2018年5月に起きた、ハワイ島キラウエア火山の噴火では、ボルケーノ国立公園の東、プナ地区でいくつもの噴火口が現れ、地区に甚大な被害を及ぼしました。プナでは、森や畑、道路や多くの住宅が、流出した溶岩によって失われました。しかし、昨年12月にの今回の火山活動の停止宣言後、プナ地区はどんどん復興しているようです。私も、またプナへ行って来ました。

プナ地区にあるアイザック・ヘイル・ビーチパーク(ポホイキ・ビーチ)
プナ地区にあるアイザック・ヘイル・ビーチパーク(ポホイキ・ビーチ)

まずは、プナ地区にあるアイザック・ヘイル・ビーチパークへと、130号線を南下します。プナ地区の中心地であるパホアから南は、130号、137号、132号の三路線で三角に結ばれた道が、プナ地区の主な移動路でしたが、このうち132号と137号の多くは、溶岩に埋まってしまいました。現在、アイザック・ヘイル・ビーチパークへは、カラパナ付近まで130号線を南下し、復旧が進みつつある137号線を東へ向かうルートで、行くことができます。130号線を走行していても、車窓からは特に噴火の影響を感じられません。以前は、ボグと呼ばれるハレマウマウ火口からの噴煙で、天気の日でも灰色っぽい空になることがあったハワイ島ですが、この日はプナ地区は青い空が広がっていました。

緑濃い137号線
緑濃い137号線

プナ地区の中心地であるパホアを過ぎると、道路の端から蒸気があがっている場所がありました。今回の噴火で被害が大きかった、レイラニ地区の近くかもしれません。130号線の南端は、137号線に突き当たるT字路です。このT字路を右へ曲がると、カラパナ・ナイト・マーケットの会場になっているアンクル・ロバート・アバ・バーがあります。以前にもご紹介したことがありますが、カラパナ のナイト・マーケットは、水曜日の夜に開催されるイベントです。もちろん、今も大人気!でも、今日は左に曲がって、アイザック・ヘイル・ビーチパークを目指します。

灰色に変わった木々
灰色に変わった木々

137号線は、海岸線に沿った景観の良い道です。幅はそれほど広くありませんが、森の中を抜けるなだらかに起伏のある道は、ハワイ島の中でもベスト・ドライブルートの一つではないか、と思っていました。木々が作った緑のトンネルを抜けて車が走ると、フロントガラスが木漏れ日できらきら光るのが楽しい。あまり変わっていないかも、と思った時、緑のトンネルは灰色のトンネルに変わりました。溶岩で焼けた木々の灰が付着しているのか、それとも立ち枯れてしまったのか、葉や枝、幹が灰色になった木々がなんだか不気味です。と、唐突に森が途切れて溶岩の大地が現れました。

溶岩大地に作られた道路
溶岩大地に作られた道路

周囲は黒い溶岩が広がっています。溶岩の中を少し無理矢理な感じで、道路ができていました。以前サドルロードで、溶岩大地の上に新しく道路を作っている様子を見たことがありますが、きっとあの時のように、大型重機でがんがん道路を作ったのでしょう。道路から山側を見ると、黒い溶岩の先にいくつか噴石丘も見えます。道路の先には、また森が続いていました。溶岩の流れが外れて、燃え残った森のことを、ハワイではキプカと言いますが、すぐ近くに溶岩が流れたとは思えないほど、深い緑の森が残っています。キプカと溶岩大地が交互に続き、やがて137号線が行き止まりになったところが、アイザック・ヘイル・ビーチパークの入口です。

2018年に流出した溶岩が広がる。遠くに噴石丘が見える
2018年に流出した溶岩が広がる。遠くに噴石丘が見える

アイザック・ヘイル・ビーチパークは、ハワイ語のポホイキ・ビーチと言う名前でも知られています。プナ地区はローカル色が強い地域ですが、その中でもアイザック・ヘイル・ビーチパークは、なかなか観光客は行き難い感じがする場所でした。サーフ・ポイントが少ないハワイ島の中では、人気のサーフィン・ビーチとしても有名です。2018年の噴火で流れ出た溶岩は、アイザック・ヘイル・ビーチパークの半分ほどを埋めて止まりました。アイザック・ヘイル・ビーチパークが再び公開されたのは、2018年12月。以来、人気のスポットになっています。

