暖かくなって、戸外を散歩するには良い季節です。しかし!この時期、花粉に悩まされている方も多いのではないでしょうか。私もその一人ですが、なんだか今年は特に、花粉症がキツイような気がします。「ハワイはスギがないんですよねー、いいなあハワイ」と思っている方!ハワイは花粉症を癒すにはいい場所ですが、スギはあります。と言うことで、今回はハワイのスギについて、ご紹介します。

(たぶん)クック・パインの並木道
(たぶん)クック・パインの並木道

ハワイのスギ、と言えば、クック・パインとノーフォーク・パインでしょう。パインは英語で「マツ」のことですが、クック・パインもノーフォーク・パインもナンヨウスギ科に属するので、「スギ」と言ってもいいのだろう・・いいよね・・日本のスギも「スギ・パイン」って呼ばれることもあるみたいだし・・、と話しを進めさせて頂きます。ちなみに、私たち花粉症患者の多くにとって、この時期「敵」になっている「スギ」はマツ目ヒノキ科、クック・パインとノーフォーク・パインはマツ目ナンヨウスギ科なので、従姉妹くらいの関係でしょう。さて、クック・パインとノーフォーク・パインですが、見分けがとても難しいことで知られています。これからご紹介する写真なども、はっきりどちらか分からない、もしくは間違っているかもしれない事が懸念されますが、どうかご容赦下さい。

カウアイ島プリンスヴィル地区にはクック・パインやノーフォーク・パインが多い
カウアイ島プリンスヴィル地区にはクック・パインやノーフォーク・パインが多い

クック・パインもノーフォーク・パインも、19世紀以降、ハワイに根付いた外来種です。クック・パインはニューカレドニア、ノーフォーク・パインはノーフォーク諸島と、どちらも南半球の島々が原産。初めてこの島々を訪れた西洋人(ハワイに初めて来た西洋人でもある)、ジェームズ・クックによって、西洋に紹介されました。クック・パインはジェームズ・クックの名前が付けられていますが、ハワイに初めてクック・パインを持ち込んだのはジェームズ・クックである、という説もあります。見分け方が難しいクック・パインとノーフォーク・パインですが、比較的まっすぐな幹で枝葉が規則的に付いているのがノーフォーク・パイン。枝葉が密集しているのがクック・パイン、だそうです。またクック・パインには赤道に向かって、幹が傾く性質があるので、ハワイでは南に傾いていたら、クック・パインである可能性が高いかもしれません。

モロカイ空港へのアプローチに並ぶノーフォーク・パイン
モロカイ空港へのアプローチに並ぶノーフォーク・パイン

さて、クック・パインやノーフォーク・パインは、ハワイの様々な場所で、並木として使われています。ノーフォーク・パインの並木道で有名なのは、ラナイ島です。ラナイ島では、目に付く木のほとんどが、クック・パインかノーフォーク・パインで、ヤシの木などのハワイらしい木を探す方が難しい、と聞きます。モロカイ島の空港から市街へ向かう道も、ノーフォーク・パイン(もしかしたら、クック・パイン)の並木道です。他の島々でも、プランテーション時代に建てられた大邸宅へのアプローチや、高級リゾートホテルが多い場所などに、クック・パインやノーフォーク・パインを多く見かけます。まっすぐに高く伸びる木々が、なんとなく高級感を感じさせるからでしょうか。針葉樹は、寒い土地に育つような印象を受けるのですが、ここは南国ハワイ。ちょっと不思議な感じです。現在、ハワイではクック・パインをクリスマス・ツリーに使う事もあるようです。本土からモミの木などを輸送すると、コストもかかる上に病害虫の心配もあるので、ちょっと違うけれど、ハワイで育った木を使おう、というわけですね。

クック・パインやノーフォーク・パインが多いマウイ島カパルア地区
クック・パインやノーフォーク・パインが多いマウイ島カパルア地区

ところで、ナンヨウ「スギ」と言いつつも、クック・「パイン」やノーフォーク・「パイン」と呼ばれる木ではなく、まさに日本の「スギ」もハワイにはあります。日本のスギは、19世紀後半にハワイに導入されました。その日本のスギが、たくさん植えられている場所が、カウアイ島コケエの山中にあります。その名もスギ・グローブ・キャンプ場です。この辺りのスギは、1930年代に大恐慌対策のため組織された、市民保全部隊によって植林されたのだそう。スギ・グローブ・キャンプ場は、コケエのかなり山奥にあり、4WDの車か徒歩で行くしかありません。また、未舗装の悪路であるため、レンタカーでの走行は禁止されている場合がほとんどです。

カウアイ島コケエにあるスギの森
カウアイ島コケエにあるスギの森

と言うわけで、カウアイ島に日本のスギが本当にあるか、確かめに行きたい方は、くれぐれも注意して下さい。スギ・グローブ・キャンプ場とその周辺は、かなり鬱蒼とした木々の中にあり、その木々の大部分はスギ。今、その状況を思い出すと、なんだかクシャミが出そうです。キャンプ場近くのトレイルをハイキングした時に、スギの大木がたくさん生えていている事に、驚いたこともあります。神社の御神木か、と思うような大木です。枝打ちされていないので、日本の山林で見かけるスギよりも大木に見えました。花粉が飛ぶ季節ではなかったからか、ハワイという場所だからか、スギの森をハイキングしても、鼻水がとまらない、という事はありませんでした。

