新緑が眩しい季節になり、近所でツバメの姿を、よく見かけるようになりました。さて、鳥を見ることも、ハワイ旅行の楽しみの一つなので、滞在中に鳥を探すために訪れる場所が、いくつかあります。その一つが、マウイ島のケアリア池です。愛鳥週間がある今月のハワイ日和は、ケアリア池とこの場所で見る事ができる鳥についてご紹介します。

ケアリア池の遊歩道
ケアリア池の遊歩道

マウイ島は、2つの島が結合してできた島です。西側にある小さな島と東側にある大きな島は、地峡と呼ばれる平地で繋がれていますが、この地峡部分の南側に、ケアリア池はあります。ケアリア池は、マアラエア湾に面した海岸沿いにある、古代ハワイアンが作った養魚池でした。現在、このケアリア池を含めた、約3平方キロメートルの広大な地域が、合衆国の国立野生生物保護区に指定されています。保護区の東側にはビジターセンターもありますが、私がバードウオッチに行くのは、専ら海岸線沿いの遊歩道です。ビジターセンターは、開館時間の制約や休館日があり、更に鳥の営巣季節には閉館してしまいますが、遊歩道は、だいたいいつでも入れる(注を参照)ので、気軽に行く事ができます。ドライブの途中に、休憩を兼ねて立ち寄るのにもいい場所です。

遊歩道にある東屋
遊歩道にある東屋

遊歩道は、ケアリア池からハイウェイを挟んだ南側にあります。駐車場は小さめですが、運がいいのか、それとも訪れる人が少ないのか、駐車できなかった事はありません。日陰がほとんどない遊歩道なので、強い日差しを避けて、早朝に行く事が多いのが、良かったのかな。マウイ島は午後になると、風が強くなる事が多く、特にこの辺りは風の通り道にもなっているので、帽子などが飛ばされないよう気をつけて下さい。日中の暑い時間帯に行く場合は、飲料水も忘れずに。遊歩道は往復すると、1.3キロメートルほど。湿地の上を木製の橋が続く道は、小さなお子さんでも安心して歩くことができるでしょう。天気が良ければ、遊歩道から西マウイの山や、ハレアカラ山も眺めることができます。ハイウェイのすぐ近くとは思えない、穏やかな場所です。朝や夕方に、のんびりお散歩するのもいいですね。

というわけで、ケアリア池周辺で見かけた鳥たちをご紹介しましょう。写真は全て、ケアリア池周辺で撮影したものです。

クロエリセイタカシギ(ハワイ語名:アエオ)

餌を探すクロエリセイタカシギ(アエオ)
餌を探すクロエリセイタカシギ(アエオ)

クロエリセイタカシギの亜種、アエオはハワイ固有種です。生息数が少なく、絶滅危惧種に指定されています。アエオは、湿地や干潟で、甲殻類や水中昆虫を捕食しますが、これらの生息地域が、ハワイで減っていることも影響しているようです。臆病で人が近寄ることを、とても嫌うそうですが、ケアリア池の遊歩道からは、かなり近くで観察することができました。写真は5月ごろ撮影したものですが、営巣中のカップルかもしれません。

ハワイオオバン(ハワイ語名:アラエ・ケオケオ、アラエ・ケア)

ハワイオオバン(アラエ・ケオケオ)
ハワイオオバン(アラエ・ケオケオ)

アラエ・ケオケオもハワイ固有種です。2千から4千羽ほどの生息数で、やはり絶滅危惧種に指定されています。「ケオケオ」はハワイ語で「白い白い」という意味で、名前の通り、額から嘴にかけて白いのが特徴です。ハワイに伝わる神話にも、登場しています。アラエ・ケオケオは、しばしばケアリア池の遊歩道で見かける鳥で、静かに観察していると、かなり近くまで、寄って来たこともありました。

ムナグロ(ハワイ語名:コレア)

夏羽のムナグロ(コレア)
夏羽のムナグロ(コレア)

