今年も師走になりました。年の瀬には一年を振り返ったりするものですが、ハワイの思い出を振り返ると、今はもうなくなってしまった、という物がたくさんあります。毎年12月には、更にゆるめの話題にお付き合い頂いていますが、今回は少し昔のハワイの、ちょっとセンチメンタルな思い出話しです。

レトロ柄に特別塗装されたアロハ航空機
レトロ柄に特別塗装されたアロハ航空機

10年以上前に、ネイバーと呼ばれるオアフ島以外の島々へ行ったことがある方なら、ご存知の方も多いでしょう。2008年3月までハワイの島々を、アロハ航空という会社の飛行機が飛んでいました。ホノルル空港から、現在も運行しているハワイアン航空か、アロハ航空のどちらかを利用するのが、ネイバーへのアクセス方法だった時期が、長く続いていたのです。アロハ航空は1946年から50年以上、ハワイ諸島を結ぶ航空路線として活躍していました。当時、私は日本からの国際線のアクセスがよい便を選んで、アロハ航空もハワイアン航空も利用していましたが、両者のサービスにはそれほど違いはなかったように記憶しています。

機内でサービスされたトロピカル・ドリンク
機内でサービスされたトロピカル・ドリンク

その頃のネイバーへ行く便は(アロハ航空もハワイアン航空も)、座席番号が決められていない自由席でした。それで混乱はおきなかったのか、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、当時はのんびりしていたのか、大きなトラブルを目撃したことはありません。オーバーブッキングした便に乗ったこともありますが「誰かボランティアで、後の便になってください」という呼びかけに、すぐに席を立つ人がいました。テロ事件が多発する前は、ボーディングゲート内に見送り客も入って来ることができたので、ゲート前では見送る人と飛行機に乗るお客さんがハグをしたり、迎えに来た人からお客さんがレイを贈られたり、といった光景を見かけたものです。アロハ航空は、燃料費の高騰やチケットの安値競争などの要因によって、2008年3月末で運行を停止しました。アロハ航空がハワイの空を飛んでいた頃は、ハワイは今よりも、もっとのどかな場所だったように思います。

コダック・フラ・ショーの写真タイム
コダック・フラ・ショーの写真タイム

更に昔の話をしましょう。オアフ島のワイキキで開催されていた、コダック・フラ・ショーを見に行ったことがあります。コダック・フラ・ショーは1937年から2002年までの間、カピオラニ公園で行われていた無料のフラ・ショーで、ワイキキで一番歴史のあるフラ・ショーと言われていました。生バンドの演奏で、スローテンポの優雅なフラや、ハワイの伝統楽器を使った軽快なフラなど、様々なフラを楽しめた見応えのあるショーでした。スポンサーがフィルム・メーカーということで、ショーの途中に「写真タイム」が入るのがお約束。なるほど、ここでフィルムを消費してね、ということか、とシャッターを切ったものです。でもフィルムを使うカメラから、デジタル・カメラが主流となり、スポンサーが降りてしまったことをきっかけに、フラ・ショーは終了してしまいました。青空の下、美しいフラを見るのは、とても贅沢な時間でした。

イツズの名物だった、シェイブアイス
イツズの名物だった、シェイブアイス

レストランや商店の移り変わりが早くなってきたのは、ハワイに限ったことではないかもしれません。でも、あんなに流行っていたレストランが、もう閉店している!という事が、ハワイではよくあるように思います。特に、長く営業していた商店やレストランが、閉店していることを知ったときは、なんだか寂しくなるものです。ハワイ島ヒロにあったイツズは、釣り具店屋さんだけれど、プレートランチなどもある雑貨店でした。イツズで有名なのは、シェイブ・アイス。紙のコーンに入ったシェイブ・アイスを、お店の前のベンチに座って食べていると、子供の頃に戻ったかのような気持ちになったものです。同じハワイ島の西、カイルア・コナの山側にあるオオシマ・ストアも、昨年、閉店してしまいました。オオシマ・ストアは、92年も営業していた雑貨店です。私のような旅行者にも、買い物の時にちょっと世間話をしてくれる、懐かしい感じがするお店でした。ここ数年、ゼネラル・ストアと呼ばれる雑貨店が、次々と廃業していて、寂しい限りです。

閉店したオオシマ・ストア
閉店したオオシマ・ストア

昨年、大きな噴火活動があったハワイ島のキラウエア火山では、ボルケーノ国立公園も再公開され、被害のあったプナ地区の復興も進んでいるようです。限定公開であったボルケーノ国立公園では、少しずつ公開範囲が増えていますが、ハレマウマウ火口を臨むジャガー・ミュージアムは、無期限の閉鎖になっています。ハレマウマウ火口の水蒸気爆発と火山活動に伴う地震で、ジャガー・ミュージアム周辺の岩盤に亀裂が入り、危険なため閉鎖されたのです。ジャガー・ミュージアムは、ハレマウマウ火口を見渡す最高の場所でした。特に、溶岩が赤く輝いて見える、夜間のハレマウマウ火口は大人気で、私も、何度も夜遅くや早朝にジャガー・ミュージアムへ行ったものです。現在、ハワイ島では、赤い溶岩を見る事はできません。夜中に溶岩を見るために、ボルケーノへ行くのは、いろいろ面倒臭くもあったのですが、今となっては、見に行っておいて良かった、と思います。行きたい所へは、少し頑張っても、行っておいたほうがいいですね。

