ペトログリフは、古代の人々が岩などに刻んだ絵や記号です。世界中でペトログリフが見つかっています、もちろんハワイでも。ハワイ諸島の中で、ペトログリフが一番残っているのは、ハワイ島です。以前、ハワイ島のサウス・コハラのプアコ・ペトログリフとボルケーノ国立公園内のプウ・ロア・ペトログリフについてご紹介しましたが、これらの場所では、溶岩の流れた大地にたくさんのペトログリフが描かれていて、壮観な眺めです。ハワイ島ほどではありませんが、他の島でもペトログリフを見ることができます。今回のハワイ日和は、カウアイ島とマウイ島のペトログリフをご紹介します。

山に囲まれた、リマフリ・ガーデン
山に囲まれた、リマフリ・ガーデン

カウアイ島の北、ハイウェイもほとんど行き止まり、という場所に、リマフリ・ガーデンはあります。リマフリ・ガーデンは、ナショナル・トロピカル・ボタニカル・ガーデン(以下NTBG)がハワイに持つ4つのガーデンの一つです。NTBGのガーデンは、それぞれに特色があり、植物だけでなく、ガーデンの雰囲気を楽しむことができます。リマフリ・ガーデンは、アフプアア(古代ハワイアンの共同体があった、山と海に囲まれた細長い三角形の土地)の跡に作られた、静かなガーデンです。アフプアアを再現するような、タロ畑も作られています。山々と数々の伝説に囲まれたガーデンを散策しながら、ハワイの古い物語に思いをはせるのもいいですね。

リマフリ・ガーデンのペトログリフ。三角に彫られた、船の帆が薄く見えます
リマフリ・ガーデンのペトログリフ。三角に彫られた、船の帆が薄く見えます

さて、このリマフリ・ガーデンにペトログリフが刻まれた大きな石があります。この石については、リマフリ・ガーデンのガイドツアーに参加した時に、ガイドさんに教えて頂いたのですが、そうでなければ気がつかなかったでしょう。石に刻まれた線は薄く、ただの傷にしか見えないかも・・・。「この三角は船の帆、こちらはカメですね」と、ガイドさんは指し示すのですが、三角は分かったものの、カメは私にはよくわかりませんでした。ペトログリフは石や大地に描かれているので、次第に風化して消えてしまうようです。また、ハワイのペトログリフには、今も謎が多く描かれた意味などが分からないものもあるそう。この帆船とカメのペトログリフは、ハワイアンの祖先が海を渡って来たことを表しているのかな、それとも海とカメにまつわる物語でしょうか。

リドゲート・ビーチ
リドゲート・ビーチ

カウアイ島で見たもう一つのペトログリフは、東海岸に面した町、カパアのリドゲート・ビーチの外れにあります。リドーゲート・ビーチの隣を流れるワイルク川の河口周辺は、古代ハワイアンが残した史跡が多く残る場所です。いくつものヘイアウ(古代ハワイの神殿)もワイルア川周辺にありますが、「陽が昇る」というハワイ語の意味を持つ、ヒキナ・ア・カ・ラ・ヘイアウがリドゲート・ビーチの北側に残っています。かつてこのヘイアウは、高い石壁に囲まれていたそうですが、今ではヘイアウ跡を囲むように大きな石が残っているだけです。

リドゲート・ビーチに接するワイルア川。この川岸の岩にペトログリフが彫られています
リドゲート・ビーチに接するワイルア川。この川岸の岩にペトログリフが彫られています

ヒキナ・ア・カラ・ヘイアウからワイルア川へ降りたところに、ペトログリフがあります。ペトログリフは、大きな岩に描かれていますが、特に目印もなく、史跡として囲われているわけでもないので、根気よく探さないと見つけられません。私はリドゲート・ビーチを訪れる度に、このペトログリフを探していますが、見つからないことが多いくらいです。砂が堆積して岩が見えないことも、大きな木が打ち上がっていることもあります。ここでペトログリフを探す時は、見つけられたらラッキー、くらいの気持ちの方がいいかもしれません。

