多くの気候を持つハワイ島は、ドライブで見える景色も様々。中でも、ホノカア辺りからヒロまでの道は、海岸線に沿って走る景勝コースです。青い海と緑の密林を通り抜ける道は、ハワイの中でも屈指のドライブ・ルートでしょう。このドライブ・ルートについては、かなり以前「ハマクア・コーストをドライブしよう!」という記事で、ご紹介しましたが、今回はハマクア・コーストの内、特に風光明媚と言われるシーニック・ドライブをご紹介します。

ハマクア・コーストをドライブ
ハマクア・コーストをドライブ

ハイウェイには、起点からの距離を示す、マイル・マーカーと呼ばれる標識が、1マイル毎に立っているので、目的地への目印にしたり、「どれくらい走ったかな」と、距離を測る目安にすることができます。そして、これから目指すシーニック・ドライブを探すのにも、マイル・マーカーはとても役に立つので、ヨコメでマイル・マーカーを探しながらドライブしましょう。と言うのも、シーニック・ドライブは、漫然と運転していると、知らないうちに通り過ぎてしまいがちだからです。シーニック・ドライブの入り口は、「7」と「8」のマイル・マーカーの間にあるので、ヒロから出発した場合「7」のマイル・マーカーが見えたら、そろそろ右へ曲がる気持ちの準備。「SCENIC ROUTE」と書かれた青い看板が目印です。

深い森を抜けるシーニック・ドライブ
深い森を抜けるシーニック・ドライブ

シーニック・ドライブは、ハイウェイの旧道です。「4マイル・シーニック・ドライブ」「ペペエケオ・シーニック・ドライブ」「オノメア・シーニック・ドライブ」と、色々な名前で呼ばれていますが、ハワイ島で「シーニック・ドライブ」と言えば、ほぼこの道のことでしょう。今まで運転してきたハイウェイに比べ、道幅も狭く、制限速度もぐっと低めになるので、注意が必要です。シーニック・ドライブに入ると、すぐに道は濃い緑に囲まれます。まるで、ジャングルに分け入って行くようです。時々、小さな川を越えますが、架かる小さな橋は、すっかり苔むして、緑に同化しているように見えます。くねくねと曲がる道沿いには、シダやジンジャーが生い茂り、木々にはモンステラが巻きついて、更に緑を濃くしています。海に沿った道のはずなのに、深い山の中を走っているよう。シーニック・ドライブの入り口から2kmほどの場所で、やっと海が見えてきました。

オノメア湾を見下ろす
オノメア湾を見下ろす

密林が開け眼下に、オノメア湾が見えました。ここから海岸まで、オノメア・トレイルが続いています。路肩に車を停めて出発しますが、道幅は狭く、駐車できるスペースが少ない事が難点です。さて、オノメア・トレイルは、舗装されている部分が多いので、歩きやすいトレイルです。密林に囲まれた細い道を行くと、アフリカン・チューリップの花がたくさん落ちていました。オレンジの花々が鮮やかです。大きく育ったティや、巨大なタロの葉、バナナやハラなど、様々な植物を眺めながら、トレイルを下って行きます。途中、フェンスに囲まれた場所に出ますが、フェンスの向こうは、植物園(有料)です。トレイルではないので、注意しましょう。ゆっくり歩いて来ましたが、10分ほどでオノメア湾にある入江に到着しました。

オノメア・トレイルの入り口
オノメア・トレイルの入り口

小石に囲まれた入江には、激しく波が打ち寄せていて、遊泳には不向きな感じです。小川が入江に流れ込んでいますが、小川の向こうにも、トレイルは続いています。向こう側のトレイルの名前は、ドンキー・トレイル。かつて、オノメアにあった製糖工場から、商品をロバに乗せて、オノメア湾に運んだそうです。ドンキー・トレイルは、その名残りですね。シーニック・ドライブが通るオノメアやペペエケオは、サトウキビ産業のため、多くの移民労働者が集まった場所でした。1946年に地域を襲った津波によって、集落は無くなり、陸上交通が整備されたことで、物資はヒロ湾に集まるようになったため、オノメア湾の港も無くなってしまいました。オノメア湾にはいくつかの伝説があり、沖にある2つの岩は、オノメアを守った恋人たちの伝説があるそうです。カメハメハ大王が槍で貫通させた、と言われていたシーアーチもありましたが、1956年の地震で崩落してしまいました。