コレアは渡り鳥で、ハワイには冬鳥として越冬に訪れます。8月から翌年の5月くらいまでが、コレアがハワイに滞在する期間です。夏には営巣のため、シベリアやアラスカに旅立ってしまいます。ビーチや公園、ゴルフ場など、ハワイの様々な場所で、見る事ができる鳥です。ハワイでは、冬羽のコレアを見ることが多いのですが、5月にケアリア池で見かけた写真のコレアは、夏羽になっていました。これから、アラスカまで長い旅に行く前だったのかな。

メリケンキアシシギ(ハワイ語名:ウリリ)

メリケンキアシシギ(ウリリ)
メリケンキアシシギ(ウリリ)

ウリリも渡り鳥です。コレア同様、ハワイには越冬のため、シベリアやアラスカから渡って来ます。ハワイに滞在する期間も、コレアとほぼ同じです。ウリリは水辺でよく見かける鳥です。「ウリリ・エ」というハワイの歌があり、水際をウリリが走って行く様子が歌われています。遊歩道は、マアラエア・ビーチのすぐ隣りなので、「ウリリ・エ」の歌詞の様に、ウリリが波打ち際を、ちょこちょこと走っている姿を、見つけることができるかもしれません。

ゴイサギ(ハワイ語名:アウクウ)

手前がゴイサギ(アウクウ)奥の茶色い鳥が幼鳥のホシゴイ
手前がゴイサギ(アウクウ)奥の茶色い鳥が幼鳥のホシゴイ

アウクウは、日本でもよく見かけるゴイサギです。アウクウは、ハワイ固有種ではありませんが、人間がハワイに持ち込んだ外来種ではなく、アウクウ自身が自力でハワイに渡って来て、留鳥となった鳥です。小魚や水生生物を食べていますが、時にはネズミや水鳥のヒナなども食べてしまいます。ケアリア池付近では、よく見かける鳥ですが、運良く幼鳥(日本ではゴイサギの幼鳥は、「ホシゴイ」と呼ばれています)とのツーショットを撮ることができました。

(注)ケアリア池の保護区とビジターセンターは、現在閉館中ですが、遊歩道は入ることができます。くわしくはケアリア池国立野生生物保護区のホームページをご覧ください。https://www.fws.gov/refuge/kealia_pond/