運良く見つけられたリドゲート・ビーチのペトログリフ
運良く見つけられたリドゲート・ビーチのペトログリフ

西マウイは、ホテルやコンドミニアムが海岸沿いに並ぶ、マウイ島屈指のリゾート地域です。西マウイへと向かうハイウェイは、海岸線を走る眺めのいいドライブ・ルート。そのハイウェイの近くに、ペトログリフが描かれた崖があることを知る人はあまりいません。ペトログリフがあるのは、オロワルという場所です。ラハイナとマアラエアのちょうど中間辺りですが、辺りには何もないので、ほとんどの人は通り過ぎてしまうでしょう。近年、人気のベーカリーがオロワルにできたので、このベーカリーとその隣のオロワル・ストアを目標にするといいと思います。

オロワルのペトログリフへと続くトレイル
オロワルのペトログリフへと続くトレイル

ペトログリフは、オロワル・ストアの裏にあるトレイルを15分くらい歩いた所にあります。辺りは、赤茶けた草が広がる荒地です。オロワルにはサトウキビ畑があったそうなので、この荒地もサトウキビ畑の跡かもしれません。オロワルのすぐ北にあるラハイナは、酷暑で有名な場所ですが、オロワルもかなり暑い。特に遮るものがないトレイルを歩くのは、暑くて大変です。それほど長い距離ではありませんが、飲料水と帽子は絶対持って行ったほうがいいでしょう。トレイルが目指す小山の山肌に、ペトログリフが描かれています。ハワイにあるペトログリフは、ほとんどが溶岩大地の上や、岩の上に描かれているので、垂直の壁のような山肌に描かれているのは珍しいそうです。赤土の崖に人間や帆船のような絵が描かれていますが、残念なことにアルファベットのいたずら書きもあります。もっと残念なのは、いたずら描きの偽ペトログリフもあるようです、うーん・・・。

山肌に描かれたペトログリフ
山肌に描かれたペトログリフ

ハワイでは、様々なものにペトログリフをデザインしたものが描かれています。でも、本物のペトログリフを見ると感慨深いものです。ペトログリフを見に行って、古代ハワイアンが残したメッセージの意味を想像してみませんか。

