いよいよ春爛漫、という感じの今日この頃です。さて、ゴールデン・ウィークの真ん中辺りにある5月1日は、メーデー。世界の各地で労働者の日としてお祝いされる日ですが、ハワイではレイ・デイと呼ばれ、様々なイベントが開催される日でもあります。今月のハワイ日和は、ハワイのレイについてご紹介します。

カホラヴェ島のレイでもあるヒナヒナのレイ
カホラヴェ島のレイでもあるヒナヒナのレイ

ハワイ文化を代表するものの一つである、レイ。首飾りをハワイではレイ、と言うのは、多くの方がご存知だと思います。誰かを迎える時、誰かを送る時、お祝いやパーティー、それにもちろんフラにも、レイはかかせないアイテムです。さて、以前にもご紹介しましたが、カウアイ島では、毎年レイ・デイに近い週末に、レイのコンテストが行われます。何種類もの花や葉を使った、手の込んだハクレイや、あまり見かけないヒナヒナ(スパニッシュ・モス)などの珍しいレイも見ることができる、貴重な機会。甘い匂いと、美しいレイで溢れる、素敵なコンテストです。

みごとなイリマのレイ
みごとなイリマのレイ

コンテストでは、間近でレイを見ることができるチャンスでもあります。フラダンサーやミュージシャンが身につけている素敵なレイを「ちょっと失礼」と、じろじろ近くでは見ませんよね。でも、コンテストなら大丈夫。かなり近くでレイを観賞することができます。中でも、何連もにまとめられたイリマの見事なレイは、本当に素晴らしい作品です。イリマのレイは、オアフ島を象徴するレイ。王族のレイとも呼ばれ、エマ女王が大変好んだと言われています。イリマは3cmほどの小さい花ですが、レイを作るためには、一連のものでも700個もの花が必要だそうです。この小さな花をたくさん摘んで、一つ一つ糸に通すのは、気が遠くなるような作業でしょう。

小さなイリマの花
小さなイリマの花

イリマのレイがオアフ島を象徴するように、ハワイには、島々それぞれを象徴するレイがあります。カウアイ島はモキハナ、モロカイ島はククイ、マウイ島はロケラニ、カホラヴェ島はヒナヒナ、ラナイ島はカウナオア、ニイハウ島は植物ではなくて、ニイハウ島特産の小さな貝、が島のレイです。

レフアを入れたハクレイ作り
レフアを入れたハクレイ作り

ハワイ島のレイはレフア。レフアは、オヒア・レフアとも呼ばれますが、オヒアは木の部分、レフアは花を指します。レフアは、ハワイでたくさんの逸話を持つ花ですが、やはり火の女神ペレに関わる話が多いようです。溶岩に焼きつくされた大地から、最初に芽吹くオヒア・レフアは、まさにハワイ島やペレを象徴する花でしょう。古典フラには、ペレを主題にしたものが多く、フラの祭典、メリー・モナーク・フェスティバルでも、たくさんのダンサーがレフアのレイをつけて出場していました。しかし、オヒアに発生した病気のため、数年ほど前からレフアのレイを使うことは自粛されているそうです。オヒアの病気は、レフアの蜜を餌にしている鳥たちにとっても、深刻な問題になっています。

青空に映えるレフア
青空に映えるレフア

さて、お祝いに使われるレイ、と言えば、思い浮かぶのはマイレです。香り高いマイレのレイは、様々な場面で目にするレイです。フラの主題になることも多く、ダンサーやミュージシャンが身につけたり、結婚式や卒業式でもマイレのレイは欠かせません。そのため、マイレ・レイは時期によっては、かなり高値で売買されることもあるそう。マイレは、ハワイの森に自生する植物です。レイを作るには、深い森に分け入ってマイレの若芽を採って来なくてはいけません。卒業式用のマイレを「森から採ってきてあげる」と言われて「いっしょに行きます」と申し出たら、即座に断られた、という話を聞いた事がありますが、マイレが生えている場所はヒミツなのかもしれません。最近では、卒業式などのシーズンに、ハワイのマイレだけでは、足りなくなるため、クック諸島やトンガからも輸入されています。ハワイ島には、マイレを栽培する農場もあるそうです。

ハイキング中にみつけたマイレ
ハイキング中にみつけたマイレ

マイレ・レイはハワイでも高価なレイですが、もっと手に入りやすいのはティ(ハワイ語では「キ」)のレイでしょう。花屋さんなどの専門店だけではなく、スーパーマーケットでも、ティのレイを手に入れることができます。お値段も、かなり手頃です。ティは、ハワイではポピュラーな植物で、ホテルやレストランのエントランス、民家の庭先など、様々な場所に植えられています。それは、ティには魔除けの効果があると言われているからです。ハワイでは、ティのレイを、バックミラーにかけている車をしばしば見かけますが、日本ならお守りを車につけている感じかもしれません。ティのレイは、縦半分に切った2枚の葉を、ねじりながら作ったシンプルなものや、バラの花のように折られた手の込んだもの、スタンダードな緑のティの葉を使ったものや、赤や黄色などの変わった色の葉で作ったものなど、たくさんのバリエーションがあります。レイは花が枯れてしまうと処分、という事になってしまいますが、ティのレイは簡単に乾かせて、長く保存できるのもいいですね。