アイザック・ヘイル・ビーチパークに新しくできた黒砂海岸(左に小さくアジ釣り名人が写っています)
アイザック・ヘイル・ビーチパークに新しくできた黒砂海岸(左に小さくアジ釣り名人が写っています)

海に流れた込んだ溶岩は、海岸に沿って広がり、かつての船着場やシュノーケルで賑わっていた入江を埋め、広い黒砂の海岸を作りました。地元では、ハワイで一番新しいビーチ、と言われています。一番新しい、と言われる場所に行ってみたくなるのは人情と言うもの。この日は日曜日だったこともあって、たくさんの人が訪れていました。バーベキューをする人や、釣りをする人、ボディーボードやサーフィンをする人もいます。面白いように次々と魚を釣り上げている釣り人に、釣り道具を見せてもらうと、なんと餌はただの透明なコイル状のコード。バケツにはアジがいっぱいです。ハワイには魚がたくさん釣れる、マウイの釣り針の伝説がありますが、彼も魔法の釣り針を持っているのかも。

アイザック・ヘイル・ビーチパーク付近の、道を寸断する溶岩
アイザック・ヘイル・ビーチパーク付近の、道を寸断する溶岩

アイザック・ヘイル・ビーチパークの北側に広がる溶岩は、まっ黒で巨大な壁のようにも見えます。数年前、ミュージック・フェスティバルの会場だった芝生の広場も、今は溶岩の下です。ここから北、カポホまでの広大な土地は、溶岩で埋め尽くされてしまいました。立入禁止区域もまだ多いプナ地区ですが、来て見ると復興している様子が感じられます。この後、訪れたマクウ・ファーマーズ・マーケットは、今でも変わらない大盛況でした。ハワイ島最大のファーマーズ・マーケットのマクウ・ファーマーズ・マーケットは、パホアに近い130号線沿いの広場で、毎週日曜の朝から昼過ぎにかけて開催されています。野菜や果物だけではなく、おいしい屋台料理など、多種多様のお店が並ぶマーケットです。プナは、やっぱり楽しいなあ。