ペトログリフをみよう!・その2<カウアイ島・マウイ島>https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/02/hawaiibiyori221_eyecatch.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2017/02/hawaiibiyori221_eyecatch-150x150.jpgNOPUハワイ日和オロワル,カウアイ島,ペトログリフ,マウイ島,リドゲートビーチ,リマフリガーデンペトログリフは、古代の人々が岩などに刻んだ絵や記号です。世界中でペトログリフが見つかっています、もちろんハワイでも。ハワイ諸島の中で、ペトログリフが一番残っているのは、ハワイ島です。以前、ハワイ島のサウス・コハラのプアコ・ペトログリフとボルケーノ国立公園内のプウ・ロア・ペトログリフについてご紹介しましたが、これらの場所では、溶岩の流れた大地にたくさんのペトログリフが描かれていて、壮観な眺めです。ハワイ島ほどではありませんが、他の島でもペトログリフを見ることができます。今回のハワイ日和は、カウアイ島とマウイ島のペトログリフをご紹介します。 カウアイ島の北、ハイウェイもほとんど行き止まり、という場所に、リマフリ・ガーデンはあります。リマフリ・ガーデンは、ナショナル・トロピカル・ボタニカル・ガーデン(以下NTBG)がハワイに持つ4つのガーデンの一つです。NTBGのガーデンは、それぞれに特色があり、植物だけでなく、ガーデンの雰囲気を楽しむことができます。リマフリ・ガーデンは、アフプアア(古代ハワイアンの共同体があった、山と海に囲まれた細長い三角形の土地)の跡に作られた、静かなガーデンです。アフプアアを再現するような、タロ畑も作られています。山々と数々の伝説に囲まれたガーデンを散策しながら、ハワイの古い物語に思いをはせるのもいいですね。 さて、このリマフリ・ガーデンにペトログリフが刻まれた大きな石があります。この石については、リマフリ・ガーデンのガイドツアーに参加した時に、ガイドさんに教えて頂いたのですが、そうでなければ気がつかなかったでしょう。石に刻まれた線は薄く、ただの傷にしか見えないかも・・・。「この三角は船の帆、こちらはカメですね」と、ガイドさんは指し示すのですが、三角は分かったものの、カメは私にはよくわかりませんでした。ペトログリフは石や大地に描かれているので、次第に風化して消えてしまうようです。また、ハワイのペトログリフには、今も謎が多く描かれた意味などが分からないものもあるそう。この帆船とカメのペトログリフは、ハワイアンの祖先が海を渡って来たことを表しているのかな、それとも海とカメにまつわる物語でしょうか。 カウアイ島で見たもう一つのペトログリフは、東海岸に面した町、カパアのリドゲート・ビーチの外れにあります。リドーゲート・ビーチの隣を流れるワイルク川の河口周辺は、古代ハワイアンが残した史跡が多く残る場所です。いくつものヘイアウ(古代ハワイの神殿)もワイルア川周辺にありますが、「陽が昇る」というハワイ語の意味を持つ、ヒキナ・ア・カ・ラ・ヘイアウがリドゲート・ビーチの北側に残っています。かつてこのヘイアウは、高い石壁に囲まれていたそうですが、今ではヘイアウ跡を囲むように大きな石が残っているだけです。 ヒキナ・ア・カラ・ヘイアウからワイルア川へ降りたところに、ペトログリフがあります。ペトログリフは、大きな岩に描かれていますが、特に目印もなく、史跡として囲われているわけでもないので、根気よく探さないと見つけられません。私はリドゲート・ビーチを訪れる度に、このペトログリフを探していますが、見つからないことが多いくらいです。砂が堆積して岩が見えないことも、大きな木が打ち上がっていることもあります。ここでペトログリフを探す時は、見つけられたらラッキー、くらいの気持ちの方がいいかもしれません。 西マウイは、ホテルやコンドミニアムが海岸沿いに並ぶ、マウイ島屈指のリゾート地域です。西マウイへと向かうハイウェイは、海岸線を走る眺めのいいドライブ・ルート。そのハイウェイの近くに、ペトログリフが描かれた崖があることを知る人はあまりいません。ペトログリフがあるのは、オロワルという場所です。ラハイナとマアラエアのちょうど中間辺りですが、辺りには何もないので、ほとんどの人は通り過ぎてしまうでしょう。近年、人気のベーカリーがオロワルにできたので、このベーカリーとその隣のオロワル・ストアを目標にするといいと思います。 ペトログリフは、オロワル・ストアの裏にあるトレイルを15分くらい歩いた所にあります。辺りは、赤茶けた草が広がる荒地です。オロワルにはサトウキビ畑があったそうなので、この荒地もサトウキビ畑の跡かもしれません。オロワルのすぐ北にあるラハイナは、酷暑で有名な場所ですが、オロワルもかなり暑い。特に遮るものがないトレイルを歩くのは、暑くて大変です。それほど長い距離ではありませんが、飲料水と帽子は絶対持って行ったほうがいいでしょう。トレイルが目指す小山の山肌に、ペトログリフが描かれています。ハワイにあるペトログリフは、ほとんどが溶岩大地の上や、岩の上に描かれているので、垂直の壁のような山肌に描かれているのは珍しいそうです。赤土の崖に人間や帆船のような絵が描かれていますが、残念なことにアルファベットのいたずら書きもあります。もっと残念なのは、いたずら描きの偽ペトログリフもあるようです、うーん・・・。 ハワイでは、様々なものにペトログリフをデザインしたものが描かれています。でも、本物のペトログリフを見ると感慨深いものです。ペトログリフを見に行って、古代ハワイアンが残したメッセージの意味を想像してみませんか。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る