樹齢100年近いと思われるスギの大木が並ぶ
樹齢100年近いと思われるスギの大木が並ぶ

スギがあっても、ハワイに行けば花粉症は解消することでしょう、いいなあ、ハワイ。

https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/03/hawaiibiyori270.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/03/hawaiibiyori270-150x150.jpgNOPUハワイ日和カウアイ,カウアイ島,カパルア,クックパイン,コケエ,スギ,ノーフォークパイン,ハワイ,プリンスビル,マウイ島,杉暖かくなって、戸外を散歩するには良い季節です。しかし!この時期、花粉に悩まされている方も多いのではないでしょうか。私もその一人ですが、なんだか今年は特に、花粉症がキツイような気がします。「ハワイはスギがないんですよねー、いいなあハワイ」と思っている方!ハワイは花粉症を癒すにはいい場所ですが、スギはあります。と言うことで、今回はハワイのスギについて、ご紹介します。 ハワイのスギ、と言えば、クック・パインとノーフォーク・パインでしょう。パインは英語で「マツ」のことですが、クック・パインもノーフォーク・パインもナンヨウスギ科に属するので、「スギ」と言ってもいいのだろう・・いいよね・・日本のスギも「スギ・パイン」って呼ばれることもあるみたいだし・・、と話しを進めさせて頂きます。ちなみに、私たち花粉症患者の多くにとって、この時期「敵」になっている「スギ」はマツ目ヒノキ科、クック・パインとノーフォーク・パインはマツ目ナンヨウスギ科なので、従姉妹くらいの関係でしょう。さて、クック・パインとノーフォーク・パインですが、見分けがとても難しいことで知られています。これからご紹介する写真なども、はっきりどちらか分からない、もしくは間違っているかもしれない事が懸念されますが、どうかご容赦下さい。 クック・パインもノーフォーク・パインも、19世紀以降、ハワイに根付いた外来種です。クック・パインはニューカレドニア、ノーフォーク・パインはノーフォーク諸島と、どちらも南半球の島々が原産。初めてこの島々を訪れた西洋人(ハワイに初めて来た西洋人でもある)、ジェームズ・クックによって、西洋に紹介されました。クック・パインはジェームズ・クックの名前が付けられていますが、ハワイに初めてクック・パインを持ち込んだのはジェームズ・クックである、という説もあります。見分け方が難しいクック・パインとノーフォーク・パインですが、比較的まっすぐな幹で枝葉が規則的に付いているのがノーフォーク・パイン。枝葉が密集しているのがクック・パイン、だそうです。またクック・パインには赤道に向かって、幹が傾く性質があるので、ハワイでは南に傾いていたら、クック・パインである可能性が高いかもしれません。 さて、クック・パインやノーフォーク・パインは、ハワイの様々な場所で、並木として使われています。ノーフォーク・パインの並木道で有名なのは、ラナイ島です。ラナイ島では、目に付く木のほとんどが、クック・パインかノーフォーク・パインで、ヤシの木などのハワイらしい木を探す方が難しい、と聞きます。モロカイ島の空港から市街へ向かう道も、ノーフォーク・パイン(もしかしたら、クック・パイン)の並木道です。他の島々でも、プランテーション時代に建てられた大邸宅へのアプローチや、高級リゾートホテルが多い場所などに、クック・パインやノーフォーク・パインを多く見かけます。まっすぐに高く伸びる木々が、なんとなく高級感を感じさせるからでしょうか。針葉樹は、寒い土地に育つような印象を受けるのですが、ここは南国ハワイ。ちょっと不思議な感じです。現在、ハワイではクック・パインをクリスマス・ツリーに使う事もあるようです。本土からモミの木などを輸送すると、コストもかかる上に病害虫の心配もあるので、ちょっと違うけれど、ハワイで育った木を使おう、というわけですね。 ところで、ナンヨウ「スギ」と言いつつも、クック・「パイン」やノーフォーク・「パイン」と呼ばれる木ではなく、まさに日本の「スギ」もハワイにはあります。日本のスギは、19世紀後半にハワイに導入されました。その日本のスギが、たくさん植えられている場所が、カウアイ島コケエの山中にあります。その名もスギ・グローブ・キャンプ場です。この辺りのスギは、1930年代に大恐慌対策のため組織された、市民保全部隊によって植林されたのだそう。スギ・グローブ・キャンプ場は、コケエのかなり山奥にあり、4WDの車か徒歩で行くしかありません。また、未舗装の悪路であるため、レンタカーでの走行は禁止されている場合がほとんどです。 と言うわけで、カウアイ島に日本のスギが本当にあるか、確かめに行きたい方は、くれぐれも注意して下さい。スギ・グローブ・キャンプ場とその周辺は、かなり鬱蒼とした木々の中にあり、その木々の大部分はスギ。今、その状況を思い出すと、なんだかクシャミが出そうです。キャンプ場近くのトレイルをハイキングした時に、スギの大木がたくさん生えていている事に、驚いたこともあります。神社の御神木か、と思うような大木です。枝打ちされていないので、日本の山林で見かけるスギよりも大木に見えました。花粉が飛ぶ季節ではなかったからか、ハワイという場所だからか、スギの森をハイキングしても、鼻水がとまらない、という事はありませんでした。 スギがあっても、ハワイに行けば花粉症は解消することでしょう、いいなあ、ハワイ。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る