またプナへ行ったぞ!<ハワイ島>https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2019/03/190321a-1024x680.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2019/03/190321a-150x150.jpgNOPUハワイ日和アイザックヘイルビーチ,キラウエア火山,ハワイ島,プナ地区,ポホイキビーチ,マクウファーマーズマーケット,噴火2018年5月に起きた、ハワイ島キラウエア火山の噴火では、ボルケーノ国立公園の東、プナ地区でいくつもの噴火口が現れ、地区に甚大な被害を及ぼしました。プナでは、森や畑、道路や多くの住宅が、流出した溶岩によって失われました。しかし、昨年12月にの今回の火山活動の停止宣言後、プナ地区はどんどん復興しているようです。私も、またプナへ行って来ました。 まずは、プナ地区にあるアイザック・ヘイル・ビーチパークへと、130号線を南下します。プナ地区の中心地であるパホアから南は、130号、137号、132号の三路線で三角に結ばれた道が、プナ地区の主な移動路でしたが、このうち132号と137号の多くは、溶岩に埋まってしまいました。現在、アイザック・ヘイル・ビーチパークへは、カラパナ付近まで130号線を南下し、復旧が進みつつある137号線を東へ向かうルートで、行くことができます。130号線を走行していても、車窓からは特に噴火の影響を感じられません。以前は、ボグと呼ばれるハレマウマウ火口からの噴煙で、天気の日でも灰色っぽい空になることがあったハワイ島ですが、この日はプナ地区は青い空が広がっていました。 プナ地区の中心地であるパホアを過ぎると、道路の端から蒸気があがっている場所がありました。今回の噴火で被害が大きかった、レイラニ地区の近くかもしれません。130号線の南端は、137号線に突き当たるT字路です。このT字路を右へ曲がると、カラパナ・ナイト・マーケットの会場になっているアンクル・ロバート・アバ・バーがあります。以前にもご紹介したことがありますが、カラパナ のナイト・マーケットは、水曜日の夜に開催されるイベントです。もちろん、今も大人気!でも、今日は左に曲がって、アイザック・ヘイル・ビーチパークを目指します。 137号線は、海岸線に沿った景観の良い道です。幅はそれほど広くありませんが、森の中を抜けるなだらかに起伏のある道は、ハワイ島の中でもベスト・ドライブルートの一つではないか、と思っていました。木々が作った緑のトンネルを抜けて車が走ると、フロントガラスが木漏れ日できらきら光るのが楽しい。あまり変わっていないかも、と思った時、緑のトンネルは灰色のトンネルに変わりました。溶岩で焼けた木々の灰が付着しているのか、それとも立ち枯れてしまったのか、葉や枝、幹が灰色になった木々がなんだか不気味です。と、唐突に森が途切れて溶岩の大地が現れました。 周囲は黒い溶岩が広がっています。溶岩の中を少し無理矢理な感じで、道路ができていました。以前サドルロードで、溶岩大地の上に新しく道路を作っている様子を見たことがありますが、きっとあの時のように、大型重機でがんがん道路を作ったのでしょう。道路から山側を見ると、黒い溶岩の先にいくつか噴石丘も見えます。道路の先には、また森が続いていました。溶岩の流れが外れて、燃え残った森のことを、ハワイではキプカと言いますが、すぐ近くに溶岩が流れたとは思えないほど、深い緑の森が残っています。キプカと溶岩大地が交互に続き、やがて137号線が行き止まりになったところが、アイザック・ヘイル・ビーチパークの入口です。 アイザック・ヘイル・ビーチパークは、ハワイ語のポホイキ・ビーチと言う名前でも知られています。プナ地区はローカル色が強い地域ですが、その中でもアイザック・ヘイル・ビーチパークは、なかなか観光客は行き難い感じがする場所でした。サーフ・ポイントが少ないハワイ島の中では、人気のサーフィン・ビーチとしても有名です。2018年の噴火で流れ出た溶岩は、アイザック・ヘイル・ビーチパークの半分ほどを埋めて止まりました。アイザック・ヘイル・ビーチパークが再び公開されたのは、2018年12月。以来、人気のスポットになっています。 海に流れた込んだ溶岩は、海岸に沿って広がり、かつての船着場やシュノーケルで賑わっていた入江を埋め、広い黒砂の海岸を作りました。地元では、ハワイで一番新しいビーチ、と言われています。一番新しい、と言われる場所に行ってみたくなるのは人情と言うもの。この日は日曜日だったこともあって、たくさんの人が訪れていました。バーベキューをする人や、釣りをする人、ボディーボードやサーフィンをする人もいます。面白いように次々と魚を釣り上げている釣り人に、釣り道具を見せてもらうと、なんと餌はただの透明なコイル状のコード。バケツにはアジがいっぱいです。ハワイには魚がたくさん釣れる、マウイの釣り針の伝説がありますが、彼も魔法の釣り針を持っているのかも。 アイザック・ヘイル・ビーチパークの北側に広がる溶岩は、まっ黒で巨大な壁のようにも見えます。数年前、ミュージック・フェスティバルの会場だった芝生の広場も、今は溶岩の下です。ここから北、カポホまでの広大な土地は、溶岩で埋め尽くされてしまいました。立入禁止区域もまだ多いプナ地区ですが、来て見ると復興している様子が感じられます。この後、訪れたマクウ・ファーマーズ・マーケットは、今でも変わらない大盛況でした。ハワイ島最大のファーマーズ・マーケットのマクウ・ファーマーズ・マーケットは、パホアに近い130号線沿いの広場で、毎週日曜の朝から昼過ぎにかけて開催されています。野菜や果物だけではなく、おいしい屋台料理など、多種多様のお店が並ぶマーケットです。プナは、やっぱり楽しいなあ。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る