ハレマウマウ火口が一番よく見えたジャガー・ミュージアム前
ハレマウマウ火口が一番よく見えたジャガー・ミュージアム前
ハワイの思い出を話そう!https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2019/12/hawaiibiyori255.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2019/12/hawaiibiyori255-150x150.jpgNOPUハワイ日和アロハ航空,イツズ,オオシマストア,カイルア・コナ,コダックフラショー,ジャガーミュージアム,ヒロ今年も師走になりました。年の瀬には一年を振り返ったりするものですが、ハワイの思い出を振り返ると、今はもうなくなってしまった、という物がたくさんあります。毎年12月には、更にゆるめの話題にお付き合い頂いていますが、今回は少し昔のハワイの、ちょっとセンチメンタルな思い出話しです。 10年以上前に、ネイバーと呼ばれるオアフ島以外の島々へ行ったことがある方なら、ご存知の方も多いでしょう。2008年3月までハワイの島々を、アロハ航空という会社の飛行機が飛んでいました。ホノルル空港から、現在も運行しているハワイアン航空か、アロハ航空のどちらかを利用するのが、ネイバーへのアクセス方法だった時期が、長く続いていたのです。アロハ航空は1946年から50年以上、ハワイ諸島を結ぶ航空路線として活躍していました。当時、私は日本からの国際線のアクセスがよい便を選んで、アロハ航空もハワイアン航空も利用していましたが、両者のサービスにはそれほど違いはなかったように記憶しています。 その頃のネイバーへ行く便は(アロハ航空もハワイアン航空も)、座席番号が決められていない自由席でした。それで混乱はおきなかったのか、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、当時はのんびりしていたのか、大きなトラブルを目撃したことはありません。オーバーブッキングした便に乗ったこともありますが「誰かボランティアで、後の便になってください」という呼びかけに、すぐに席を立つ人がいました。テロ事件が多発する前は、ボーディングゲート内に見送り客も入って来ることができたので、ゲート前では見送る人と飛行機に乗るお客さんがハグをしたり、迎えに来た人からお客さんがレイを贈られたり、といった光景を見かけたものです。アロハ航空は、燃料費の高騰やチケットの安値競争などの要因によって、2008年3月末で運行を停止しました。アロハ航空がハワイの空を飛んでいた頃は、ハワイは今よりも、もっとのどかな場所だったように思います。 更に昔の話をしましょう。オアフ島のワイキキで開催されていた、コダック・フラ・ショーを見に行ったことがあります。コダック・フラ・ショーは1937年から2002年までの間、カピオラニ公園で行われていた無料のフラ・ショーで、ワイキキで一番歴史のあるフラ・ショーと言われていました。生バンドの演奏で、スローテンポの優雅なフラや、ハワイの伝統楽器を使った軽快なフラなど、様々なフラを楽しめた見応えのあるショーでした。スポンサーがフィルム・メーカーということで、ショーの途中に「写真タイム」が入るのがお約束。なるほど、ここでフィルムを消費してね、ということか、とシャッターを切ったものです。でもフィルムを使うカメラから、デジタル・カメラが主流となり、スポンサーが降りてしまったことをきっかけに、フラ・ショーは終了してしまいました。青空の下、美しいフラを見るのは、とても贅沢な時間でした。 レストランや商店の移り変わりが早くなってきたのは、ハワイに限ったことではないかもしれません。でも、あんなに流行っていたレストランが、もう閉店している!という事が、ハワイではよくあるように思います。特に、長く営業していた商店やレストランが、閉店していることを知ったときは、なんだか寂しくなるものです。ハワイ島ヒロにあったイツズは、釣り具店屋さんだけれど、プレートランチなどもある雑貨店でした。イツズで有名なのは、シェイブ・アイス。紙のコーンに入ったシェイブ・アイスを、お店の前のベンチに座って食べていると、子供の頃に戻ったかのような気持ちになったものです。同じハワイ島の西、カイルア・コナの山側にあるオオシマ・ストアも、昨年、閉店してしまいました。オオシマ・ストアは、92年も営業していた雑貨店です。私のような旅行者にも、買い物の時にちょっと世間話をしてくれる、懐かしい感じがするお店でした。ここ数年、ゼネラル・ストアと呼ばれる雑貨店が、次々と廃業していて、寂しい限りです。 昨年、大きな噴火活動があったハワイ島のキラウエア火山では、ボルケーノ国立公園も再公開され、被害のあったプナ地区の復興も進んでいるようです。限定公開であったボルケーノ国立公園では、少しずつ公開範囲が増えていますが、ハレマウマウ火口を臨むジャガー・ミュージアムは、無期限の閉鎖になっています。ハレマウマウ火口の水蒸気爆発と火山活動に伴う地震で、ジャガー・ミュージアム周辺の岩盤に亀裂が入り、危険なため閉鎖されたのです。ジャガー・ミュージアムは、ハレマウマウ火口を見渡す最高の場所でした。特に、溶岩が赤く輝いて見える、夜間のハレマウマウ火口は大人気で、私も、何度も夜遅くや早朝にジャガー・ミュージアムへ行ったものです。現在、ハワイ島では、赤い溶岩を見る事はできません。夜中に溶岩を見るために、ボルケーノへ行くのは、いろいろ面倒臭くもあったのですが、今となっては、見に行っておいて良かった、と思います。行きたい所へは、少し頑張っても、行っておいたほうがいいですね。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る