今ではすっかりハワイの暮らしに溶けこんだシェイブアイスです。ハワイを訪れた人は、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

ハワイ諸島各地で見られるシェイブアイス店ですが、ノースショアのハレイヴァ(ハレイワ)には多くの店が集まります。かき氷にかけるシロップの種類が多いのがハワイのかき氷の特徴ですが、ハレイヴァの店はとくに多くのシロップをラインナップしており、好きな組合せでオーダーすることができます。ハワイならではの味を楽しみたいのであれば、白玉を使ったモチボールや、リーヒンムイのパウダー(甘酸っぱい梅干しのパウダー)などを試してみるのも良いでしょう。

シェイブアイスの歴史

シェイブ・アイスが初めてハワイに登場した年ははっきりとしません。1950年代にはマツモトもアオキもそれぞれ店を構えていましたが、シェイブアイスの専門店を構えていたわけではありませんでした。いずれにしても、アオキが洋装店(*現在は雑貨店)の片隅で始めたシェイブアイスが最初で、マツモトがそれに続くとされます。ちなみにかき氷の英語は Shaved Ice ですが、ハワイでは Shave Ice または Ice Shave と言います。これはおそらく移民の簡略英語であるピジン・イングリッシュに由来するものでしょう。

1920年に建てられた旧アオキの店
1920年に建てられた旧アオキの店

アオキ・シェイブアイス

日系アメリカ人のスミエ・アオキさんが日本の製氷機を導入して始めた店が上の写真です。1920年に建てられたこの建物は21世紀に入ると今にも倒れそうなほど傾いていました。その古さゆえに、マツモト・シェイブ・アイスとは違った人気がありましたが、オーナーであるカメハメハ・スクールが賃料の大幅な値上げを通知してきたため、一端店をたたみ、場所を少し移して2013年に再オープンしたのが下の写真の店です。ちなみに、トッピングに小豆を使うのはアオキが元祖だとされます。その他のシロップもすべて自家製というこだわりです。

現在のアオキ・シェイブアイス店
現在のアオキ・シェイブアイス店

マツモト・シェイブアイス

一方、1951年に創業し、アオキに次いでシェイブアイスの販売を始めたマツモト・シェイブ・アイスにはシロップだけで40種類もあります。注文をする際はこのなかから好きな3つの組合せをオーダーします。なかでもレインボー・シェイブアイスは1960年代から一番人気で、2番目がココナッツとレモン、パイナップルをミックスしたマツモト、3番目がリリコイとグァバ、パパイヤをミックスしたトロピカルだとのことです。

マツモト・シェイブアイス店
マツモト・シェイブアイス店

アナフルズ

店の入口脇の壁にある天使の羽(Haleiwa Wings)の絵が人気の店で、女性客を中心に、多くの人が羽根の前で記念写真を撮っています。シロップのラインナップはとくに多くはないのですが、他店より少し安めの価格設定が魅力です。ちなみに、アナフルとは、すぐ先に架かる白い橋の名前です。

アイランド・ヴィンテージ

オーガニックな素材や地産地消は、ハワイでも重視されるようになりました。ハワイ産のフルーツを素材としたシロップにこだわる店が増えており、コーヒー専門店のアイランド・ヴィンテージ・コーヒーでも、新鮮なフルーツを使ったシロップを出しています。保存料や甘味料はゼロ、甘さも控えめなオーガニック・シェイブアイスです。選べるシロップは2種類。ストロベリーや抹茶、アサイ、リリコイなどが人気メニューですが、ケールやユズなど、少し毛色の変わったシロップがあるのもこの店の特徴です。

スノー・ファクトリー

地元で人気のシェイブアイス店と言えば、フローズン綿菓子で知られるスノー・ファクトリーでしょう。外観はシェイブアイスなのですが、かき氷の上にシロップをかけるのではなく、シロップで味と色をあらかじめつけた氷をシェイブしています。そのせいか一般的なシェイブアイスよりさっぱりとした食感があって、それが人気です。フレーバーはなんと52種類。しかもトッピングは無料です。マンゴー&パッションフルーツが一番人気のようです。他にホノルルなど全部で5店舗を構えます。

レインボー・シェイブアイス
レインボー・シェイブアイス

日系人の町

ハレイヴァのダウンタウンは、隣接するワイアルアに広がるサトウキビ畑で働いていた日本人労働者のために発展した地域で、最盛期には3軒の映画館をはじめ、豆腐屋や銭湯など日本の商店が並ぶ日本人街でした。そのような労働者たちが大工道具のノミで氷を削って食べていたという背景があったため、アオキでは、かき氷を商売にすることを考えたとのことです。

ハレイヴァのメイン通り
ハレイヴァのメイン通り

ハレイヴァのシェイブアイス店

ハワイ諸島には数多くのシェイアブアイス店がありますが、ハレイヴァは聖地とも言えるところで、季節限定の店を含めると10軒以上あります。

1. アイランドヴィンテージ・コーヒー Island Vintage Shave Ice
2. マツモトシェイブアイス Matsumoto Shave Ice
3. アナフルズ Anahulu’s Shave Ice
4. カイマナ・シェイブアイス Kaimana Shave Ice
5. サンロレンツォシェイブアイス San Lorenzo
6. マリアズ・ハワイアン・シェイブアイス Malia’s Hawaiian Shave Ice
7. アオキズ・シェイブアイス Aoki’s North Shore Trading Company
8. アロハ・ジェネラルストア Aloha Genral Store
9. オールド・シュガーミル・シェイブアイス Island X Hawaii
10.スノー・ファクトリー Snow Factory Haleiwa