ティのハット・レイ
ティのハット・レイ

ハワイでも、この一年で多くのイベントが、中止になっているようです。今年のレイ・デイのイベントは、中止になったものもありますが、リモートで開催されることになったものもあります。本来なら、今年は4月に開催されるはずであったメリーモナーク・フェスティバルは、6月に無観客で開催されるそうです。また様々なイベントに、私たちも参加できますように。

https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/04/hawaiibiyori271.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/04/hawaiibiyori271-150x150.jpgNOPUハワイ日和イリマ,カウアイ,カウナオア,ククイ,コンテスト,ハワイ,ハワイ島,ヒナヒナ,マイレ,モキハナ,レイ,レイデー,レフア,ロケラニいよいよ春爛漫、という感じの今日この頃です。さて、ゴールデン・ウィークの真ん中辺りにある5月1日は、メーデー。世界の各地で労働者の日としてお祝いされる日ですが、ハワイではレイ・デイと呼ばれ、様々なイベントが開催される日でもあります。今月のハワイ日和は、ハワイのレイについてご紹介します。 ハワイ文化を代表するものの一つである、レイ。首飾りをハワイではレイ、と言うのは、多くの方がご存知だと思います。誰かを迎える時、誰かを送る時、お祝いやパーティー、それにもちろんフラにも、レイはかかせないアイテムです。さて、以前にもご紹介しましたが、カウアイ島では、毎年レイ・デイに近い週末に、レイのコンテストが行われます。何種類もの花や葉を使った、手の込んだハクレイや、あまり見かけないヒナヒナ(スパニッシュ・モス)などの珍しいレイも見ることができる、貴重な機会。甘い匂いと、美しいレイで溢れる、素敵なコンテストです。 コンテストでは、間近でレイを見ることができるチャンスでもあります。フラダンサーやミュージシャンが身につけている素敵なレイを「ちょっと失礼」と、じろじろ近くでは見ませんよね。でも、コンテストなら大丈夫。かなり近くでレイを観賞することができます。中でも、何連もにまとめられたイリマの見事なレイは、本当に素晴らしい作品です。イリマのレイは、オアフ島を象徴するレイ。王族のレイとも呼ばれ、エマ女王が大変好んだと言われています。イリマは3cmほどの小さい花ですが、レイを作るためには、一連のものでも700個もの花が必要だそうです。この小さな花をたくさん摘んで、一つ一つ糸に通すのは、気が遠くなるような作業でしょう。 イリマのレイがオアフ島を象徴するように、ハワイには、島々それぞれを象徴するレイがあります。カウアイ島はモキハナ、モロカイ島はククイ、マウイ島はロケラニ、カホラヴェ島はヒナヒナ、ラナイ島はカウナオア、ニイハウ島は植物ではなくて、ニイハウ島特産の小さな貝、が島のレイです。 ハワイ島のレイはレフア。レフアは、オヒア・レフアとも呼ばれますが、オヒアは木の部分、レフアは花を指します。レフアは、ハワイでたくさんの逸話を持つ花ですが、やはり火の女神ペレに関わる話が多いようです。溶岩に焼きつくされた大地から、最初に芽吹くオヒア・レフアは、まさにハワイ島やペレを象徴する花でしょう。古典フラには、ペレを主題にしたものが多く、フラの祭典、メリー・モナーク・フェスティバルでも、たくさんのダンサーがレフアのレイをつけて出場していました。しかし、オヒアに発生した病気のため、数年ほど前からレフアのレイを使うことは自粛されているそうです。オヒアの病気は、レフアの蜜を餌にしている鳥たちにとっても、深刻な問題になっています。 さて、お祝いに使われるレイ、と言えば、思い浮かぶのはマイレです。香り高いマイレのレイは、様々な場面で目にするレイです。フラの主題になることも多く、ダンサーやミュージシャンが身につけたり、結婚式や卒業式でもマイレのレイは欠かせません。そのため、マイレ・レイは時期によっては、かなり高値で売買されることもあるそう。マイレは、ハワイの森に自生する植物です。レイを作るには、深い森に分け入ってマイレの若芽を採って来なくてはいけません。卒業式用のマイレを「森から採ってきてあげる」と言われて「いっしょに行きます」と申し出たら、即座に断られた、という話を聞いた事がありますが、マイレが生えている場所はヒミツなのかもしれません。最近では、卒業式などのシーズンに、ハワイのマイレだけでは、足りなくなるため、クック諸島やトンガからも輸入されています。ハワイ島には、マイレを栽培する農場もあるそうです。 マイレ・レイはハワイでも高価なレイですが、もっと手に入りやすいのはティ(ハワイ語では「キ」)のレイでしょう。花屋さんなどの専門店だけではなく、スーパーマーケットでも、ティのレイを手に入れることができます。お値段も、かなり手頃です。ティは、ハワイではポピュラーな植物で、ホテルやレストランのエントランス、民家の庭先など、様々な場所に植えられています。それは、ティには魔除けの効果があると言われているからです。ハワイでは、ティのレイを、バックミラーにかけている車をしばしば見かけますが、日本ならお守りを車につけている感じかもしれません。ティのレイは、縦半分に切った2枚の葉を、ねじりながら作ったシンプルなものや、バラの花のように折られた手の込んだもの、スタンダードな緑のティの葉を使ったものや、赤や黄色などの変わった色の葉で作ったものなど、たくさんのバリエーションがあります。レイは花が枯れてしまうと処分、という事になってしまいますが、ティのレイは簡単に乾かせて、長く保存できるのもいいですね。 ハワイでも、この一年で多くのイベントが、中止になっているようです。今年のレイ・デイのイベントは、中止になったものもありますが、リモートで開催されることになったものもあります。本来なら、今年は4月に開催されるはずであったメリーモナーク・フェスティバルは、6月に無観客で開催されるそうです。また様々なイベントに、私たちも参加できますように。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る