建物が並ぶ通りは静かで、通りを歩く人も、いつも少ない気がします。 20世紀の半ばごろまで、ハナペペはカウアイ島の中心地として、栄えていたそうです。ハナペペはプランテーションによって作られた町ではないため、地主による監視下から逃れて歓楽街ができやすかった事や、港が近かったので船乗りや軍人が集まりやすかった事で、ハナペペは「最も大きな小さな町」と呼ばれるようになりました。しかし、カウアイ島を巡る幹線道路の整備や、郡庁のあるリフェに大きな港ができた事で、ハナペペの経済は衰退していきます。1992年、ハリケーン・イニキの襲来により、ハナペペは決定的な打撃を受け、壊滅的な状況になりました。 私が初めてハナペペを訪れたのは、イニキがカウアイを襲った数年後だったと思いますが、通りにはまだ崩れかけた建物が残っていて、人の気配もほとんどない、ゴーストタウンのような町でした。その後、空き家になっていた古い建物をリノベーションして、アーティストたちが移り住むようになり、ゆっくりとハナペペは復興してきたのです。今もハナペペのメイン・ストリートには、アート・ギャラリーが目立ち、オシャレな雰囲気を醸し出しています。金曜の夜には、ハナペペ・アート・ナイトが開催され、たくさんの人が集まるようになりました。アート・ナイトは、始めはアート中心の、割合静かな催しだったそうですが、近年はミュージシャンや屋台も多く出店する、賑やかなイベントになっています。 雨の多いカウアイ島でも、ハナペペがある島の南側は、だいたい晴れている感じがします。泥が服に付いたら、なかなか取れない赤土も、ここではだいたい乾いていている感じです。ノースショアと比べて、同じカウアイ島とは思えないほど、暑いのもハナペペです。ハナペペを散策していると、すぐに冷たいものが食べたくなりますが、そんな時はハナペペ発祥のアイスクリーム屋さん、ラパーツに行くのがいいかもしれません。オアフ島やマウイ島にも支店を持つラパーツですが、本店はハナペペのハイウェイ沿いにあります。駐車スペースもある路面店なのですが、小さな店なのでハイウェイをドライブしていると、見落としてしまうこともしばしばです。たくさんの種類のフレーバーを迷いに迷って、暑いハナペペで食べるアイスクリームは格別においしい気がします。 カウアイ島を代表するスイーツの一つ、カウアイ・クッキーの工場も、ハナペペにあります。カウアイ・クッキーは島内のスーパーマーケットならどこでも買うことができますが、品揃えはやはり工場の直営店が一番、というわけで直接買いに来る人も多いようです。手頃なクッキーは、カウアイ島土産にぴったりですが、友人たちに好評なのは、シナモン・トーストというラスクでした。クッキーやシナモン・トーストを大人買いして、荷物が大変になった時に、段ボールにパッキングしてもらった事もあります。これも直営店ならではかも。 甘いお菓子はちょっと苦手、という方には、タロ・コ・チップスはいかがでしょう。こちらはスーパーマーケットでは見かけない商品なので、ハナペペに来たらぜひ手に入れたいお菓子ですね。タロ・コ・チップスは、日系人のナガミネさんが、ハナペペで栽培したタロを原料に作ったチップスです。お店では手作りでチップスを揚げているので、運が良ければ出来たてのチップスを買うことができます。人気のチップスは、すぐに売り切れてしまうことも多く、私は何度も「閉店」の札を眺めたので、ぜひ早めにお店に行ってみてください。 ハナペペを訪れた時に、必ず立ち寄る場所の一つが、トーク・ストーリー・ブックストアです。書店がどんどんなくなっているのは、日本もハワイも同じ。トーク・ストーリー・ブックストアは、今やカウアイ島で貴重な本屋さんで、コミュニティーの中心的な場所でもあるようです。お店の本の多くは古本ですが、宝探しのように本を探すのにぴったりです。お店の猫たちに会うのも、私がハナペペに行く理由の一つになっています。 さて、ハナペペ川にかかるスインギング・ブリッジは、渡ると本当に大きく揺れて、橋というよりアトラクションのような感じです。以前、友人とハナペペを訪れた時、スインギング・ブリッジを渡りきった友人が「すごく怖かったけど、渡ったらどこかすごい所に行けるのかと思った」と涙目で笑いながら言った事を思い出します。そんな友人も、小さなハナペペの町が大好きになったようです。 LAPPERT’S HAWAII 1-3555 Kaumualii Highway Hanapepe, KAUAI (2021年2月現在、ハナペペ店は臨時休業中です) KAUAI KOOKIE FACTORY 1-3529 Kaumualii Hwy, Hanapepe, KAUAI TARO KO CHIPS FACTORY 3940 Iona Rd, Hanapepe, KAUAI TALK STORY BOOKSTORE 3785 Hanapepe Rd, Hanapepe, KAUAIハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る