https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/05/hawaiibiyori272.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/05/hawaiibiyori272-150x150.jpgNOPUハワイ日和アウクウ,アエオ,アラエ・ケア,アラエ・ケオケオ,ウリリ,クロエリセイタカシギ,ケアリアポンド,ケアリア池,コレア,ゴイサギ,ハワイ,ハワイオオバン,マウイ,ムナグロ,メリケンキアシシギ,国立野生生物保護区新緑が眩しい季節になり、近所でツバメの姿を、よく見かけるようになりました。さて、鳥を見ることも、ハワイ旅行の楽しみの一つなので、滞在中に鳥を探すために訪れる場所が、いくつかあります。その一つが、マウイ島のケアリア池です。愛鳥週間がある今月のハワイ日和は、ケアリア池とこの場所で見る事ができる鳥についてご紹介します。 マウイ島は、2つの島が結合してできた島です。西側にある小さな島と東側にある大きな島は、地峡と呼ばれる平地で繋がれていますが、この地峡部分の南側に、ケアリア池はあります。ケアリア池は、マアラエア湾に面した海岸沿いにある、古代ハワイアンが作った養魚池でした。現在、このケアリア池を含めた、約3平方キロメートルの広大な地域が、合衆国の国立野生生物保護区に指定されています。保護区の東側にはビジターセンターもありますが、私がバードウオッチに行くのは、専ら海岸線沿いの遊歩道です。ビジターセンターは、開館時間の制約や休館日があり、更に鳥の営巣季節には閉館してしまいますが、遊歩道は、だいたいいつでも入れる(注を参照)ので、気軽に行く事ができます。ドライブの途中に、休憩を兼ねて立ち寄るのにもいい場所です。 遊歩道は、ケアリア池からハイウェイを挟んだ南側にあります。駐車場は小さめですが、運がいいのか、それとも訪れる人が少ないのか、駐車できなかった事はありません。日陰がほとんどない遊歩道なので、強い日差しを避けて、早朝に行く事が多いのが、良かったのかな。マウイ島は午後になると、風が強くなる事が多く、特にこの辺りは風の通り道にもなっているので、帽子などが飛ばされないよう気をつけて下さい。日中の暑い時間帯に行く場合は、飲料水も忘れずに。遊歩道は往復すると、1.3キロメートルほど。湿地の上を木製の橋が続く道は、小さなお子さんでも安心して歩くことができるでしょう。天気が良ければ、遊歩道から西マウイの山や、ハレアカラ山も眺めることができます。ハイウェイのすぐ近くとは思えない、穏やかな場所です。朝や夕方に、のんびりお散歩するのもいいですね。 というわけで、ケアリア池周辺で見かけた鳥たちをご紹介しましょう。写真は全て、ケアリア池周辺で撮影したものです。 クロエリセイタカシギ(ハワイ語名:アエオ) クロエリセイタカシギの亜種、アエオはハワイ固有種です。生息数が少なく、絶滅危惧種に指定されています。アエオは、湿地や干潟で、甲殻類や水中昆虫を捕食しますが、これらの生息地域が、ハワイで減っていることも影響しているようです。臆病で人が近寄ることを、とても嫌うそうですが、ケアリア池の遊歩道からは、かなり近くで観察することができました。写真は5月ごろ撮影したものですが、営巣中のカップルかもしれません。 ハワイオオバン(ハワイ語名:アラエ・ケオケオ、アラエ・ケア) アラエ・ケオケオもハワイ固有種です。2千から4千羽ほどの生息数で、やはり絶滅危惧種に指定されています。「ケオケオ」はハワイ語で「白い白い」という意味で、名前の通り、額から嘴にかけて白いのが特徴です。ハワイに伝わる神話にも、登場しています。アラエ・ケオケオは、しばしばケアリア池の遊歩道で見かける鳥で、静かに観察していると、かなり近くまで、寄って来たこともありました。 ムナグロ(ハワイ語名:コレア) コレアは渡り鳥で、ハワイには冬鳥として越冬に訪れます。8月から翌年の5月くらいまでが、コレアがハワイに滞在する期間です。夏には営巣のため、シベリアやアラスカに旅立ってしまいます。ビーチや公園、ゴルフ場など、ハワイの様々な場所で、見る事ができる鳥です。ハワイでは、冬羽のコレアを見ることが多いのですが、5月にケアリア池で見かけた写真のコレアは、夏羽になっていました。これから、アラスカまで長い旅に行く前だったのかな。 メリケンキアシシギ(ハワイ語名:ウリリ) ウリリも渡り鳥です。コレア同様、ハワイには越冬のため、シベリアやアラスカから渡って来ます。ハワイに滞在する期間も、コレアとほぼ同じです。ウリリは水辺でよく見かける鳥です。「ウリリ・エ」というハワイの歌があり、水際をウリリが走って行く様子が歌われています。遊歩道は、マアラエア・ビーチのすぐ隣りなので、「ウリリ・エ」の歌詞の様に、ウリリが波打ち際を、ちょこちょこと走っている姿を、見つけることができるかもしれません。 ゴイサギ(ハワイ語名:アウクウ) アウクウは、日本でもよく見かけるゴイサギです。アウクウは、ハワイ固有種ではありませんが、人間がハワイに持ち込んだ外来種ではなく、アウクウ自身が自力でハワイに渡って来て、留鳥となった鳥です。小魚や水生生物を食べていますが、時にはネズミや水鳥のヒナなども食べてしまいます。ケアリア池付近では、よく見かける鳥ですが、運良く幼鳥(日本ではゴイサギの幼鳥は、「ホシゴイ」と呼ばれています)とのツーショットを撮ることができました。 (注)ケアリア池の保護区とビジターセンターは、現在閉館中ですが、遊歩道は入ることができます。くわしくはケアリア池国立野生生物保護区のホームページをご覧ください。https://www.fws.gov/refuge/kealia_pond/ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る