海岸から見たオノメア湾
海岸から見たオノメア湾

シーニック・ドライブに戻りましょう。道を進んで行くと、先ほどオノメア・トレイルで見たフェンスの植物園、「ハワイ・トロピカル・ビオリザーブ&ガーデン」の入り口があります。私は、かなり以前に入園したことがありますが、様々な熱帯植物が展示された、手入れの行き届いた植物園でした。更に進んで行くと、カワイヌイ・ストリームにかかる、木造の橋を通ります。橋の下には、カワイヌイ・ストリームがトンネルを抜けて流れ出て、小さな滝を作っています。トンネルを抜ける川、というのは珍しい風景ですね。緑の木々に囲まれたトンネルは、なんだか秘密の洞窟のような感じです。

カワイヌイ・ストリームに架かる橋。右下にトンネルを抜ける小さな滝が見えます
カワイヌイ・ストリームに架かる橋。右下にトンネルを抜ける小さな滝が見えます

更にシーニック・ドライブを進むと、人気のスムージー店「ワッツ・シェイキン」の前に出ます。これもだいぶ以前ですが「Tシャツを買おう!」という記事で、この店のTシャツをご紹介した事があります。その時に「店の看板から、看板娘のお嬢さんが消えてしまった!」とお伝えしたのですが、現在では、お嬢さんも復活している様子です。この辺りまで来ると、道は次第に開けた場所を通るようになってきます。牧草地になっているところもあり、馬が草を食んでいたりします。突き当たりのT字路を左折したら、4マイルのシーニック・ドライブもそろそろ終わりです。ハイウェイへ戻りましょう。

人気のワッツ・シェイキン(営業時間前)。右にお嬢さんの看板
人気のワッツ・シェイキン(営業時間前)。右にお嬢さんの看板

シーニック・ドライブは、天気の良い日に、車の窓をあけて、ゆっくりドライブするのが似合う道です。以前は、通る人は少なかったルートですが、どんどん人気になってきて、自分のペースで運転する事も難しくなってきたように感じます。でも朝早い時間なら、ほとんど誰もいない、シーニック・ドライブを満喫する事ができました。オノメア・トレイルを歩いたり、植物園に行く時は、飲料水や蚊除けの用意を忘れずに。