ハレイヴァ・ストア・ロッツ(新しく登場したモール)
ハレイヴァ・ストア・ロッツ(新しく登場したモール)
https://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/08/KAY1427.jpghttps://www.holoholo.world/kawaraban/wp-content/uploads/2021/08/KAY1427-150x150.jpg近藤純夫特集アイランド・ヴィンテージ,アオキ,アナフルズ,シェイブアイス,スノー・ファクトリー,ハレイワ,ハレイヴァ,マツモト,日系人の町今ではすっかりハワイの暮らしに溶けこんだシェイブアイスです。ハワイを訪れた人は、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。 ハワイ諸島各地で見られるシェイブアイス店ですが、ノースショアのハレイヴァ(ハレイワ)には多くの店が集まります。かき氷にかけるシロップの種類が多いのがハワイのかき氷の特徴ですが、ハレイヴァの店はとくに多くのシロップをラインナップしており、好きな組合せでオーダーすることができます。ハワイならではの味を楽しみたいのであれば、白玉を使ったモチボールや、リーヒンムイのパウダー(甘酸っぱい梅干しのパウダー)などを試してみるのも良いでしょう。 シェイブアイスの歴史 シェイブ・アイスが初めてハワイに登場した年ははっきりとしません。1950年代にはマツモトもアオキもそれぞれ店を構えていましたが、シェイブアイスの専門店を構えていたわけではありませんでした。いずれにしても、アオキが洋装店(*現在は雑貨店)の片隅で始めたシェイブアイスが最初で、マツモトがそれに続くとされます。ちなみにかき氷の英語は Shaved Ice ですが、ハワイでは Shave Ice または Ice Shave と言います。これはおそらく移民の簡略英語であるピジン・イングリッシュに由来するものでしょう。 アオキ・シェイブアイス 日系アメリカ人のスミエ・アオキさんが日本の製氷機を導入して始めた店が上の写真です。1920年に建てられたこの建物は21世紀に入ると今にも倒れそうなほど傾いていました。その古さゆえに、マツモト・シェイブ・アイスとは違った人気がありましたが、オーナーであるカメハメハ・スクールが賃料の大幅な値上げを通知してきたため、一端店をたたみ、場所を少し移して2013年に再オープンしたのが下の写真の店です。ちなみに、トッピングに小豆を使うのはアオキが元祖だとされます。その他のシロップもすべて自家製というこだわりです。 マツモト・シェイブアイス 一方、1951年に創業し、アオキに次いでシェイブアイスの販売を始めたマツモト・シェイブ・アイスにはシロップだけで40種類もあります。注文をする際はこのなかから好きな3つの組合せをオーダーします。なかでもレインボー・シェイブアイスは1960年代から一番人気で、2番目がココナッツとレモン、パイナップルをミックスしたマツモト、3番目がリリコイとグァバ、パパイヤをミックスしたトロピカルだとのことです。 アナフルズ 店の入口脇の壁にある天使の羽(Haleiwa Wings)の絵が人気の店で、女性客を中心に、多くの人が羽根の前で記念写真を撮っています。シロップのラインナップはとくに多くはないのですが、他店より少し安めの価格設定が魅力です。ちなみに、アナフルとは、すぐ先に架かる白い橋の名前です。 アイランド・ヴィンテージ オーガニックな素材や地産地消は、ハワイでも重視されるようになりました。ハワイ産のフルーツを素材としたシロップにこだわる店が増えており、コーヒー専門店のアイランド・ヴィンテージ・コーヒーでも、新鮮なフルーツを使ったシロップを出しています。保存料や甘味料はゼロ、甘さも控えめなオーガニック・シェイブアイスです。選べるシロップは2種類。ストロベリーや抹茶、アサイ、リリコイなどが人気メニューですが、ケールやユズなど、少し毛色の変わったシロップがあるのもこの店の特徴です。 スノー・ファクトリー 地元で人気のシェイブアイス店と言えば、フローズン綿菓子で知られるスノー・ファクトリーでしょう。外観はシェイブアイスなのですが、かき氷の上にシロップをかけるのではなく、シロップで味と色をあらかじめつけた氷をシェイブしています。そのせいか一般的なシェイブアイスよりさっぱりとした食感があって、それが人気です。フレーバーはなんと52種類。しかもトッピングは無料です。マンゴー&パッションフルーツが一番人気のようです。他にホノルルなど全部で5店舗を構えます。 日系人の町 ハレイヴァのダウンタウンは、隣接するワイアルアに広がるサトウキビ畑で働いていた日本人労働者のために発展した地域で、最盛期には3軒の映画館をはじめ、豆腐屋や銭湯など日本の商店が並ぶ日本人街でした。そのような労働者たちが大工道具のノミで氷を削って食べていたという背景があったため、アオキでは、かき氷を商売にすることを考えたとのことです。 ハレイヴァのシェイブアイス店 ハワイ諸島には数多くのシェイアブアイス店がありますが、ハレイヴァは聖地とも言えるところで、季節限定の店を含めると10軒以上あります。 1. アイランドヴィンテージ・コーヒー Island Vintage Shave Ice 2. マツモトシェイブアイス Matsumoto Shave Ice 3. アナフルズ Anahulu's Shave Ice 4. カイマナ・シェイブアイス Kaimana Shave Ice 5. サンロレンツォシェイブアイス San Lorenzo 6. マリアズ・ハワイアン・シェイブアイス Malia's Hawaiian Shave Ice 7. アオキズ・シェイブアイス Aoki's North Shore Trading Company 8. アロハ・ジェネラルストア Aloha Genral Store 9. オールド・シュガーミル・シェイブアイス Island X...ハワイの自然・文化・歴史、ライフスタイルを語る