https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/06/hawaiibiyori273.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/06/hawaiibiyori273-150x150.jpgNOPUハワイ日和オノメア・シーニック・ドライブ,オノメア・トレイル,シーニック・ドライブ,ドンキー・トレイル,ハマクア・コースト,ハワイ島,ヒロ,ペペエケオ・シーニック・ドライブ,ホノカア,ワッツ・シェイキン,4マイル・シーニック・ドライブ多くの気候を持つハワイ島は、ドライブで見える景色も様々。中でも、ホノカア辺りからヒロまでの道は、海岸線に沿って走る景勝コースです。青い海と緑の密林を通り抜ける道は、ハワイの中でも屈指のドライブ・ルートでしょう。このドライブ・ルートについては、かなり以前「ハマクア・コーストをドライブしよう!」という記事で、ご紹介しましたが、今回はハマクア・コーストの内、特に風光明媚と言われるシーニック・ドライブをご紹介します。 ハイウェイには、起点からの距離を示す、マイル・マーカーと呼ばれる標識が、1マイル毎に立っているので、目的地への目印にしたり、「どれくらい走ったかな」と、距離を測る目安にすることができます。そして、これから目指すシーニック・ドライブを探すのにも、マイル・マーカーはとても役に立つので、ヨコメでマイル・マーカーを探しながらドライブしましょう。と言うのも、シーニック・ドライブは、漫然と運転していると、知らないうちに通り過ぎてしまいがちだからです。シーニック・ドライブの入り口は、「7」と「8」のマイル・マーカーの間にあるので、ヒロから出発した場合「7」のマイル・マーカーが見えたら、そろそろ右へ曲がる気持ちの準備。「SCENIC ROUTE」と書かれた青い看板が目印です。 シーニック・ドライブは、ハイウェイの旧道です。「4マイル・シーニック・ドライブ」「ペペエケオ・シーニック・ドライブ」「オノメア・シーニック・ドライブ」と、色々な名前で呼ばれていますが、ハワイ島で「シーニック・ドライブ」と言えば、ほぼこの道のことでしょう。今まで運転してきたハイウェイに比べ、道幅も狭く、制限速度もぐっと低めになるので、注意が必要です。シーニック・ドライブに入ると、すぐに道は濃い緑に囲まれます。まるで、ジャングルに分け入って行くようです。時々、小さな川を越えますが、架かる小さな橋は、すっかり苔むして、緑に同化しているように見えます。くねくねと曲がる道沿いには、シダやジンジャーが生い茂り、木々にはモンステラが巻きついて、更に緑を濃くしています。海に沿った道のはずなのに、深い山の中を走っているよう。シーニック・ドライブの入り口から2kmほどの場所で、やっと海が見えてきました。 密林が開け眼下に、オノメア湾が見えました。ここから海岸まで、オノメア・トレイルが続いています。路肩に車を停めて出発しますが、道幅は狭く、駐車できるスペースが少ない事が難点です。さて、オノメア・トレイルは、舗装されている部分が多いので、歩きやすいトレイルです。密林に囲まれた細い道を行くと、アフリカン・チューリップの花がたくさん落ちていました。オレンジの花々が鮮やかです。大きく育ったティや、巨大なタロの葉、バナナやハラなど、様々な植物を眺めながら、トレイルを下って行きます。途中、フェンスに囲まれた場所に出ますが、フェンスの向こうは、植物園(有料)です。トレイルではないので、注意しましょう。ゆっくり歩いて来ましたが、10分ほどでオノメア湾にある入江に到着しました。 小石に囲まれた入江には、激しく波が打ち寄せていて、遊泳には不向きな感じです。小川が入江に流れ込んでいますが、小川の向こうにも、トレイルは続いています。向こう側のトレイルの名前は、ドンキー・トレイル。かつて、オノメアにあった製糖工場から、商品をロバに乗せて、オノメア湾に運んだそうです。ドンキー・トレイルは、その名残りですね。シーニック・ドライブが通るオノメアやペペエケオは、サトウキビ産業のため、多くの移民労働者が集まった場所でした。1946年に地域を襲った津波によって、集落は無くなり、陸上交通が整備されたことで、物資はヒロ湾に集まるようになったため、オノメア湾の港も無くなってしまいました。オノメア湾にはいくつかの伝説があり、沖にある2つの岩は、オノメアを守った恋人たちの伝説があるそうです。カメハメハ大王が槍で貫通させた、と言われていたシーアーチもありましたが、1956年の地震で崩落してしまいました。 シーニック・ドライブに戻りましょう。道を進んで行くと、先ほどオノメア・トレイルで見たフェンスの植物園、「ハワイ・トロピカル・ビオリザーブ&ガーデン」の入り口があります。私は、かなり以前に入園したことがありますが、様々な熱帯植物が展示された、手入れの行き届いた植物園でした。更に進んで行くと、カワイヌイ・ストリームにかかる、木造の橋を通ります。橋の下には、カワイヌイ・ストリームがトンネルを抜けて流れ出て、小さな滝を作っています。トンネルを抜ける川、というのは珍しい風景ですね。緑の木々に囲まれたトンネルは、なんだか秘密の洞窟のような感じです。 更にシーニック・ドライブを進むと、人気のスムージー店「ワッツ・シェイキン」の前に出ます。これもだいぶ以前ですが「Tシャツを買おう!」という記事で、この店のTシャツをご紹介した事があります。その時に「店の看板から、看板娘のお嬢さんが消えてしまった!」とお伝えしたのですが、現在では、お嬢さんも復活している様子です。この辺りまで来ると、道は次第に開けた場所を通るようになってきます。牧草地になっているところもあり、馬が草を食んでいたりします。突き当たりのT字路を左折したら、4マイルのシーニック・ドライブもそろそろ終わりです。ハイウェイへ戻りましょう。 シーニック・ドライブは、天気の良い日に、車の窓をあけて、ゆっくりドライブするのが似合う道です。以前は、通る人は少なかったルートですが、どんどん人気になってきて、自分のペースで運転する事も難しくなってきたように感じます。でも朝早い時間なら、ほとんど誰もいない、シーニック・ドライブを満喫する事ができました。オノメア・トレイルを歩いたり、植物園に行く時は、飲料水や蚊除けの用意を忘れずに。ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る